兵庫県神戸市中央区葺合町
三ノ宮駅から地下鉄で新神戸まで２分。新神戸駅から北へ遊歩道があり、雌滝まで200ｍ、雄滝まで400ｍ。
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六甲山を源流とする生田川の中流に懸かる四つの滝の総称で、平安の昔から歌枕として知られた地だった。
下流から、落差19ｍの雌滝(ﾒﾝﾀｷ)、落差８ｍの鼓滝、落差９ｍの夫婦滝、落差43ｍの雄滝(ｵﾝﾀｷ)が連なる。
鼓滝は遊歩道からは木陰になっていて良く見えない。
雄滝の滝壺は面積430m²・深さ6.6ｍに及び、滝の横には５箇所の甌穴(ｵｳｹﾂ)があって、竜宮城に続いているという奇怪な伝説がある。
『平治物語』では、竜宮には平治の乱の後、平家方の難波経房に捕らえられて処刑された源義平(源頼朝の兄)の霊が棲み付き、平清盛が滝見物をした際、雷鳴と化して清盛に侍従していた経房を撃殺したとされる。
また、『源平盛衰記』では、清盛の嫡男である内大臣宗盛が滝見物をした際、難波経房の子経俊が滝壺の甌穴から竜宮に入り、巨人の怪女(乙姫
)に遭遇、驚き慌てて地上に戻って宗盛にその話を報告していると、突如雷鳴が轟いて経俊の身体は四散したとされる。
峡谷沿いには、平安〜鎌倉時代の歌人達が詠んだ歌碑が多数並ぶ。
代表的な歌には以下のようなものがある。
右近衛中将在原業平「ぬきみだる 人こそあるらし 白たまの まなくもちるか そでの狭きに」
木工権頭紀貫之「松の音 琴に調ぶる 山風は 滝の糸をや すべて弾くらむ」
皇太后宮大夫藤原俊成「いかなんや 雲間も見えぬ 五月雨に さらし添らむ 布引の滝」
権中納言藤原定家「布引きの 滝のしらいと なつくれば 絶えずぞ人の 山ぢたづぬる」
内大臣九条基家「あしのやの 砂子の山のみなかみを のぼりて見れば 布びきのたき」
後鳥羽上皇「布引の たきのしらいと うちはへて たれ山かせに かけてほすらむ」
順徳上皇「たち縫はぬ 紅葉の衣 そめ出でて 何山姫の ぬの引の滝」
雄滝からさらに登って行くと布引展望台があり、神戸市街地を一望に出来る。
三ノ宮駅から地下鉄で新神戸まで２分。新神戸駅から北へ遊歩道があり、雌滝まで200ｍ、雄滝まで400ｍ。
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六甲山を源流とする生田川の中流に懸かる四つの滝の総称で、平安の昔から歌枕として知られた地だった。
下流から、落差19ｍの雌滝(ﾒﾝﾀｷ)、落差８ｍの鼓滝、落差９ｍの夫婦滝、落差43ｍの雄滝(ｵﾝﾀｷ)が連なる。
鼓滝は遊歩道からは木陰になっていて良く見えない。
雄滝の滝壺は面積430m²・深さ6.6ｍに及び、滝の横には５箇所の甌穴(ｵｳｹﾂ)があって、竜宮城に続いているという奇怪な伝説がある。
『平治物語』では、竜宮には平治の乱の後、平家方の難波経房に捕らえられて処刑された源義平(源頼朝の兄)の霊が棲み付き、平清盛が滝見物をした際、雷鳴と化して清盛に侍従していた経房を撃殺したとされる。
また、『源平盛衰記』では、清盛の嫡男である内大臣宗盛が滝見物をした際、難波経房の子経俊が滝壺の甌穴から竜宮に入り、巨人の怪女(乙姫
)に遭遇、驚き慌てて地上に戻って宗盛にその話を報告していると、突如雷鳴が轟いて経俊の身体は四散したとされる。 峡谷沿いには、平安〜鎌倉時代の歌人達が詠んだ歌碑が多数並ぶ。
代表的な歌には以下のようなものがある。
右近衛中将在原業平「ぬきみだる 人こそあるらし 白たまの まなくもちるか そでの狭きに」
木工権頭紀貫之「松の音 琴に調ぶる 山風は 滝の糸をや すべて弾くらむ」
皇太后宮大夫藤原俊成「いかなんや 雲間も見えぬ 五月雨に さらし添らむ 布引の滝」
権中納言藤原定家「布引きの 滝のしらいと なつくれば 絶えずぞ人の 山ぢたづぬる」
内大臣九条基家「あしのやの 砂子の山のみなかみを のぼりて見れば 布びきのたき」
後鳥羽上皇「布引の たきのしらいと うちはへて たれ山かせに かけてほすらむ」
順徳上皇「たち縫はぬ 紅葉の衣 そめ出でて 何山姫の ぬの引の滝」
雄滝からさらに登って行くと布引展望台があり、神戸市街地を一望に出来る。
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