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平成耳袋-本当にあった怖い話し-コミュの【怪談】もう少しで済みますから

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ご近所付き合いというものが廃れ初めてどのくらいになるだろうか、今やご近所の人間にはなるべく関わりたくないという声も聞こえ始めた今日この頃。
高校からの付き合いの友人、関本さん(仮)から伺った話だ。

関本さんは看護師をしていた。看護師時代の友人の塚本さん(仮)の体験談である。
塚本さんの家庭は転勤族だった。サービス業に従事していた父親の仕事の都合で、高校に上がるまでは、引っ越しを繰り返すことを余儀なくされていたのだ。
同じ土地に留まるのは、長くても2年、短いと2ヶ月ということもあったという。
そんな塚本さんが宮城県で生活している中学2年生当時の話し。

まだ引っ越して間もない塚本さんは、同じアパートに住む住人のことをほとんど知らなかった。
塚本さんがわかる範囲で見かける住人と言えば、下の階に住むスーツ姿の女性と、隣に住む老夫婦だけで、酷く閑散としていたのを覚えているそうだ。

ある晩、食事を終え、自室で勉強をしていた塚本さんだったが、時折聞こえる耳障りな音に、集中できずにいた。
(なんでこんな時間にノコギリ?)
それは、壁を一枚隔てた向こう側で、ノコギリを挽いているような音。
隣に住んでいるのは老夫婦だが、夜中にノコギリを使うような用事があるのだろうか?

ノコギリの音は翌日も、その翌日も夜になると聞こえてきた。
いい加減、塚本さんも勉強に集中できない日々が続き、頭に来ていたそうだ。
(あまり続くようなら、お父さんに言わなきゃ)

あくる日、塚本さんが学校を終え自宅に帰ると、家の前で隣家の老婆が待っていた。
連日の騒音に文句を言ってやろうと思ったが、老婆が先に口を開いた。
「すみません、毎晩うるさいでしょう?もう少しで済みますから許してくださいね」
低い物腰で謝罪する老婆にさすがに文句も言えず、結局その晩も集中できない夜を過ごした。

だが、翌日に状況は一変した。
塚本さんが帰宅すると、数台のパトカーがアパートの前におり、規制線を張られていたのだ。
警察官から事情聴取を求められ、混乱する塚本さんだったが、警察官の話しから、何故こんな状況になっているのか徐々に全容が見えてきた。

塚本さんの隣室。老夫婦の住んでいた部屋から、遺体が見つかったそうだ。
発見者は別に住んでいる息子で、老夫婦は心中をしていた。
だが、問題は亡くなっていた二人の状態だ。
おじいさんは首を吊って亡くなっていたそうなのだが、昨日会った老婆は、いくつかに体を切断された状態で押入れから見つかっていた。死後数日が経過していたという。
つまるところ、塚本さんが夜な夜な聞いていたノコギリの音は、おじいさんが妻を切断している音だった、ということだ。
だがそうすると、昨日塚本さんと会った老婆は何だったのだろうか?
老婆が話していたもう少しで終わる、という言葉の意味は、心中が完了し、事態が収束するまでもう少し、ということだったのだろうか?

しばらくして、隣室の老夫婦の息子という壮年の男性が塚本さん一家を訪ねてきた。
迷惑をかけたことへの謝罪ということだったが、その際に、息子さんが話した内容で良く覚えていることがあるという。
「両親が発見された日、久々におふくろから電話がかかってきたんですよ、親父が倒れたんで、すぐに来てくれっていう。あれは…なんだったんでしょうね?」




コメント(2)

んー?心中なのになぜばあさんを切り刻む必要があるのだろう?
爺さんは逃げるつもりだったのかな?
>>[1]
結果的に心中になった、ということなのかもしれないですね。

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