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純文学を語ろう(日本・世界)コミュの絲山秋子

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 現代文学トピ第二段。名字の「絲山」を出すのに一苦労(笑)

「イッツ・オンリー・トーク」
「スモールトーク」
「ニート」
「海の仙人」
「逃亡くそたわけ」
「エスケイプ/アブセント」
「袋小路の男」
「沖で待つ」
etc

 節約された分かりやすい文章で、あっという間に読み終わってしまいますので、中身もスカスカかと思われてしまいがちな作家。この人は現代の作家のなかでもとりわけ「人間」と「人間関係」を描くことに意識的です。大衆に合わせながら、実は非常に文学的な試みを行っています。

 わたしのイチオシは「袋小路の男」。恋愛小説はいつも大したことでもないのに作者が感傷的になって書いている点が好きになれず、普段は読まないのですが、「袋小路の男」は別格です。作者はやはり寄り添っているようで、彼らと距離をとっているのです。このきびしくやさしい距離感がわたしは好きなのです。

コメント(7)

 私も絲山秋子はなかなか面白く読んでいます。私のオススメは『逃亡くそたわけ』です。精神病者が逃げ出す姿がインパクトがあってよいです。
 ただ、なぜか絲山秋子に限っては読んでもすぐに内容を忘れてしまうという。作者の作風が自分にとってよく見えなくて、作品の傾向が探れないからなのかなあなどと思ってみたりします。
あむばるさんご推薦の「逃亡くそたわけ」は評判がよいですね。
知り合いの普段小説読まない人も、貸してみると「二人のやりとりが面白かった」と言っていました。
わたしは最後がちょっと残念だったんですけどね……。いかにも演出された終わり!という感じがして。しかし一文目からいきなり始まる幻聴はセンスを感じさせます。

hiroshinさんの「退屈な小説」というご意見はある意味で当たっている気がします。この人にかぎらず何事もない日常(あるいは日常に絡めとられた非日常)を書くスタイルは最近の文学の流行みたいなものですが、近現代の作家をたくさん読まれている方から見ると、なんてだらしのない言葉でだらしのないことを書いているんだろうと思われてもしょうがないと思います。わたしもたまに思いますが、絲山秋子の場合は読むたびに認識が変わってきました。
早速、今日「逃亡くそたわけ」「袋小路の男」買って来ました。
「逃亡くそたわけ」ようやくにして読み終えました。理由はよくはわかりませんが、これを数ページ読むと発熱、眩暈、嘔吐が発生。なんとも不思議な感覚で名作であることには間違いないと思いました。自分の身近な精神病者と二重写しになっているかもしれません。自分は名古屋出身なので方言にリアルを感じました。この作家は過去の小説の読み方では対応できないような現代性を備えていると思います。
『逃亡くそたわけ』を読みました。小説を読むのは久しぶりです。主人公が逃亡を続ける設定ということで、エンタメの志水辰夫と同じような空気を感じました。九州弁と名古屋弁が懐かしかったです。この小説では方言がキーワードとなっていましたね。この作品は方言で書かれなければ、インパクトのない平凡な小説で終わったのかもしれませんね。

逃亡という主題は、いつの時代にも物語になりうるのかもしれませんね。日常を捨てて非日常へと向かい、さまざまな困難を乗り越えて、主人公の精神の成長を描いて、やがては大団円というカタルシスを感じました。
らん丸さん
コメントいただきありがとうございます。
「くそたわけ」は名古屋ではめったに使われない最大級の罵言です。
これを使ったら絶交絶縁は必至ですね。

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