総合衣料カサノヴァ商会コミュの東京で拾ったもの。

木村屋の女のひとりごと・３

私はきっと、一人でクククッと笑ったりだとか、プッとなる事が好きなんだろうと思う。（こういう所が根暗なんだよね・笑）

先日、夏休みがもらえたので東京に行って来ました。
泊まったホテルが阿佐ヶ谷だったので、近くにあったラピュタ阿佐ヶ谷というミニシアターでついでにレイトショーを観ました。

１９８６年筒井康隆製作・原作・脚本・演出「スタア」という映画です。

内容といい、時代背景といい、ファンタジー性といい、出ている役者さんたちといい、もう最高でした。

水沢アキのバリバリ８０年代のあの衣装！あのメイク！
いつ観ても変わらない和田アキ子のあの演技！
一瞬出てくるタモリ！（ホントに一瞬！）
そして原田大二郎の、素晴らしい演技とド派手な衣装！
山下洋輔の一本調子の演技も（彼は役者じゃないからあれでいいと思います・音楽はもちろんこの方です）峰岸徹の二枚目な役柄も、北村聡一郎が今では湾岸署の署長だけど、あの頃は今よりはるかにスリムな事も、素っ裸のお姉ちゃんが都心のマンションの外づけの螺旋階段を駆け下りる事も、きっとここには書き足りてない事、何もかもイケてる！

私の中の、夕ニャンとかうちの子にかぎってとか、スーパージョッキーとか、ひょうきん族を見ていた頃が、ぐぐぐっと蘇って来て、もうたまらなくて。

前に座ってる若いカップルの、男の方が汗臭い事も（彼女は平気なのかなあ・匂いすら愛せてなんぼだけど）、一つ空いて左隣の一人で来てるサラリーマン風のおじさんの事も、右隣の怪しい中年カップルの事も忘れて、約２時間弱、ずううっと私は一人でクスクスと笑いっぱなしなのでした。

ああ、こんなに面白いものを３１年間も知らなかったなんて、何だか損してた・・・ううう。
そして一人でプッとなる事の楽しい事ったら！！！
だけど、こんなに面白いのだから、誰かに伝えたい・・・
という訳で思わず書いてしまいました。

筒井康隆映画にはまりそうです。ハイ。

こんな映画、岡山でももっともっと沢山したらいいのに。（私が知らないだけかもしれませんが）

思いつきでこんな映画にめぐり合えただけでも私の夏休みは有意義でした。もちろん、阿佐ヶ谷という街も最高でした。
しげちゃん、本当に面白かったよ～。