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B級・怪奇SFの世界-1
★1932年にユニヴァーサルの「魔人ドラキュラ」がヒットしたことでホラー映画はブームとなり、ユニヴァーサル社はその後、怪奇映画をシリーズ化する。その流れの中で吸血鬼やフランケンシュタイン、狼男、ミイラ男、そして透明人間などいわゆるキャラクター化されたモンスターホラーが30年代に一大ジャンルとして成立した。そんな中でもちろんマッド・ドクターを主人公にした猟奇殺人鬼ものもいくつか製作される。今回と次回「怪奇映画の世界」として日本では紹介されることになかった30年代の怪奇映画を中心にトーキー初期から60年代-70年代にかけてサイ・ファイ系の日本劇場未公開作品を紹介する。

「帰って来たドクターX」The Return of Doctor X
  1939/U.S.A./62min  ファースト・ナショナル作品 ワーナー配給
 製作●ジャック・L・ワーナー、ハル・B・ウォリス、ブライアン・フォイ 監督●ヴィンセント・シャーマン
 音楽●バーナード・カーン 脚本●リー・カッツ、ウィリアム・J・カッツ 撮影●シド・ヒコックス
 編集●トマス・プラッツ 美術●エスドラス・ハートレー 録音●チャールズ・ラング 
 主演●ウェイン・モリス(ウィルター"ウィチィータ"ギャレット)、
ローズマリー・レーン(ジョアン・ヴァンス)、ハンフリー・ボガート(クエスン警部)、
デニス・モーガン(ドクター・マイク・ローデス)、
ジョン・リテル(ドクター・フランシス・フレッグ)、リア・リス(アンジェラ・メロヴァ)、
ハンツ・ホール(ピンキー)、チャールズ・ウィルソン(探偵ロイ・キンケード)、
ヴェラ・リュイス(ミス・スィートマン)
■猟奇殺人鬼ものの原形の一つとなった1932年のマイケル・カーティス作品「ドクターX」の続編としてファースト・ナショナル社が39年に製作したスリラー・ミステリー。前作「ドクターX」でも新聞記者がなぞの「月の日の殺人」を追い掛けてドクター・Xなる人物に行き当たるが、本作でも新聞記者が事件を追求する。監督のヴィンセント・シャーマンは1906年生まれで1933年に舞台俳優をへて38年にワーナーに台詞監督、スクリプターとして入社しこの作品が監督デビュー。初期ワーナーにトーキーの演出を持ち込んだ人物となった。主演は50年代に西部劇でも活躍するウェイン・モリス、共演女優はキャグニーの「オクラホマ・キッド」など30年代にワーナーで活躍したローズマリー・レーンにまだギャング映画の悪役だったハンフリー・ボガート。撮影は40年代のワーナー活劇の名手シド・ヒコックス。
■「帰って来たドクターX」STORY■
NYの新聞記者ウォルター・ギャレットは女優アンジェラの死体を彼女のアパートで発見した記事を書いた翌日に解雇された。その翌日アンジェラは生きて現れ、新聞社を訴えた。ギャレットが調査するとある奇妙な血液専門医とアンジェラの関係が浮かび上がった。そして犠牲者の血液がすべてなくなるという身の毛もよだつ連続殺人事件とその医者との関係に気付く。

「海底からの怪物」Monster from the ocean Floow
 IT STALKED THE MONSTER FLOOR / IT STALKED THE OCEAN FLOOR / MONSTER MAKER
 1954/U.S.A./64min 製作●リッパート・ピクチャーズ、パロ・アルト・プロ 製作●ロジャー・コーマン
 監督●ワイアット・オーダング 脚本●ウィリアム・ダンチ 撮影●フロイド・クロスビー 編集●エドワード・サンプソン 音楽●アンドレ・ブルマー 美術●ベン・ハイネ 助監督●ジャック・シャクター モンスター制作●ボブ・ベイカー
 出演●アン・キムボール(ジュリー・ブレア)、スチュワート・ウェイド(海洋生物学者スティーブ・ダニング)
ディック・ピンナー(ボルドウィン博士)、ヨット・オルダン(パブロ)、
イネ・パランゲ(トゥーラ)、ジョナサン・ヘイズ(ジョー)、ロジャー・コーマン(トミー)
■1950年代半ばは核エネルギーが世界的に注目され放射能という言葉も知られるようになった時代である。日本では本作と同年54年に「ゴジラ」が製作されることになるが、アメリカでは冷戦期であり、55年以降は宇宙人侵略ものなど反共を臭わせるSFが流行する。この作品はその前、メキシコ湾を舞台に核実験から生まれた突然変異のタコの怪物があらわれるという初期のモンスター映画となった。
■50-60年代にB級怪奇映画の帝王となったロジャー・コーマンが始めてプロデュースしたSF映画。コーマンは脚本担当の仕事をへて、アライド・アーチストに自分で考えたストーリーの「湖中の家」という脚本が売れ、その脚本が当時ヒットしていたテレビドラマの題名をもじった「ハイウェイ・ドラグネット」として製作された。この時に、製作補佐としても付き映画製作のノウハウを収得する。そしてこの「ハイウェイ・ドラグネット」がヒット作したため、貰ったお金に友人達からの借金を加えて10000ドルを元手にプロダクションを作る。こうして最初に製作したのがこの作品であった。当時LAタイムスで見た一人乗りの電気潜水艦の記事を見たコーマンはその会社を訪れ、タイアップを取ってからこの小型潜水艦を使って海中を舞台にしたSFを書き上げた。脚本家を雇い、若い脚本家で、監督志望のワイアット・オーダングに2000ドルを出資させて、歩合のギャラを提示してオーダングに監督させる。撮影は映画技術協会が許可する最低人数で6日間でマリブ海岸で決行した。完成した作品はB級製作会社のリッパート・ピクチャーズによって配給されヒット。題名は制作時は「海底より現れしもの」であったが公開時にはリッパートによってこの題名に改題されたという。そしてコーマンはこの映画で儲けたお金で以後次々と製作を始めることになったのである。日本では未公開。
■「海底からの怪物(モンスター)」STORY■
メキシコ海岸沖で地元の漁師が失踪する。この事件に興味を持った海洋生物学者スティーブは小型潜水艦で調査する。女性観光客がモンスターに襲われ、スティーブは彼女の救助に向かうが、海底では核実験の影響で突然変異した巨大タコが待ち構えていた。

「スペース・ウルフ−キャプテン・ハミルトン」
Battaglie Negli Spazi Stellari/War of The Planets  
 1977/Italy/95min/ビスタ/(イタリア語版) 製作●ナイスフィルム
 製作●ドロ・ヴラド・レイジャノヴィック、ルイジ・アレッシー 監督●アル・ブラッドレイ 
 撮影●シルヴィオ・フラスケッティ 脚本●マッシモ・ロ・ジャコノ、ジャコモ・マッツオッチ
 編集●カルロ・リアリ 音楽●マルチェロ・ジョンビーニ
 美術●ミッモ・スカヴィア 特殊効果●アルド・フロリーニ
 主演●ジョン・リチャードソン、ヤンティ・ソマー、ウェスト・ブキャナン、エリー・キング、バッシリ・カリス
ガエタノ・バレストリエリ、ニコラス・バルテ、マッシモ・ボネッティ、アルド・キャンティ
■1977年は「スター・ウォーズ」が公開され、世界的なSF映画の変革期であった。それまで30年代の「原始未来戦」「フラッシュ・ゴードン」などスペース・ファンタジーは子供向けのシリアルでしかなかったがジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」でこの流れを大きく変えた。そして各国でこの亜流品が製作されたのである。日本では深作欣次が「惑星大戦争」を監督しているが本作はイタリア版 スペース・ファンタジー。しかし「2001年宇宙の旅」など69年以降のコンピューター反乱ものの題材も含めたものである。英語題名はまさに「スター・ウォーズ」を意識した「ワー・オブ・ザ・プラネット(惑星戦争)」日本ではビデオでのみ発売された。監督のアル・ブラッドレイは別名アルフォンソ・ブレシアあるいは英語名アルベルト・B・レナードでも知られ、60年代には戦争活劇やマカロニ・ウェスタン「地獄のガンマン」(66)なども撮っている。そして70年代には「空手アマゾネス」(74)やその続編で香港との合作「アマゾネス対ドラゴン/世紀の激突」(74)「新ゴッドファーザー」(78)など、流行に乗った亜流品の職人監督となった。主演はマリオ・バーバの「血ぬられた墓標」でバーバラ・スチールの相手役、そしてイギリス映画「恐竜100万年」ではラクウェル・ウェルチの相手役などでも知られるジョン・リチャードソン。アメリカでも英語版が公開されているが今回はオリジナルのイタリア語版での上映。
 ■「スペース・ウルフ」STORY■
 ハミルトンのスペースシップの近くで突然起きた惑星爆発。しかし、コンピュータは、爆発を認識していない。皆は、コンピュータの誤作動を疑い出すが、実は、大昔に起きた爆発の影響で、人間は幻覚を見たのだ。船を修理し辿り着いた暗黒惑星でアモックに遭遇する。かつて栄華を誇った彼らは自ら作ったコンピュータとロボットに滅ぼされたのだった。

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