佐藤琢磨　応援団コミュの「第８回　今宮純クロストークミーティング」にて。

３月１４日、寒風吹きすさぶ中を、副管理人は「今宮純　クロストークミーティング」に参戦してまいりました。
今回も色々とデンジャラストーク（笑）が炸裂しておりましたよ〜！
技術面などの難しい話しやマジメな話しはF1雑誌などで掲載されると思いますので、今回も差し支えない程度の面白トークなどをご報告させていただきます。
長文ですが、お付き合いくださいませ。

今宮純さんの第一声。
「ブラウンGP、速いですね」
には、会場中大爆笑！いきなりきたか！（笑）ただ、これに関してはあとで登場する浜島さんがちょっとだけ皮肉をこめて（笑）話しをしてくれました。
今回のドライバーズラインナップは特に変化なしで、新人はひとりだけというF1もめずらしいとのこと。ただし、今宮さんから見ていると「がけっぷち」ドライバーが非常に多いので（実名を挙げたいけれど、あえてカットします）、１年を通してこのままのラインナップでいけるかどうかは不明なんじゃないのかなと・・・
スリックタイヤにシフトするにあたり、色々とドライビングやピット作業関連でも変化が見られる年じゃないかともお話ししていらっしゃいました。
「これを機会に、F1がもっと面白くなるための改革が必要」
と、強調していらっしゃいました。

それから、私たちにとって重要な、琢磨のことに関しては、冷静でありながら優しい言葉でおっしゃってくださいましたね。
「今回、レッドブルのリザーブドライバーの座を選択しなかったのは勇気ある選択だったと思う。自分をフリーの立場にしておくのは正解だ」
そして、あの今宮さんがレッドブル・ジャパンの関係者に、佐藤琢磨と言うドライバーが日本にとってどれだけ重要なドライバーなのか、強いてはF1界にとってどれだけ重要なドライバーなのかという意見書を提出したんだそうです。それが、どんなカタチで本家レッドブルにわたったかどうかは不明だと言っておられましたが、でも、今宮さんがそのような形で意見書を提出したというのは初めて知りました。
「他のカテゴリーに行っても、彼にとっていいことはないと思う」
とも。例の読売新聞の記事を遠まわしになんとなくですが・・・否定しているような気がしないでもないですが、ここでちょっと謎めいた言葉をおっしゃっていたのも印象的でした。

さて、ブリヂストン・モータースポーツの浜島裕英さん。
実は今回、バルセロナのテストから成田へ帰国して、そのまま会場へ直行！飛行機が１時間、遅れたそうで、しかも日本上空は強風が吹き荒れていて、かなり飛行機も揺れたそうです。成田からの道も混み合っていたとかで、
「間に合わないかと思いました」
お、お疲れ様です・・・！
「あ、そうそう。マイケル（ミハエル・シューマッハー）が直立不動でテストを見ていましたよ。バイクでコケて首を痛めたらしくて（ご存知の方もいるかな）、動きが取れないとかで・・・まるでロボットみたいでね（笑）さすがに今回の怪我は奥さんに怒られたそうです。でも、元気でした」
これまた会場に笑いの渦が巻き起こりました。ミハエルはいつまで経っても「やんちゃ」なんですなー（笑）まぁ、彼らしいですが・・・
スリックタイヤに関する話は相変わらず噛み砕いて解説してくださいまして、私のような技術面にとことん弱い人でもとてもわかりやすかったです。あと、タイヤにグリーンのラインを入れる話しもきちんと報告してくださいました。
浜島さんのお話の中で印象的だったのが、
「モータースポーツレースは環境には優しくないわけはない。僕はそれを信じてこの仕事をしている」
という言葉でした。
「昨今の環境問題に関して、色々といわれているけれど、特にF1のデータというのは、最終的にはみなさんが乗っている乗用車に技術がもたらされるわけですよね（中略）モータースポーツレースの灯を消してはいけないと思います」
とても印象に残りました。最後にきっぱりと言ってくださったのが本当に心強かったです。

最後に今宮さんと浜島さんのトークセッションがあって、いやー、ここでは本当に色々と現場に携わっているおふたりだからこそ言える言葉が出てきましたね。
たとえば、カズキに関しては、浜島さんが冷静に言いました。
「カズキくんは（レースでもテストでも）インパクトがないんです。でも、いいテストドライバーではあるけれど、いいレーシングドライバーかというとそうではない。非常に冷たい言い方かもしれませんが。だからこそ２年目は真価が問われる」
また、結局「居座った」ニック・フライに関しては、今宮さんが、
「彼がなんで残ったのか、ホンットに謎ですよね。そうそう、僕がサーキットでフライとすれ違うときって、彼は必ず携帯電話をかけているんですよね（笑）あんなに頻繁にかかってくるものかなぁ？」
と皮肉たっぷりに言ってくださいましたよ（笑）日本のF1関係者から意図的に逃げいているとしか思えないと。
あと、浜島さんも「危険な」話しをして（言えない、とてもここでは言えないっ！）、
「今日は正直でしょ？」
と、茶目っ気たっぷりの笑顔で会場を盛り上げてくれたりも。

撤退したホンダに関しては、かなりきつい言い方をされていたのも印象的でした。
でも、ホンダ＝レース屋というのが世界認識であることは、これはもうどうしようもない。福井さんから伊藤さんに社長が代わるけれど、伊藤さんはもともとは四輪開発センターの所長もされていたとかで、今までの社長とはちょっと違う雰囲気を感じ取れるので、どうなるかがミモノだという今宮さんの感想です。

他にも色々と話しが飛び出してきました。３０分近くも時間が押してしまったくらいに内容はとても濃く、盛り上がりました。
次回は今年の８月くらいを予定しているそうです。機会がありましたら、ぜひ「参戦」してみてください。本当に楽しい、面白い、ためになるお話しが満載でございました。