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 こんにちは。
 こんなことを話たらここには場違いなのでしょうか。

−*−

 スピーカー(以下SP)によく言われることですが、ニホンはホーン文化である、と。
 たしかにSS誌のページにはJBLというメーカ製と分かる角型に突き出たデフェーザや蜂の巣円形のあの音響レンズの中高音ホーン。大口径で同心円に波打ったコーンに洟垂れと悪口を言うひとがいる2本つのボイスコイル接続部の塗料のウーファー。それらの造形を美学とさえ感じて、多くのファンが追い求めてきたニホンのオーディオ時代が続きました。
 これらが叩き出した音は、30年も前の当時のオーディオファンの耳を惹きつける衝撃であったことは紛れもない事実なのでした。何を隠そう私もそんなショックを感じたひとり。たとえ末葉の一機でも、どうにか手にせんと労働に励んだものです。
 そして入手。感動を味わい、以来30年ものあいだ歯切れ良いブラスや打楽器に酔えたわけです。
 それはそのまま相似形としての各地に居られたファン過半数の姿であって、いまだJBLファンが多く、先にあげたホーン文化の国と呼ばれるに至った価値観イメージに固定された経緯そのものなのでした。

 そうした過去のニホン社会は、戦後無一文となってからの経済復興、高度成長期と重なる風景でもあったのでしたね。つまりジミンという政党による一党独裁などと揶揄されつつも、政財界の良くも悪くも一致団結で産業経済のための効率第一主義で、おカネが一番の価値観が、ニホン人の心に塗り固められたやもうえない歴史でした。
 いつの時代もけしてそこに止まっているというわけにはゆかず、望むと望まずにかかわらず懐かしみの思い出を超えて、新しい時代が切り開かれました。これからもこの流れにはずみが付くことでしょう。
 政治も絶対的優勢ジミン集団が、内部からも外からも、ここまでの先導役の考え方を変えなければならなくなっていることは周知の事実です。
 人々の生きる上での価値基準が世界情報の早さや正確さから変化しているあらわれでしょうね。何より人生への考え方が大きく方向を変えた結果だと思うのです。
 そこで出現する混乱の、過去のしがらみや懐かしささ捨てがたき思いとの葛藤も、長い目で見ればニホンにとっては必要な変化なのでしょうね。

 話がオーディオから離れましたが、しかしこの楽しみ世界にもやはり時代の流れというものが無いわけではありません。なにせいつの時代でも音響理論やテクノロジーの粋を形にしつつ前進すべき分野なのですから。
 まさか30年間マイナーな改善だけにとどめ置くわけには参りません様です。たとえそうした変化を受け入れがたいほどの思い出をもち投資をおこなっているかたが多くともです。
 そこで現代のオーディオに歴史的な変化前進を見いだせるか。また見いだし認めることが出来るファンがいるのだろうかという疑問が湧いてきます。
 もっと明確に言えばSPは、ホーンしか無いのか。ホーンは絶対か、ホーンから離れられるか。

 具体的な例をあげると話が見えるので、ニホンオーディオで過去過半数票を議席をもったJBLのホーンに対して、たとえばティール、ウィルソン・オーディオ、アヴァロン、ソナス・ファーヴェル、ルーメン・ホワイト、B&W、JM、などの系統のいわゆる近年の音の流れですね。
 近年の音、を補足すれば、精緻で密度の濃い音場空間を奥深く繰り広げてみせる、醒めた知性的な描写能力をもつ製品群。それらはけして猛々しい熱さに終始しない。
 むろんそうした性能は世界の趨勢要請の方向があったわけだし、陰には並々ならぬテクノロジー上の理論と実現するに超えるべきブレークスルー突破口があったことは、一聴で聞き分ける人が多いわけです。
 事実それらの姿からしても、過去の四角四面のボックス形状をもはや残していないですね。けして安手の目を惹く策などではない様です。

 ですが、これらの音響的価値を、さてニホン・オーディオファンは、先の30年間の思い出や投資の苦労を捨て去ってまで認めることが出来ましょうか。
 古い体質から構造改革まで進めようとして、それを過半数が指示したほどの政治の状況を止めようとしたのこそ、ここまで先導してきた政治家そのものであったのです。
 さてわれらがオーディオの楽しみを先導してきたセンセイがたが、投資して愛してきたなかにホーンの名器がJBLが鎮座しているらしいのですが。
 もしも、そうした過去のしがらみによって、ここまでの価値観から抜け出せず、オーデイオ界全体が、ファンの多くが先に進めずに居るということはないのでしょうか。
 もしもそういうニュウウェーブテクノロジーの新流において、過去30年のように先導できるセンセイがたが現れなければ、それはオーディオの楽しみ世界にこの先飛び込んできて続く人々にとって、良いことではなかろうと思うのです。
 ここが今、長い過去を持つオーディオファンが暗に直面している悩みであり、不安ではなか。
 また、オーディオにすでに訪れていた未来を懐間見たファンが、SS誌など開いて抱く疑問なのだと思っているのです。

コメント(3)

はじめまして。
オーディオファンになって未だ数年のヒヨッコですが、ご提示の疑問はこんな私でも興味があります。

オーディオ機器に興味を持ち始めた頃、どんなスピーカーを買えば良いのか周囲のオーディオマニアの先輩諸氏に尋ねると、やはりJBLという言葉をよく聞きました。
しかし、実際にオーディオショップに行ってみると、JBLタイプのスピーカーは既に少数派で、国産スピーカーもほとんど無く、それこそ路頭に迷う思いでした。

オーディオ雑誌にしても、特に権威と呼ばれている雑誌の諸先生方はいつも同じ顔ぶれで、新しい感性の評論家の方が非常に少ないのではないかと不安になります。
世代交代・・・とまでは言いませんが、そういう新世代の評論家の方が居てもよいのではないかと感じます。
もっとも、オーディオの歴史や様々な知識という面では、ベテラン評論家の方々に及ばないかもしれませんが、これからの時代を担う評論家の方の活躍を望みます。

なにせ、「オーディオ=オヤジの趣味」というのが一般的な人のオーディオに対する見方になっていますから・・・。
>なにせ、「オーディオ=オヤジの趣味」というのが一般的な人のオーディオに対する見方になっていますから・・・。

 まさに仰るとおり! そこを私も指摘したいのです。このままでいいんだろか。ニホン全体がなにか聞き落としはないんだろか、ということ。

 もっともらしいことは言える者ではないのですが、あなたは正しいと言いたいです。

 もちろんここで言いたいのはホーンと昔ふうな轟辣なるサウンドをもって、熱気を感じるなどという方向のもの全体を指しているわけです。
 
トールボーイ型中心の商品群を「近年の音」と位置付けるのは良いとして、その製品にどれほど魅力があるか。
古い、新しいではなく、身銭を切って購入する価値があるか、ないか。

経済は相変わらず先行き不透明であるし、生きる糧を得る為の職場も厳しさを増すばかり。
本や雑誌は売れ行きが落ち、ネット全盛の時代。
情報や物に満たされているユーザーは、簡単には動かないのかもしれませんね。

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