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生活保護者の集いコミュの「別にだれでもいいよ、もう、遊ぼう」15歳の少女が家を飛び出し、売春で生活するようになった“ただならぬ理由”

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https://news.yahoo.co.jp/articles/81065e28bee99c63d92e4244cde70d4544940e17

貧困の連鎖は日本社会における大きな課題の一つといっても過言ではないだろう。そんな貧困の問題において、沖縄県の相対的貧困率は約3割と全国平均のおよそ2倍の高い割合であることが明らかになっている(政府調査による)。

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 琉球大学教育学研究科教授の上間陽子氏も、学生時代に貧困が招いたと考えられる種々の“暴力”を目の当たりにし、「いろんなおうち」があることを肌身で感じてきたという。ここでは、同氏が自沖縄で暮らす少女たちのリアルな日常をフィールドワークで記録した一冊『 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち 』(太田出版)の一部を抜粋。15歳のときに家を出てから4年間、売春でお金を稼ぎ、彼氏と暮らしてきた女性・春菜(仮名)さんの証言を紹介する。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

「自分の居場所がどこにもない」家から連れ出してくれるひとを求めて
 14歳のときに、春菜に初めて恋人ができた。年上の恋人は、バイクでどこかに連れ出してくれたし、恋人の家は、春菜がいつまでもいることができる場所だった。だがそれが父親の恋人との喧嘩の火種となってしまう。それからは、春菜がすることすべてが、東京にいる父親につつぬけになる(編集部注:春菜の父親はこれまでに三度離婚し、その度に春菜が一緒に過ごす家族は変わった。中学時代は見知らぬ女性が父親の恋人となっており、父親は東京に出稼ぎに出ていたため、春菜は見ず知らずの女性と生活をしていた)。

 その後、春菜は自分の恋人と別れることになった。恋人と別れたこの時期、春菜はご飯を食べることもできなくなり、ずっと泣きながら過ごしている。春菜にとってその失恋は、自分の居場所が、もうどこにもないと感じられるほどの喪失感だった。

 それでも自分の家にいることができない春菜は、インターネットの掲示板「中狂連合」を使って、自分を家から連れ出してくれるひとを求めるようになる。

 このときもう、最初に付き合ってたひとがめっちゃ好きで、フラれて。もうなんか、「どうでもいいや」ってかんじで、結構遊びまわってたわけ(中略)。

 ──その遊びまくってた仲間っていうのも、なんか隣の中学の、とか?

 ううん、じゃなかった。「中狂(連合)」でアシカメー(=足代わりをつかまえる)。(中略)

 ──そのときは別に怖くなかった?

 怖くなかった。「別にどうでもいいよ」みたいな。

──最初の彼氏さんと別れたのが、もう。

 やばかった。もう、やばかった。1カ月……約1カ月ぐらいご飯もまともに食べられなかったし、毎日泣いてて(中略)。別れたとき、もう自分がちょっと精神的に食らいすぎて、「毎日、大丈夫ねー?」とかだったけど、ふと立ち直って遊びはじめたときは、ただ「元気になったんだ」と、思っただけだったと思う。「自分はもう別にだれでもいいよ、もう、遊ぼう、はいー」みたいなかんじだったから。

 ──別に(悲しみが)終わったってかんじでもなく。元気になってるわけでもなく。

 うん。「どうでもいいよねー」みたいな。

 春菜はただ、自分を家から連れ出してくれるひとを求めた。そして、自分を連れ出してくれたひとに求められると、セックスをした。

19歳のふりをして援助交際
 春菜がインターネットで探した年上の男性たちと会っていたころ、ときどき遊んでいたひとつ年上の和樹から、春菜は「援助交際」をすすめられるようになった。和樹はインターネットの掲示板に女性のふりをして客をつのり、売春を成立させる「打ち子」をしてお金を稼いでいた。春菜は、客とセックスをしてお金をもらうことは怖いことだと感じていたので、その話を断わった。すると和樹は、客のなかにはセックスをする目的以外の客もいると説明し、口を使って射精させるという「Fオンリー」の客を春菜に紹介した。春菜は客に会う。

 ──歳は何歳? オッサン系?

 でも30。30半ばとかそのぐらい。

 ──ふーん。最初とかって怖いし、話とかも難しくなかった?

 怖かった。会うまでは怖かった。だけどたぶん、いいひとだったんだと思う。しゃべってても別に嫌なかんじじゃなかったから。でもやっぱり、「歳いくつ?」とか聞かれるから。

 ──絶対いうね!

 絶対、だーる(=そうだ)から。だから自分の頭のなかではこの西暦と干支とか、こんなの全部、頭にインプットして。

 ──18歳に設定?

 自分、19でいってました。19設定で。

 ──で、和樹は、客を見つけるときに、ほんとうにもうじゃあ、19設定で?

 うん、全部全部。このサイト自体がやっぱり18歳以上ってなってる。けどやっぱり未成年とか、いっぱいいるから。中学生とか、いま、普通にいるっていうから。

 客の車を降りたあと、客からもらったお金を確かめると、最初の条件だった7000円に加えて、5000円のチップが入っていた。

 そのお金を手にしたとき、これで家を出ることができると春菜は思った。もしもひとりでお金を稼げるのならば、お父さんが勝手に連れてきた恋人と暮らす必要はない。

 そして春菜は、父親と大げんかをする。

 お父さんの彼女と喧嘩したときに、なんか自分からしたらそのときは、彼女は、「アカの他人なのに、なんで、あんたにいわれなきゃいけないの?」っていって。で、お父さんに電話して。「おまえ、何がしたい?」っていわれて。「別に何もしたくない!」っていって。「お父さんの人生のなかで、春菜がこうやって生まれてきたから、お父さん、こんなして、春菜が沖縄にいるから生活しないといけないと思って、仕事してるんでしょう?」って。「嫌々ながら、いつも内地に行くさ」っていって。「だったら、春菜があなたの人生のなかから消えた方が、気が楽になるんじゃない?」っていって。「そしたら春菜のことも考えないでいいし、別に彼女のことだけ考えて、沖縄で仕事したらいいさ」っていって。「だから、いままでごめん、心配とか苦労かけてごめんなさい。だからもういいよ、バイバイ」っていって、ぶちって電話、切って。

 父親との電話のあと、春菜は家を飛び出した。

身近にいた男性を好きになっていた
 それから春菜は、客とセックスをしてお金をもらう生活をはじめる。ひとりで生活していかなくてはならないのだから、もう客を選り好みすることはできない。

 春菜が家出をすると、近所に住む春菜の友だちの薫(かおる)も家出した。春菜と薫はどこか住む場所がないか和樹に相談し、和樹は格安で借りることのできる民宿をふたりに紹介してくれた。その民宿は出入りも自由で、まだ15歳の春菜と薫がそこに住んでいる理由を詮索されることもなかった。春菜と薫は、和樹の紹介する客と定期的に会うようになる。

 そんな生活がはじまってからしばらくして、春菜は和樹のことをだんだん意識するようになっていく。

 やっぱり一緒にいたらっていうか、最初、和樹の友だちと付き合ってたけど、なんかこのひとにフラれて、っていうか別れて。薫とか一緒に遊んでた友だちが、「和樹、いいんじゃない?」みたいな。

 ──いわれたんだ?

 なんかいわれたら、人間って意識してしまうから。和樹だけ、ずっと見てて。「あ、好きなのかな、これってー」みたいな。

 ──あはは(笑)。

 っていうのが(笑)、たぶん1、2カ月くらい、ぷーらぷーらしてて(=揺れて)、気持ちが。

 ──うん。うーん。

 うん、で、ショッピングモールで遊んでて。この薫に、「どうすればいいのかな?」みたいな。「この気持ちいうべき?」みたいな。で、「春菜、もうとりあえずメールでいうから帰ろうねー」って(薫に)いって。で、帰ってメールで。そのときかーずって呼んでたから。「かーずあのさー」みたいな。「話があるんだけど」「なあに?」、みたいな。「春菜、好きだわけ」、みたいな。「つきあってー」みたいなこといったら、「ごめん、いま忙しいからあとから連絡する」みたいな。

 ──うふふふ(笑)。
ああー、みたいな。「ああ、フラれた、いいやー」と思ったら、ちょうど12時ぴったしに、「さっきのあれ、返事OKだよー」、みたいな。「なんでじゃあ、あのときOKってすぐいわなかったの?」っていったら、「記念日の数字が4っていうのが嫌だったから」って。

 ──あはは(笑)、かわいいー。ちょっとかわいいー。

 あ、かわいい、こいつーとかって思って(笑)。

 ──好きだったらそれではまるよね、なんかね。キュンキュンーってね。

 うん。

 ──嫌いだったらどうでもいいんだけどね(笑)。

 たぶん、春菜の行動的にも気づいてたんだと思う、たぶん。「おまえ、そろそろだぜー」みたいな(笑)、まわりにいわれてて(中略)。

 ──で、このときが何歳?

 このときまだ15歳。やっぱりなんていうのかな。この歳の時期って、そこまで毎日一緒にいるっていうのないから。だけど和樹、高校もまともに行ってなかったから、自分たちがこの民宿にいたら、学校抜けて民宿に来て、一緒に寝てとか、遊びに行ってとか。だから自分がどんどん麻痺してって。「和樹大好き、和樹大好き」みたいな。

彼と一緒にいるときに、すべての感情を体験した
 ──うーん。でも長いね。そこからね。

 うん。長かった。

 ──何年ぐらいになる?

 今月で、ほんとうだったら、付き合ってたら5年だったから。

 ──あ、そっか。

 うーん。………でも、いっぱい経験した。和樹といたら。

 ──楽しいことから、つらいことから、頭にくることまで?

 うん、うん。全部。

 春菜は和樹と一緒にいるときに、すべての感情を体験したのだと話す。

 まだ20歳の春菜が経験した、「全部」とはなんだろうか。

 春菜たちのいう「援助交際」とは次のようなものだ。まず和樹がインターネットで客を探し、春菜か薫のどちらかが客と落ちあい、近くのラブホテルに出かける。そこで客とセックスをし、また同じ場所まで客の車で送ってもらう。

 ──(待ち合わせ)場所にも(和樹が)連れてったの?

 場所はもう、(客を)探してる場所付近、目立たないところで。

 ──ああ、ひとりでじゃあ、1対1で待ち合わせするんだ。

 うん、待ち合わせして。どんな車かっていうのを聞いて。

 ──相手の車に乗るんだ。

 うん。

 ──場所はどこだったの?

 最初のころはMのほうでやってた。

 ──で、Aのホテル?

 ああ、でもバラバラ。ホテルDとかホテルKとか。もう、ひとに合わせてたから。やっぱりきれいなところがいいっていうひともいるし、安いところがいいっていうひともいるから。

 ──「どこでもいいよー」っていって。

──それは「任せるよー」ってかんじか、そうかそうか。

 だから条件に合わせて。でも、ホテル代込みの2万とかって、自分は多くとりたいから、安くて、またきれいなところに行ったりとか。そんなのだったから。

 春菜たちが客とセックスするという「援助交際」で設定した金額は、1万5000円か、ホテル代込みで2万円という沖縄では相場とされる値段だった。使用していたホテルの休憩料金は、3000円か3500円だったので、ホテル代込みのほうが少しだけ春菜の取り分が多くなった。

精神的に不安定になっても家に帰ることができなかった
 仕事は順調だった。でも春菜はこの時期、発作のように泣きじゃくってしまうことがあったと話している。

 この薫っていう子と一緒にいたときも、急にこんなの(=パニック)があって、もう、息ができないぐらい泣きじゃくってた時期があって。(中略)あのとき、「仕事は仕事!」(ってわりきっていた)、でもつらかったし。

 父親から、連絡をもらうことはなかった。でもときどき、2番目のお母さんであるマーマーからは電話がかかってきた。話をすると電話口で泣いてしまう春菜を、マーマーは車で迎えに来て、自分の家に連れて帰ってくれた。でも春菜にとって、マーマーの家は自分の帰りたいおうちではない。お母さんと妹が寝静まった真夜中になると、春菜はひとりで家を出て、薫の待つ民宿に戻っていった。

 たまーに、自分のマーマーとかに、家に引き戻されてた。何回か。………2、3回ぐらい。

 ──電話、かかってくるの?

 電話かかってきて、やっぱり、話してたら泣いてしまうから。マーマーが「じゃあ迎えに来るよ」って、迎えに来て。でも、迎えに来てもらったことに安心感覚えて、ふぅって(楽に)なって。「あっ、やっぱいいや」ってなって。それで、マーマーなんかが、寝てるときに、家の鍵閉めて、荷物だけもって、パーって出て行って、また薫のところに戻っていって。「ただいまー」みたいな。………薫は「大丈夫?」みたいな。「全然、大丈夫」みたいな。「いつものこと」、みたいな。

 この時期、春菜が客と落ちあっていたお店やラブホテルは、春菜の家から数キロ程度の距離にある。息ができないほど泣きじゃくっていたこのころ、春菜は家出してきた自宅付近で仕事をし続けていたことになる。その春菜を父親は探しに来ない。春菜もまた、自分では、家に帰ることができない。


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