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日本語翻訳者の集いコミュの特許翻訳表現Tips

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■特許翻訳表現Tips■

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別スレッドの 「英語表現Tips」 と 「日本語表現Tips」
とは異なり、特許翻訳に特有の表現集です。
-------------------------------------------

以前より私が書き留めた 「表現ノウハウ」 です。
特許翻訳表現は、一般には馴染みがなく、特殊ですので、
混乱を生じないように、別スレッドとして区分けします。

きっと間違いも多いと思います。
言葉足らずで誤解を与える表現も多かろうと思います。

どうぞご遠慮なく、間違いをご指摘下さい。
同時に、皆さんからの 「ノウハウ」 もお聞かせ下さい。

Give and Take!
これが長続きの秘訣です。

コメント(22)

【当業者】


特許翻訳者であれば、皆さんよくご存じの用語ですね。
以下は、自作の対訳データベースです (CT用)。


当業者
--------------------------------------
those of ordinary skill in the relevant art
person having an ordinary skill in the art
person with an ordinary skill in the art
person having ordinary skilled in the art
person having ordinary skills in the art
person having ordinary skill in the art
those having ordinary skills in the art
one having ordinary skills in the art
those of ordinary skill in the art
one of ordinary skill in the art
those having skill in the art
those of skill in the art
persons skilled in the art
person skilled in the art
those skilled in the art
ordinary man in the art
one skilled in the art
expert in the field
those in the art
the skilled artisan
a skilled worker
those of skill
skill in art
skilled practitioner
skilled artisan
the art-skilled
skilled person
artisan


(^-^)v
 
勉強になりました。

当業者という言葉が耳慣れなくて、やっと使い方等少しずつ理解できてきたのですが、こんなにあるのですね。

一つ一つ、チェックして覚えておきます。
日々、データベースは進化しています 走る人ダッシュ(走り出す様)

皆さんのお知恵もちょうだいできれば嬉しいです。

(^-^)/
 
【表記ゆれ】  特許翻訳の場合


よほど注意を払っていないと犯しがちな 「表記ゆれ」 ですが、翻訳文の品質を損ねるミスですから、最終チェック段階で修正をかけて表記を統一しましょう。統一する場合のほんの一例を以下に挙げますが、あくまでも 「表記を統一する」 ことが重要なのであって、表記自体はクライアントからの指示に従うことが絶対です。

----------
越える → 超える
ごと → 毎
受信器/送信器 → 受信機/送信機
時 → とき (その瞬間を表す場合は 「時」 も使用可能)
従って → したがって (接続詞でない場合 「〜に従って」 は可能)
及び/又は/或いは → および/または/あるいは
書込む → 書き込む (動詞の場合)
書き込み → 書込み (名詞の場合)  ...
----------

こうした細かい約束事は、独学ではなかなか身につきません。しっかりとした勉強をした上で、実際の仕事をこなしながら身につくものだと感じます。
 
【以下と下記】


以下に示す...
下記に示す...



特許翻訳などでは、一般に使い分けますexclamation ×2

「以下」 とは 「これより下」 の意味ですから、今述べている文に続く 「すぐ後」 に該当箇所がある場合に使用します。

「下記」 は、前後関係で後にある場合に広く適用できますから、「下記に示す」 は 「後に示す」 と同じ意味になり、今述べている文から 「離れている」 該当箇所を指す場合に使用されます。


重箱の隅をつつくような作業ですねあせあせ(飛び散る汗)
でも翻訳作業では、バレリーナのように、つま先・指先に至るまで神経を行き届かせなければなりません。

(^-^)v
 
「当業者」なる用語を初めてて知りました。

以下は、参考までにどうぞ。

当業者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
特許法において、当業者(とうぎょうしゃ、a person skilled in the art、a person having ordinary skill in the art)とは、発明が属する技術分野の通常の知識を有する架空の人物をいう。発明の進歩性の判断、明細書の実施可能要件の判断、均等論の置換容易性の判断の基準となる。

当業者が先行技術に基づき容易になし得たものではない発明は、進歩性があるとされる。また、当業者が発明の実施をすることができる程度に十分に記載された明細書は、実施可能要件を満たすとされる。さらに、当業者が容易に推考し得た置換は、置換容易性を満たすとされる。

これら三つの場面に登場する当業者は、たとえ同一の技術分野の当業者であったとしても、同一の水準の当業者とは限らない。一般に、進歩性の判断の基準となる当業者は高い水準の知識を有し、実施可能要件の判断の基準となる当業者や置換容易性の判断の基準となる当業者はそれより低い水準の知識を有するとされる。

また、異なる技術分野の当業者を比較することはそもそも困難であるが、技術分野によって当業者の水準が異なることもあり得る。

均等論の適用を認めない国では、当然、置換容易性の判断の基準となる当業者は考慮しない。

この「当業者」は、法分野に属する書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。(P:法学/PJ日本の法令)

"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%93%E6%A5%AD%E8%80%85" より作成
当業者...いわゆる 「その筋の人」 「業界の人」 ですね。

サラリーマン時代は、私も発明する側 (当業者) の1人でしたが、
どうにも、特許明細書の文言は苦手でした ...ワケわからないexclamation & question
自分で発明した特許のはずなのに、弁理士さんから戻ってくる書類は
宇宙語のようでした...今では、それを生業にしていますが (^^;)
 
【and / or】

-------------------------------------------------
and: 名詞接続の場合  *および<ならびに
    動詞接続の場合  また(通常)、かつ(強調)
or : もしくは<*または<あるいは

* 階層構造でない場合のデフォルト表現
-------------------------------------------------


訳例  ( )は階層構造を模式的に表す記号とする
-------------------------------------------------
(A and B), and C  AおよびB、ならびにC
A, and (B and C)  A、ならびにBおよびC

(A or B), or C   AもしくはB、またはC
A, or (B or C)   A、またはBもしくはC
-------------------------------------------------


ただし対比や組合せを明確にする場合、または特許請求
の範囲において構成要件を列挙する場合には 「〜と」
を多用します。以下に例を挙げます。

combination of A and B:
AとBの組合せ <×AおよびBの組合せ>

between A and B:
AとBの間 <×AおよびBの間>


(^-^)/
 
【複数形の表現】

複数形 (-s/-es) の名詞を 「複数であることが分かるように」 明示する表現にはいくつかありますが、ちょっとした注意も必要となります。

-------------------------------------------------------
複数の〜、これらの〜、諸〜、各〜 (限定的意味がでる:theを前置)

 例 : in embodiments...
訳例 : 複数の実施形態 (これらの実施形態、諸実施形態) では...
     the がつかない場合は非限定なので「各実施形態」は危険。

 例 : in the embodiments...
訳例 : 各実施形態では...
-------------------------------------------------------

どうでもいいじゃん!
とはいかないのですよ、これがあせあせ(飛び散る汗)
 
【連用形か?連体形か?】

to不定詞、for~ing、by~ingなど、連用形 (〜するために、〜するように) で修飾すべきか、連体形 (〜するための、〜するような) で訳すべきか悩むことがあります。その際の基本的な指針です。

-----------------------------------------------------
? クレーム形式の文中では 「連体形」 で修飾することが基本。
? 通常文では適宜判断 → 個人的にはまず連用形で修飾して
  みて、違和感があれば連体形でかけてみて両者を比較する。
-----------------------------------------------------

異論もおありでしょうが、参考までに。
m(_ _)m
 

PS: 週末は不在がちになります・・・
 
【comprise / include】  特許表現に特有の訳し方


両方とも 「〜を含む、〜を備える」 が標準的に使用される簡潔な表現です。装置などでは 「備える」 、方法や工程などでは 「含む」 と訳し分けることも可能です (その逆の表現は避けるべき)。

「含む/備える」 の類似表現は他にもいくつかありますが、大切なことは、含む範囲を限定しない open系か、限定する closed系かを明確に訳し分けることです。一般に、特許明細書などでは、権利範囲を狭く限定することを嫌いますので、一部で混用されている 「〜からなる」 の使用には慎重であるべきです。

Open系: 〜を含む、〜を備える
comprise, include, have
構成要素は、列挙したものに限定されない。

Closed系 〜からなる(構成される)
be comprised of, be composed of, consist of
構成要素は、列挙したものに限定される。

また、
comprise / include については、その機能に違いもあり、include には、対等関係にある要素を例示する機能があります 「…には、〜が含まれる」。例文:学校には、小学校、中学校、高等学校、大学校などが含まれる。このような場合には、comprise ではなく include が使用されることが多いと考えます。下の例示とは、そのような対等関係にあるものの列挙を意味し、パーツとは、従属関係にある構成要素の列挙を意味します。

comprise の機能: ?パーツ ×例示
include の機能: ?パーツ ?例示


補足、修正などがありましたら、どうぞご遠慮なく。
以上です。
 
【漢数字か? アラビア数字か?】


数字の表記には、ちょっとした注意が必要です。すなわち、漢数字を用いるのか、アラビア数字を用いるのかです。必ずしも厳格に区別するルールが存在するわけでもないでしょうが、自分なりの基準を設けておくことは大切です。以下は私のルールです。

クローバールール1: 数字の表記は統一する(大原則)
クローバールール2: 原則アラビア数字を用いる(1、2、3)
クローバールール3: 必要に応じ漢数字を用いる(一、二、三)


漢数字を用いる場合
--------------------------------------------------
例:一時的、一般的、単一、同一、一方、一例、一体、など慣用的に用いられる表現の場合。この場合たとえば、二時的、二般的、などの表現がないことからも慣用表現であることが分かります。

アラビア数字を用いる場合
--------------------------------------------------
例:1次側、1次元、1方向、第1、1本、1枚、1台、などの一般表現。この場合たとえば、2次側、2次元、2方向など数える表現が存在することから判断が可能です。

ケース・バイ・ケース
--------------------------------------------------
1組/一組、1対/一対、などは文脈から判断しましょう。「ワンセットの」 という意味合いならば漢数字が適当でしょうし、数を数えるケースではアラビア数字が適当でしょう。


細かい点にまで注意が必要です。
(^_^)v
 
【類義語の使い分け本】  *** detect / sense ***


一般には厳密に使い分けする必要もありませんが、特許翻訳など技術・法令に関係する翻訳では、少なくともその使い分けと表記の統一を図ることが大切だと思います。私が翻訳講座で必ず引き合いに出す例のひとつです。

-------------------------------------------
detect(検出する)/detector(検出器)
sense(検知する、感知する)/sensor(検知器、感知器)
-------------------------------------------

「出」 と 「知」 の違いです。国語辞典を引いても字面通りの説明に終始し、今ひとつその違いがよく分かりません。名だたる英和辞典で調べても両者は混用されています。ひと言で違いを言い表しにくいのかも知れません。どなたか明解な定義をご存じではないでしょうか?

私はよくB級の例え話で説明します↓↓↓
(^_^;)

どうも最近、主人の帰宅が遅いし、隠れて携帯でコソコソ話をしている。絶対怪しい! 確かな証拠はないけれど何か怪しい。いわゆる第六感 "sixth sense" でそう 「感じる」 のでしょう。これが "sense" です。たまりかねた奥さんは、いよいよ探偵 (detective) を雇ってご主人の素行調査を敢行。ついには動かぬ 「証拠」 を突きつけて鬼の形相 ・・・ で一件落着。これが "detect" です。

もちろん、この定義は感覚的なもので曖昧さが残ります。しかしながら、自分なりの定訳を脳内に蓄積していく過程で、自分にとって覚えやすいように工夫することが大切だと感じます。なお、detect / sense については、技術翻訳だけでなく様々な分野で使い分けができると思います。

(^_^)/
 
【類義語の使い分け本】  *** arrangement / construction ***

あくまでも文脈に沿って訳出することが大切ですが、不用意に混用することは避けたいと思います。

-------------------------------------------
arrangement  構成、配置、配列、装置
construction   構造(物)、<論理的な>構成
-------------------------------------------

arrangement を 「構造」 と訳出するケースをよく見かけますが、私なら、誤訳であると指導します。特許翻訳では一般に、権利範囲を狭める表現を嫌います。その一方で、曖昧な表現を避ける努力も必要です。arrangement を例にとると、「構成」 がもっとも幅広く使用することのできる表現です。以降 「配置」 「配列」 「装置」 の順に、その意味する範囲が狭くなりますが、逆に定義は明確になります。

どのレベルの訳語を使用するかを常に考えましょう。「配置」 がピッタリ当てはまるケースもあるでしょうし、明らかに 「装置」 を意味すると自信をもって判断できる場合もあるでしょう。でも ...「構造」 はいただけません (笑)

(^_^)v
 
【類義語の使い分け本】  *** region / area ***

----------------
region  領域
area    区域
----------------

この両者を区別するのは、特許翻訳くらいかも知れません。
region と area が混在しない場合には、area は 「領域」 と
訳出しても構いません。むしろ、その方が自然でしょう。
 
【平仮名を好んで用いるケース】   あくまでも私の場合です


○ とき: 「〜の場合」 という意味であれば平仮名表記
△ 時: 「まさにそのタイミングで」 という意味であれば漢字表記

○ もつ: 「有する」 という広義の意味であれば平仮名表記(e.g.特性をもつ)
△ 持つ: 「手で持つ」 という狭義の意味であれば漢字表記

○ したがって: 接続詞として文頭に置くときなどは平仮名表記
△ 従って: 具体的に何かに従うときには漢字表記

自分なりのルールを決めておくとよいでしょう。
(^_^)/
 
【such as】    例示表現 「〜など」

ときどき "such as 〜" を 「〜のような」 と訳される方をお見受けしますが、この表現は類似ではなく例示を表します。したがって 「(たとえば) 〜など」 と訳すとよいでしょう。

"and" との組合せでは以下のように訳出するとよいでしょう。
 such as A and B  「AやBなど」  2つの場合 "and" を 「や」 と訳出する
 such as A, B and C  「A、B、Cなど」  3つ以上では "and" を訳出しない

(^_^)v
 
【類義語の使い分け本】  *** state / status ***

----------------
state   状態
status  状況
----------------

ε=ε=ε=(┌  ̄_)┘シュタシュタシュタ...
 
【and / or】    Re:#8 exclamation ×2補足exclamation ×2

-----------------------------------------------------------
and: 名詞接続の場合  *および < 「と」 < ならびに
    動詞接続の場合  何も無し (通常)、また (通常)、かつ (強調)
or : もしくは < *または < 「あるいは」

* 階層構造でない場合のデフォルト表現
* 「」内の表現は階層がさらに深くなる場合に出番 (通常は使用しない)
-----------------------------------------------------------

「〜と」 を乱用する方がいらっしゃいますが (笑)、請求項での構成要素の列挙や対象を明確にする場合の他は、むやみに使用しない習慣を身につけるとよいでしょう。

(^_^)/
 
【and / or】    Re:#19 補足

> 対象を明確にする場合...

A and B are joined together: AとBを連結する <×AおよびBを連結する>
combination of A and B: AとBの組合せ  <×AおよびBの組合せ>
between A and B: AとBの間  <×AおよびBの間>
A, B and C(各要素が長く複雑な構造の場合): A…と、B…と、C…と
 
【英語は多義語】

例: measurement

(1) 測定 (すること)
(2) 測定法
(3) 測定値

例: use (名詞)

(1) 使用 (すること)
(2) 使用法
(3) 使用量

よく見かけるのは (1) のみで突っ走る方です。
文脈で使い分けましょう。
 
【電位と電圧】

先ほど質問されたので、参考までに備忘録として残します。

----------------------------------------
電位: potential (絶対値)
電圧: voltage (相対値 -- 2つの電位間の差)
----------------------------------------

たとえば「水位と水圧」の関係に似ています。
詳しくはネットでお調べ下さい。
 

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