平成耳袋-本当にあった怖い話し-コミュの座敷わらし風の女の子

先日、中学三年生になるうちの息子が同級生の女の子、Cちゃんから聞いてきたお話です。

そのCちゃんは一人っ子で幼い頃は自宅の和室で、よく人形遊びをしていたと言います。
3。4歳の頃、楽しく笑いながら一人人形遊びをしているCちゃんにお母さんが「楽しそうね」と
声をかけました。するとCちゃんは「うん、お友達が一緒に遊んでくれるから」と言ったそうです。
お母さんは人形のことをお友達と思ったのか、疑問には思いながら気にはしなかったのですが、後にCちゃんが「その時一緒に遊んでくれていた友達は和服姿をしたおかっぱの女の子だった」と語ったと言います。

こういう類はよくある話で、幼い頃限定で見る想像なのか、お化けなのか、私の知る限り近所の娘さんも、おばあさんがずっと一緒にいた。とかいう話もあります。

さて、Cちゃんは成長し、その座敷わらし風の女の子は見えなくなってしまいましたが、ずっと気にはなっていたそうで、たまーに思い出す懐かしい思い出になっていました。

最近は中３になって塾に通うようになり、連絡のためにスマホを持つようになりました。

ある日、ふと思いついて誰もいない和室で写真を撮ろうとしました。
誰もいない和室の空間にスマホを向けると、突然画面に顔認証の四角い枠が表示されました。
びっくりしたCちゃんは、和室の中をゆっくりカメラを回すとまた四角い枠が！
じっと画面を見つめているとその四角い枠が大きくなりました。
目の前にいる！

Cちゃんは「お母さん！いたー！」と逃げるように台所の母の元へ。

その後すぐに母と一緒に和室で同じことをしてみたのですが、どこにスマホを向けても
顔認証は現れませんでした。

Cちゃんはあの女の子がまだ和室にいたのだと確信したようでしたが、その時は慌ててしまいシャッターを切っていなかったので写真は撮ってないそうです。
失敗したと後悔していたと言います。
幼い頃の遊び友達に会えたようなものですからびっくりはしましたが恐怖ではなかったようです。
座敷わらしなら福の神だからいいですよね。