生活保護者の集いコミュの反貧困ネットワーク　事務局長　瀬戸大作さん　日記　7/6

7月6日（水）
●二週間の野宿生活でSOSを受けて生活保護申請に同行して、反貧困ネットワークのシェルターで暮らすCさんを連れてパルシステム東京の**センターでの採用面接に向かった。**センターは２０年振りの訪問となる。Cさんは他生協の宅配ドライバーの経験者だった。受け入れてくれたのはパルシステムの配送パートナー会社である㈱ロジカルの久保専務、久保さんは私がパルシステム神奈川の事業本部長時代からの同志です。個人宅配の急速拡大で増車の連続、あの頃は、ドライバー教育も大変だった。生協で働くというよりトラックを運転したいだけの若者たちばかり、やんちゃでツッパリ君も多く、様々な困難があったけれど、「生協の組合員の暮らしから学ぶ」事を大切にしてきた。ドライバーの呼び方を変えて「エリアスタッフ」とした。トラックに同乗してひとりひとりの生きづらさもたくさん聞いた。生協職員の多くは大卒、しかしドライバーの多くは高卒や中退、大半が人生の挫折を経験してハンドルを握っていた。生協側が配送を委託するだけでは駄目だ。共に汗を流していく事、あれから20年が経過した。今日の面接担当は20年以上前は大和センターのやんちゃなツッパリ君だった前野さん。エリア統括に成長していた。嬉しかったよ。
●２０１４年９月に活動が始まった「新宿ごはんプラス」もやいの大西理事長に声かけされたことがきっかけ、「会場で配るお弁当を、運んでくれないか」久保さんに相談した。貧困問題は、個人的にも関心があり、企画段階から参加してくれて、8年間ほぼ休まずに支援活動を続けてくれている。この地道さに感謝するしかない。
●反貧困ネットワークの支援活動は現場に駆けつけて生活保護申請に同行してアパート入居支援して終わりという訳にいかない。住居を支援しても、コロナ禍で仕事が見つからない。安定した職場で就労できない。結果的にアパートで孤立、引きこもっている相談者が多い。仕事に就けても非正規・派遣で、また雇止めの繰り返し、ワーカーズコープとの「仕事づくり交流会」を通じた協同労働に取り組んでいるが、もっと協同組合が積極的に働く場を提供していく事、就労困難にある相談者の「再生」の場を応援してほしい、また久保君との協働作業がはじまった。今日もSOSが続いている。「死んでしまおうと思ったけど最後に連絡した」まにあって良かった。まだまだこれからだ！共に生きていこう。