特攻隊員の話をしようコミュの第五十振武隊　松崎義勝少尉

第五十振武隊　松崎義勝少尉　新潟県　19歳
昭和20年5月20日16：30　知覧基地より出撃散華

遺詠

前略
いよいよ来ました。母上やりますよ。見てゝ下さい。
此の便の着く頃はもう敵空母と運命を共にし、木っ葉みじんに成ってることでしょう。
　それから山口県防府市三田尻鞠生町吉野三夫様在府中一方ならず御世話に成りました故よろしくお願い致します。
　今更言いのこすこともありません。くれぐれもお身体大切に。
それでは永遠にさようなら。　　　　　　　　　　　草々

実は、私（当コミュ管理人）が平成21年の知覧の慰霊祭に参加するための移動で鹿児島市内でバスを待っていたところ、待合のベンチで雑談をした女性が松崎少尉の妹さんでありました。
お話を聞かせていただくと、ホタルになって帰ってきたエピソードで知られる宮川軍曹と同郷で同い年（宮川さんは誕生日あとに出撃で20歳）ということ。
そして、世田谷観音寺で毎月18日に行われる「月例法要」に、平成22年の春に娘さまご夫婦と共にご参加され、再会を果たしました。
そのときにご持参された、新聞記事から松崎少尉のご遺影を写させていただきましたのでＴＯＰ画像としました。

追記（2010.10.28）

松崎少尉（伍長から2階級昇進）は、宮川軍曹と同じ高等小学校で級長、副級長の座を争い、共に切磋琢磨した親友同士でした。松崎伍長は少年飛行兵第13期生としての道を選びました。
卒業後別々の道を歩み始めた二人でしたが、混乱の時代、互いが飛行兵としての道を新たに選んだことはうっすらと耳に入っていたそうです。
そして、二人はばったりと知覧の地で再会を果たしました。
宮川軍曹は第一〇四振武隊、松崎伍長は第五十振武隊と共に肩を叩き合い、再会を喜びました。
しかし、その喜びもつかの間であることをお互いに分かっておられました。
松崎伍長は、5月20日出撃し散華されました。
宮川軍曹はかつての親友の出撃を見送り、故郷へ手紙を書きました。

そして宮川軍曹も後に続き6月6日、出撃散華されたのです。

コメント(11)

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[1] mixiユーザー 06月03日 21:06

当時の新聞を持参されたのでしょうか？

遺族の方はその新聞の記事をどの様な気持ちで見られたのでしょうか・・・
今と成ってはご家族の最後の勇姿と記録を知る事ができて大切な記録と成っているのでしょうが

自分の家族が英雄として新聞に載った晴れやかさと
死んでしまった事実を知らされる事に成ったであろう新聞記事
当時のご家族の気持ち、複雑な思いだったでしょうね

[2] mixiユーザー 06月03日 21:11

ひよこさん

申し訳ございません。
2004年3月に掲載された、地域生活面での記事だそうです。

[3] mixiユーザー 09月08日 19:03

追記です。

松崎さんは、「ほたる」になって帰ってきた宮川軍曹と同じ学校の出で、宮川軍曹と級長、副級長を争った仲としても有名な方です。
知覧で宮川さんと奇跡的再会を果たしたのですが、その数日後には松崎さんは特攻出撃、沖縄の海に散華されました。
後に続くかのように宮川さんも後日、20歳の誕生日の翌日沖縄の海に散華されました。

[4] mixiユーザー 09月08日 20:01

特攻出撃基地で同郷しかも同窓生との再会
特別な感情が湧いたことでしょうね

人生における最後の場所となる、知覧
そんな南端の地で再会した友
死を覚悟した者同士の同窓生、何を語ったのでしょうかね

写真は2004年3月に掲載された物だそうですが
戦後６５年が経ち戦争が風化されそうな現代、どういった記事だったのかは分りませんが
新聞等でこういった事を取り上げてくださる事は良い事だと思いました

[5] mixiユーザー 09月09日 04:48

出撃前の手紙…

どんな思いで書かれたのか…。

特攻隊員のいろんな手紙を拝見してますが！皆きれいな字で書かれてますよね…。

泣くばかりです…。

[6] mixiユーザー 09月09日 22:16

＞がまちゃんさん

コメントありがとうございます。

そうですね、17歳とかの若い方でも非常に達筆ですね。
当時の学生さんは勤勉であったことの現れでしょうか。

[7] mixiユーザー 09月10日 02:21

> Katsuyaさん

いえいえ！突然！絡みこんで申し訳ありません。
皆さんのコメントよく読んでおります