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カスタムイヤーモニターコミュのカスタム製作例

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これまで製作したカスタムをご参考まで。おおまかに分けると「カスタムシェル」、「カスタムイヤーチップ」、「埋込み型カスタム」となりますが、これ以外にも変形バージョンもあり。

一発目はカスタムシェルで、ケーブルはまだUltimate Ears UEシリーズのものを流用していますが、3ウェイ5レシーバータイプ。ローには出たてだったSonion 3300を用い、ミッドにSonion 2300、ハイにはKnowles HiFi FKを選択しています。

ローミッドのメリハリのある再生は3300ならではなのですが、おしむらくは出力がバランスを取る上でもう少し欲しいところ。しかし近々、Sonion社からは3300のワイドレンジ版3400、高出力版3700シリーズが登場予定(UE-11のローに利用されているようです)で、このあたりを用い、また3ウェイ以上も試してみたいところです。

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プロユースでは現在でもイヤーモニターとしてユーザーの多いShure E5c。ハイ/ローの2ウェイ構成による広い再生レンジ、現在でも最強と思われる出力は、ステージモニターとしてだけでなく、ハイエンドイヤフォンとしても広く利用されることとなりました。

付属するイヤーチップも砲弾型、スポンジタイプなどが用意され、様々な耳への適合が狙われていますが、これらチップが合わない場合、遮蔽性が下がりS/N比が低下、再生バランスも低域成分が弱くなり、E5cの持つ能力を発揮できないことも。

以前はイヤーチップに替えて取り付けるカスタムイヤーチップ(というかイヤーモールド)をシリコンで製作していましたが、差し込み部が細いため取り付け強度が得られず、これを確保するため本体全体を包み込むように製作すると、材料の厚みが取れないという問題が。

元々は同じような問題を抱えていたE2cの対策として考案したのですが、本体をそのまま樹脂で包み耳型に合わせて一体化した埋込み型カスタムがこちら。シリコンではある程度の厚みを持たせなければならないため適用できる耳穴サイズ/形状が限られましたが、こちらですとかなり幅広い耳に対応が可能。音質的にもオリジナルの状態とほとんど変化なくモニタが可能です。

これでも対応できない場合には、分解の上カスタムシェル化が必要となりますが、コスト的にもこの埋込み型、単純ながら別機種についても応用範囲の広い方法です。
こちらがShure E2cの埋込み型カスタム。木の実のような形状を持ち、ダイナミック型ながら密閉タイプのカナルイヤフォンとして、プロユースはもちろん、一般の音楽鑑賞用としても高い人気を誇ったE2c。しかしその形状とサイズゆえ、付属のイヤーチップではうまく収まらないことも。

密閉タイプカナルイヤフォンは、外耳道の密閉による低周波数帯共鳴が再生バランスにおいて考慮されており、密閉状態が保てないケースでは、低域が抜けてしまい、スカスカの音となってしまいます。様々な優れたイヤーモニターが発売される現在、確かにE2cは上、下ともに伸び切らないという部分もありますが、ダイナミック型シングルフルレンジならではのレスポンスの良さは、今聴いてみても魅力のある機種の一つです。

使用する樹脂は紫外線硬化型で、光重合レジンと呼ばれるものですが、E2シリーズに設定されている黒色シェルのものでは、光の回り込みが不良で一度「取り返しのつかないこと」をしてしまったことも・・・。それ以来、クリアカラーのみの対応となっています。
E5cに続き、Shure社のフラッグシップとなっているE500。こちらの製品ではE5cに比べ、イヤーチップに替えて製作するカスタムイヤーチップが作りやすい差し込み部の形状となっていますが、Ultimate Ears社super.fiシリーズなどと比べ長さがあるため、外耳道の状態によっては厚みが取りにくく、また外方向に本体が突出してしまうことも。

こうしたレディメイドイヤフォンでのカスタム化最後の手段がカスタムシェル化。本体を分解(というより破壊)し内部部品を摘出。採取した耳型からカスタムシェルと呼ばれるプラスチックケースを製作し、ここにオリジナルの部品を配置するというものです。

コスト的にはカスタムシェルのイヤーモニターを一から作るより手間がかかるのですが、音質的に気に入ったイヤーモニターをカスタム化するメリットは大きいところ。適応も分解してしまうため、ある意味どれでも可能(ダイナミック型を除く)ですが、致命的な問題は、一切のメーカー保証が無くなること。それゆえこれまで持ち込まれたケースでも、メーカー保証切れのケーブル断線物件などが多いのですが、そうした手持ち機種を復活させ上でもおすすめできるかもしれません。

ちなみにバランスドアーマチュア型レシーバーの写真で、デュアルタイプのもののケースに明けられた穴がチューンドベースポートと呼ばれるもので、通常密閉されているバランスドアーマチュア型レシーバーに対し、ケース内の空気容積を活かし出力を稼ぐというアプローチが取られています。こちらのレシーバーはSonion社3200系がベースですが、Shure社別注品となっています。
同じくレディーメイドイヤフォンのカスタムシェル化ですが、こちらはUltimate Earsのコンシューマー向けフラッグシップ、Triple fi.10 Proがベース。

2枚目の画像を見ると、レシーバーのコンビネーションがShure E500と同様なことが分かりますが、こちらのSonion 3300シリーズには、E500で用いられるレシーバーとは異なり、チューンドベースポートは存在しません。

非常に特徴的な点としては、この3300にはハイカット用のコンデンサがセットされている点。通常マルチレシーバーイヤフォンのクロスオーバー調整には、ハイ側レシーバーのローカットでクロスオーバーポイントを設定するのが定番なのですが、Triple fi.10 Proではハイ側ローカットを行うとともに、ロー側ハイカットをも設定し、より積極的な周波数レスポンス調整が試みられています。

コンデンサ容量を挙げていくことで、ローのみ再生のスーパーウーファー的な使用方法も考えられますが、かなり大型のものが必要となるため、スペース的な制限が。Triple fi.10 Proでは、かなり高域まで伸びる3300を恐らく4000〜6000Hzあたりのカットオフ周波数でハイカットを設定している模様。

カスタムカナル化手法に関してはほとんどE500と変わりませんが、こちらの作例ではTriple fi.10 Pro標準のケーブルを使用するため、コネクタ部を移植しています。このケーブル、プラグからケーブル部までの距離がかなりあるため、受け側となるジャックをなるべく後方に位置させ、耳輪脚に沿わせるため少し上方に向くようセットする必要があります。ハードレジンでなんとなく形にしてみましたが、下部については0.8mm厚のC-FRPを利用しています。

正直かなり手間がかかるため、今後はオリジナルのフェイスプレート&ケーブルのみ対応の予定。うーん、フェイスプレートのカラーバリエーションを検討せねば・・・。
高い遮音性と繊細かつ緻密な音で根強い人気のEtymotic Research社ER-4シリーズ。このER-4が持つキャラクターは、3段キノコ型のしなやかなイヤーチップによるところが大きいのですが、使用されるバランスドアーマチュア型レシーバー、Knowles社EDシリーズの能力を最大に活かすべく、なるべく耳穴の深い部位まで密閉を行い、外耳道残存容積を減らすことで特に高域部減衰を避けるよう設計されています。

幅広い耳穴サイズ/形状を効果的に密閉するこのイヤーチップですが、適合しない場合には耳穴にうまく収まらないだけではなく、元々低域再生は苦手なレシーバーだけに、再生音のバランスは非常に悪くなってしまいます。

カスタムイヤーチップを製作することも一つの手法としてはあるのですが、ER-4シリーズの場合、イヤーチップ取り付け部からレシーバー/ケーブル接続部、そしてケーブルプラグ部がストレートな形状となっており、耳穴形状がストレートかつ太い場合にはカスタムイヤーチップの製作が可能なものの、多くの場合ではスペース的な余裕が取れません。

この状態でカスタムイヤーチップを製作すると、イヤーチップ素材に厚みを持たせる必要から、本体が耳の外方向へ飛び出してしまい、前記したER-4シリーズが持つ特性をスポイルしてしまい、装用自体も不安定なものになってしまいます。

耳穴形状に適合させるためには、Shure E5cやE2cで行ったプラスチック樹脂への埋込み・一体化が必要となります。レシーバーが納められている筒状の部分は、筒状のケースにレシーバーを配置し、そこに樹脂を充填するという構造ですので、必要に応じ耳穴との干渉部分を切削の上、納める位置を設定します。

この作例では、完全にレシーバーを取り出し、ケーブル差し込みジャックも独立をさせ、ケーブルが珠間切痕から綺麗に取り出せるよう製作しています。

完全な分解はかなり手間、というより内部部品の破壊リスクがともなうため、必要分の切削をした上での埋込み、もしくはカスタムシェルを作りEDシリーズを組み込むオリジナルでの製作を定番化しています。
かなり初期のカスタム製品。まだUltimate Earsのsuper fi.シリーズが登場する前で、インナーイヤーモニターもカスタム製品以外ではE1、E2、E5といった機種が用いられていました。

元々個人でE2cを耳穴に適合させようと色々方法を検討していましたが、ヘリコプターパイロットの方からJabraのヘッドセット用のカスタムイヤーモールド製作や、E1を舞台で利用する目的でのカスタム化といったあたりが、同時期の製作依頼でした。

Shure社イヤーモニターのイヤーチップ取り付けは、筒状の音導孔部に差し込む方法で、カスタムタイプのように耳穴への維持力が高いものを取り付けると、耳からイヤーモニターを取り外す際に本体から外れてしまう可能性が高くなります。

それ故、本体全体を包み込むように製作をして、本体とカスタムイヤーモールドの維持力を確保します。

この方法は耳穴サイズが大きい場合には対応が可能なものの、小さい耳穴では本体部を耳甲介腔に納めきれずに飛び出してしまい、音質的な変化が生じたり、外見上も体裁の良くないものとなってしまいます。

現在ではE2c、E5cに関してはプラスチック埋込み型へ移行していますが、E500他新シリーズでは、イヤーチップ取り付け部に返しがついたことで、先端部のみのカスタムイヤーチップ製作の適用範囲が広がっています。
Ultimate Ears社super fi.シリーズの上位機種として登場し、現在高い人気を誇っているTriple fi.10 pro。ローに2発、ハイに1発のバランスドアーマチュ型レシーバーを配置していますが、同様に2ウェイ構成を取っていたsuper fi.5 Proより小型の振動板を持ち、デュアル化することで再生レンジ拡大/出力を両立を計ったsonion社3300系とすることで、ジャンルを選ばないフラットな周波数レスポンスが得られています。

しかしsuper fi.シリーズと同様、かなり大型サイズとなる本体部は、耳穴サイズ、形状によっては納まりにくく、遮蔽性不足によるS/N比の低下、再生周波数バランスの悪化といった音質的な部分とあわせ、耳穴からの脱落や装着による痛みの発生といった問題が生じることも。

対策としては前出のカスタムシェル化がひとつありますが、メーカーの補償がなくなる分解を伴い、またコストもどうしても上がってしまうため、付属イヤーチップに替え装着するカスタムイヤーチップのニーズが出てきます。

カスタムイヤーチップの製作ステップですが、まず耳型を採取し、これより耳のシリコン模型を製作します。この模型でイヤーモニターの装着位置、カスタムイヤーチップ形状の設計を行い、採取した耳型をトリミングして原型を製作します。この原型を石膏に埋めて型を製作し、高強度シリコンを注入、硬化させて石膏型から掘り出し、表面処理の後、カスタムイヤーチップが完成します。

カスタムシェル化と比較すると適応の自由度は低くなりますが、ある程度の耳穴サイズ(本体部の収まるスペースと、チップ取り付け部の径)が確保できる場合には、安定した遮蔽性と装用感を得ることができる方法です。一方、耳穴形状、サイズによっては求められる装用安定性、遮蔽性が得られず、こうした際にはカスタムシェル化が必要となります。

イヤーモニターの適用範囲としては、Ultimate Ears社super fi.シリーズ、ゼンハイザーCX300、ソニーMDR-EXシリーズ(一部オープンタイプを除く)のような、チップ取り付け部に固定用段差が設けてあるタイプとなります。Shure社のSEモデルについても、取り付け部に脱落防止用の返しがつき、固定に関しては安定性が高まりましたが、取り付け部長さがあるため、耳穴形状によっては適応不可の場合があります。
btさんより依頼をいただいておりました物件、無条件ということでどうしたものか逡巡しておりましたが、世界初の上世界最後と思われる物件に落ち着きました(笑)。


6ウェイ6ユニット8レシーバーという正直「意味ネーっ!!」というマルチ構成なのですが(btさんからはシャレで全然OKというお話をいただいておりました)、ある程度はバランス取りをしないとということで試行錯誤をしばし。なんとか着地点を見つけることができました、がっ!!えー製作自体が無理です・・・。


FitEar Proto668、これで見納めですっ!(あとはbtさんのページで是非、笑)
6ウェイ6ユニット8レシーバーですか、
既にJH13PROの12ドライバーを超えてますね、カスタムの世界は夢が広がります♪
btさんのブログでの評価楽しみにしてます。

ところで、今更なんですが、ウェイ(way)ユニット(Unit)レシーバー(receiver)
の意味はそれぞれなんなのでしょうか。
自分はレシーバー=ドライバーとして認識しているんですが、ユニットと混同しているでしょうか。

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