アクリフーズ（現マルハニチロ）群馬工場（群馬県大泉町）の農薬混入事件で、偽計業務妨害などの罪に問われた元契約社員阿部利樹被告（４９）に対し、前橋地裁は８日、懲役３年６月（求刑・懲役４年６月）の実刑判決を言い渡した。
野口佳子裁判長は「農薬混入は極めて危険な行為で、思慮分別に欠け悪質な犯行」と述べた。
阿部被告は公判で起訴事実を認め、動機については「ボーナスや給与が下がったことなどへの不満があった」と述べたが、判決は「動機は身勝手。会社の給与体系は、特段くむべき事情にはならない」と指摘した。さらに「消費者の中には体調の異変を訴えた人もいる。会社は原因究明や再発防止の対応を余儀なくされ、多大な影響を被っている」とした。
公判では成立する罪の数も争われ、検察側が、犯行日ごとに罪が成立すると主張したが、判決は検察側の主張を退け、全体で一つの罪で量刑の上限を懲役４年とした。
野口佳子裁判長は「農薬混入は極めて危険な行為で、思慮分別に欠け悪質な犯行」と述べた。
阿部被告は公判で起訴事実を認め、動機については「ボーナスや給与が下がったことなどへの不満があった」と述べたが、判決は「動機は身勝手。会社の給与体系は、特段くむべき事情にはならない」と指摘した。さらに「消費者の中には体調の異変を訴えた人もいる。会社は原因究明や再発防止の対応を余儀なくされ、多大な影響を被っている」とした。
公判では成立する罪の数も争われ、検察側が、犯行日ごとに罪が成立すると主張したが、判決は検察側の主張を退け、全体で一つの罪で量刑の上限を懲役４年とした。
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