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科学ジヤーナリスト塾NEOコミュの記事草案1 ワクチン療法の項

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前回の塾で話し合い、そろそろ記事をまとめようとのことだったのでワクチン療法についてまとめた原稿を載せます。改善点、アドバイス等ありましたら、どんどんよろしくお願いします。また、写真や図は今後の予定ですので、しばらくお待ちください。


認知症・アルツハイマー病治療薬 その1
経口ワクチン

年々患者数が増え続ける認知症・アルツハイマー病。未だ根治薬が開発されていないが、近年の研究の発展により、根治薬まであと一歩の薬が開発されている。ここでは認知症を引き起こす原因の一つである「アミロイドβ」に着目した根治薬を紹介したい。

認知症発生のメカニズム
 認知症の原因の一つと言われるアルツハイマー病。そのアルツハイマー病はどのようにして引き起こされるのか?研究が進んだ今でもそのメカニズムの全容は明らかになっていないが、ひとつの仮説に注目して発症機構を説明する。
老人斑
アルツハイマー病患者の脳にはある特徴がある。「老人斑」の存在だ。老人斑とは「アミロイドβ」と呼ばれる糖を含んだたんぱく質が沈着したもので、斑点のように円形をなしている。この老人斑にはアミロイドだけでなく、ミクログリアやマクロファージといった細胞が入り込んでおり、炎症性サイトカイン等を放出してアミロイドを異物として攻撃している。脳内で炎症が起きた時、近くの神経突起などを傷つけてしまうと、神経原線維変化が引き起こされ、脳内の神経伝達に様々な影響を与えると考えられている。

※健康な人の脳と老人斑が凝集している脳の画像

ワクチン療法
 アミロイドβの凝集・沈着を防ぐことはアルツハイマー病を予防・治療するにあたって重要であると考えられた。どのようにして凝集、沈着を防ぐか。ここで注目するのが「ワクチン療法」である。
 ワクチン療法とは、毒性を失わせた抗原を事前に体内に取り込ませ、一次免疫応答によって抗体を作らせる。すると以降やってきた病原体に対して体内の二次免疫が応答し、抗体が反応して病気の発生を事前に防ぐ方法である。※インフルエンザワクチンと同じ機構
つまり、アミロイドβを人為的に体内に入れると免疫系が応答し抗体を産生する。次に自然発生的にアミロイドβ蛋白が作られる際には抗体が反応し、分解・処理を行うので凝集が防げるのではないかという療法である。

ワクチン療法のメリット
ワクチン療法の最大のメリットは実は「経口薬」であるということ。根治薬の研究開発は、アルツハイマー病が脳内で起こる病症であることから、脳に直接薬剤を投与する方法等が用いられた。しかし、それらの手法は倫理面や安全上の問題から実用化に向かなかった。経口薬として口から摂取出来れば、患者側の負担も少なく、安全面も増すと考えられる。

実用化に向けて
 上記のワクチン療法は既にマウスでの実験とサルを用いた実験で認知機能の改善がみられている。
(マウスやサルを用いた実験結果を示す資料)
人への応用も夢ではない。研究はどれほど実用化に近付いているのか。研究開発をされている藤田保健衛生大学 原英夫先生に話を聞いた。

実現へはあとどれくらいで可能ですか
原:基本的に研究はまだマウス。前臨床段階というやつです。少なくとも5年は掛ると
思います。

実用に向けての問題点はありますか
原:ワクチン療法はウィルスベクターを用いて体内にアミロイドβを作る遺伝子を組み込
  みこむ手法です。この点で厚生労働省の認可がおりにくい。この療法、遺伝子自体は
何もいじっていないんですが、厚生労働省がウィルスベクターを認証しない。
他にも抗体に対する抗体。抗イディオタイプが作られる可能性があるなど、まだ改善
すべき点があります。

アルツハイマー病治療に関して
原:アミロイドβは蓄積が始まると加速度的に増加します。初期に発見してワクチンを摂
取することが有望ですが、アミロイドを発見するのに今のところ有効なPETは設置に
非常にお金がかかる。一般の病院に普及するのは難しい。まずは、現段階開発されて
いる薬を複合的に用いるのが今後とられる治療ではないだろうかと思います。



ここまで読んで頂いた方、ありがとうございます。
この項は治療薬のトピックの一つであると思ったのでまとめ文は入れませんでした。全体を総括してまとめ文を入れる方がいいかなと思います。

余談ですが、mixiって10000字まで書き込めるのですね。
chiaki asai

コメント(4)

指でOKまず、最初に手を挙げた勇気と努力をアプローズします。

 どんな名手でも、最初何稿も書き直さないと発表水準に至らないのが定めです。今回は三点アドバイゥスします。

・魅力的りんごなタイトルを付ける(まず関心を持ってもらわないと、読んでくれませんあせあせ(飛び散る汗)

・記事内容に詳しくない人が読んでも、大体内容がわかるか?
(慣れない用語や情況の背景も適切に解説しましょう)

・文語体、口語体の違いをしっかり意識しているか?口語体は注意して使わないと馴れ馴れしい感じがしてしまう魚

 文章を書くということは、まずは要求字数の1.5倍以上ペン書いて、推敲を重ね語句を選び、無駄を削っていく作業と言われています。    春風  
Chiakoさん

書き込みが遅れてごめんなさい(汗)
早くから記事の作成ありがとう!

現在、私は修論のまとめのために、相変わらず論文を大量に読んでます。


さてさて、文章はとても読みやすいと思いました。問題点は、事実と異なることを書いてしまっていることがあることです。

>近年の研究の発展により、根治薬まであと一歩の薬が開発されている。ここでは認知症を引き起こす原因の一つである「アミロイドβ」に着目した根治薬を紹介したい。

薬には2つのタイプがあって、すなわち対症療法(アリセプトのように症状を和らげる)と原因療法(病気の原因に作用する)。先生が手掛けるのは原因療法。根治薬は病気を治すことのできる薬のことで、今のところ実現は遠い先になりそう。


>「アミロイドβ」と呼ばれる糖を含んだタンパク

>近くの神経突起などを傷つけてしまうと、神経原線維変化が引き起こされ、脳内の神経伝達に様々な影響を与えると考えられている。


もう1度ネット&論文等で確認した方がいいかも。これ以外にも、「俺は聞いたことがないぞ」っていうものがあるから、面倒だけど一つ一つ、確認しながらの方がいいかも。


>ワクチン療法の最大のメリットは実は「経口薬」であるということ。
ワクチン療法は必ずしも経口薬だけではなく、あくまでも田平先生や原先生が手掛けているワクチン療法では経口薬であるということ。前に送った論文を読むと全体像がつかめて、先生方の研究の長所&短所が明確になると思います。


最後に、原先生がおっしゃった「50歳になったら、アルツハイマー病の診断に行って、検査に引っ掛かったら、ワクチンを飲む。こんな枠組みができたら、そもそもアルツハイマー病を発症する人がいなくなる社会になるかもしれない」を、個人的には入れてほしいなと思います。


長くなって、ごめん。

文章の展開(最初に説明→インタビュー)とか、とても参考になります!

私は、おそらく2月2日まで修論以外は何もできない状態なので、3日を利用して何とか記事を書こうと思います。どうぞよろしく!
内容に関しては田平先生が書かれた本をかなり参考にして書いたもので、
近くの神経突起などを傷つけてしまうと、神経原線維変化が引き起こされ、脳内の神経伝達に様々な影響を与えると考えられている。
この原稿を原英夫先生に見て貰ったところ、この部分に関しては特に何も言われなかったのですが。どうしようかな。
経口薬の部分は原先生にも指摘されたので、それを中心に書くつもりです。
ご指摘ありがとうございます。
神経原線維変化については、傷とは無関係にアミロイドが直接関与する説(、神経のイオンチャネルを蓋してイオン濃度を変化させることが関わっているという説など、「アミロイドβの異常→タウの異常」というの流れが大雑把に分かっているだけというだと思うんだ。まぁ、些細な部分か...

原先生に既に見せたんだね。
先生のほうがはるかに信頼性が置けるのでどうするかは任せますよ!

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