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ZUGABE!ツガベコミュの香港上映旅行記

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新作「アカシックレコード」を引っさげ、香港のオムニバス映画の一般劇場公開(2日間)に参加してきました。

予告編http://www.plastictomato.com/index.html  「TICKETS」をクリック→右下の下から2つ目の「TRAILER」をクリック。再生ボタンを押せば観れます。

で宣伝。 香港で評判良かった『アカシック・レコード』は 今週末の21(土)、22(日)の夜7時から、 アメリカ村URACIOで上映です。 上映後は、主演の渡辺さんが所属する劇団オリゴ党の演劇『ザクレロの鎌』(傑作!)も上演!!

前日金曜は中原昌也さんゲスト。

おこしやす!

【hongkong2泊3日旅行記】

10/13(金)

am6:00 起床。眠い。最近疲れで目覚めが悪いが、さすがにこの日は頑張って起きる。睡眠時間3時間。香港までの飛行機の中で寝れば良いだろう。

am8:30 関西空港着。搭乗手続きを済ました後、大阪を離れる前に、きつねうどんを食べておく。空港のスタンドの安いうどんだが、こういう時って妙に旨いもんだ。

am10:00 フライト。すぐに機内食が出る。うどん食ったばっかりだが、機内食大好きっ子な俺! だから残さず喰う。この後、香港滞在3日間は常にお腹一杯状態となる。

pm1:00(香港時間) 香港着。日本との時差1時間だから時差ボケは無い。すぐに空港でココナッツミルクと亀ゼリーのデザートを買い食い。 2階建てバスと地下鉄を乗り継いで、九龍のハーマン監督の家に行く。 ハーマンはお母さんと奥さんと可愛い2匹の猫とで高層アパートに住んでいる。 インテリアデザイナーである彼の暮らしは中流の上くらいだろうか。 今夜は連れと二人、ハーマン宅に泊めさせて頂く予定。

pm4:00 ハーマンのガイドでブラブラ。 香港はまだ最高気温30度。そして湿度70%だったりする。 亜熱帯だ。 中国から来た観光客がやたら失礼。カメラを手渡し「写真を撮れ」と何度もうるさい。 ハーマンの話では、最近は中国から沢山人が入ってきて、ソフィスティケートされた香港人からすると、彼らはあまり歓迎できる人々ではないそうだ。

pm6:00 オムニバス映画『TICKETS』の5作品の6監督が揃う。 関係者を交え、中国料理店でディナー。 僕は英語が出来ないので外大卒の連れに通訳してもらいながらコミュニケーションをはかる。しかし上映前のため、まだお互いの作品を観てないの上、香港人は食事中にアルコールを取らずお茶ばっかり飲むので、大人しく挨拶程度の会話に終始。

pm8:00 上映劇場に着く。 香港で最も有名なシネコン型ミニシアター。 日本やヨーロッパの作品が中心だそうで、お洒落な雑貨も売ってる本屋、DVD屋、カフェが併設されている。 『TICKETS』は160席ある劇場で上映。

そして、なんと、すでに上映前にソールドアウト!! うっそ〜〜ん!!マジで!!凄いやん!! 皆がホクホク顔になる。

pm9:30 満員のお客さんの前で、6監督が舞台挨拶。 僕が挨拶すると、客席からカタコトの「コンバンワ」の声が数箇所からあがる。嬉しい。

pm9:40 『TICKETS』上映。

先ずはNY編「UPTOWN DOWNTOWN」 スリの男と日系ハーフの女の子の出会いと再会の可能性をさりげなくクールに描く。
ロマンチックで良い。初っぱながコレで、ちょっと緊張する。

2本目が香港編「剣と鳩と自転車」 実写を用いたアート・アニメーション。とてもユニークでシュールな笑いがとても好
み。さらに緊張する。

3本目がハーマンの京都編「SUNSHINE」 すっぴんの平原さんが凄く良い!こんな顔できるんだ!って驚いた。俺も平原さんで撮りたくなった。

4本目はシンガポール編「TRACKS」 アップを多用して男と女の濃密な雰囲気を醸し出している。いかにもショートムービー的なストーリーではあるが、テンションを落とさず丁寧に描ききっている。

この時点で俺、緊張ピーク!

いよいよ5本目、俺、大阪編「アカシック・レコード」 実は日本のビデオ方式から香港のビデオ方式にパソコンで変換して貰った際、画質が劣化していた。 …が、観ていても「そういうネライ」に見えてあんまり気にならないから俺の作品は
得かも(笑)

上映中はとても緊張したけど、予期せぬ箇所で笑いが起きたり、エンドロールで拍手が起こったりと、感触は悪くは無かったようで安心。 まぁ正直「なんなんだ!このチープなSFは!」と怒る人も居たかも知れないけど、

上映後、お客さんに声を掛けられ「アナタノエイガハ、ヘン!カナリ、ヘンダ!」と笑顔で褒めて(?)貰ったりして、まぁいいか、と。

緊張の上映が終了し、満員のお客さんが帰って行くのを見送り、とても清清しい気持ちになった。 香港来て良かった!!

pm11:30 NY編の2監督の1人であるカホーに「飲みに行こう」と誘われる。 カホーは若いというのもあるけど、6人の中で最もクールでワイルドな雰囲気の男前。 やっと香港で飲める!て事で、ハーマンと香港編のケニーと、カホーや彼の友人たちとで夜のバーへと繰り出した。

そして、ここからが香港ナイトライフの幕開けとなるとは想像していなかった…


10/14(土)

am0:00 九龍で最近できたバー街へ、上映後にぞろぞろと打ち上げ。 京都編のハーマンや香港編のケニーは僕より年上で生活も安定しているようで(インテリアデザイナーと大学の先生)、飲みながらもバランスは崩さない。 終始、日本と香港の違いや、お互いの映画の話を真面目にした。 しかし、NY編のカホーは年下の今風な若者で、その友だちも「こいつはこの辺で一番暴れる奴だ」とか、「この辺じゃ顔」とか言う、コワモテな奴らが後から後からとやってくる。 しかしコワモテの中で一番のコワモテであるリュウは、「あんたの映画の『無心になって踊る事と、死ぬ事は似ている』って台詞、あれは真実で、ナイスだ」とかシッカリ映画を観てくれていた上、気に入ってくれたようで、 「俺が香港人を代表してアンタに酒を奢るよ」と上機嫌で接してくれた。 しかも、「アンタの映画みたいに明日踊りに行こう!森の中でレイヴパーティーがあ
る」と嬉しいお誘い。 大騒ぎで2時まで飲んで、オーバー30才組は帰宅。 若者たちは朝まで飲んでたらしい。

am11:00 ハーマン宅に泊まり、起床。 お風呂に入って、街へ出かける。

まず、米麺の旨い店でランチ。 香港で驚くのが、食事はめちゃ旨いのだが、 一緒にアルコールを取らず、熱いお茶か、甘い飲み物を飲む事。 ここの米麺もすっごく旨いのだが、香港人は一緒にコーラ(しかもホット!)とかジュースを飲む。 まぁせっかくだからと『鴛鴦』という、コーヒーを紅茶で割って砂糖を入れた飲み物を頼む。 これ、ハマる(笑)うまいわ。

pm2:00 連れと二人で巨大ショッピングモール(名前忘れた)に行く。 何も買わなかったが、服や雑貨を見るだけで楽しい。 謎の癒し系キャラがプリントされたTシャツがちょっと可愛いと思った

pm4:00 上映2日目。 今日も160席の劇場は8割の入りで賑わっている。 また舞台挨拶。今日はもう緊張せず。 自作『アカシック・レコード』も2度目の鑑賞。 正直、良い出来ではないかも知れないが、思いっきり愛せる作品。

pm6:00 有名な古い喫茶店「美都食堂」で揃ってお茶。 俺また『鴛鴦』を飲む。 「盛況で良かったね〜」なんて駄弁る。 ハーマンの話だと、ディストリビューター(配給者)が2人も声を掛けて来ているそうで、上手くいけば香港での拡大上映や世界の映画祭に持って行くかもって!やった!!

pm7:00 そのまま揃ってディナー。 壁にそのままマジックで書かれた有名人のサインがいっぱいあり、その中に「浅野忠
信」の名があった。あと「谷村新司」も(笑) で、一緒に食事をしていたハーマンの友人である可愛い女の子が「私のサインはあっちにあるわ」と言う。香港の有名人だって! この日は日本語を理解できる香港人が多く、食事をしながらお茶じゃなく青島ビールを飲み、しこたま喋る。 話題はジョニー・トー、ウォン・カーウァイからチャウ・シンチーへ。 この3人はやっぱり香港で映画を作る人には特別な名前のようで、特にチャウ・シンチーの話題になると、皆が思い出し笑いしながら熱心に語った。

pm11:00 皆にさよならを告げ、連れと二人、カホーと待ち合わせてるセントラルへ。 カホーと友人カップル、そしてそのお父さんと5人で香港の人気のバー「インサイドアウト」へ。 夜中なのにすっごい人で、そこで「飲むとSEXした気になる」というフラスコみたいなグラスに入った生ビールを飲む。 カホーは、同年代の友人だけじゃなく、そのお父さん(船乗り)とも大いに語り、切れの良いジョークを飛ばし、さりげなく皆に気を配る、本当にナイスガイ。 モテるだろう?と聞くと、日本に彼女がいて、俺は一途なんだ!という。 お父さんも決して下品じゃない艶っぽいジョークを言ったりして、本当に気持ちよく飲んだ。


10/15(日)


am3:00 結局リュウは用事で来れず、森の中のレイヴは諦めて、香港のクラブへカホーと行く事に。 カホー曰く「香港スタイルと欧米スタイルの2件のクラブをハシゴしよう!」

1件目「ペントハウス」はホテルの最上階にあり、制服のボーイが居て、内装も暗めでお洒落な照明と銀のソファなんかがあって、今風な若い子達で溢れる素敵なお店。

が、な、な、なんと! 音楽はカラオケ?! そう、DJなどおらず、お客が順番に自分が予約した歌を歌うのだ。 しかも、ほとんどがバラード! 人気歌手の曲だと大合唱が起こる。 わはははははは!!!!! 俺と連れの谷口は大いにウケた。 カホーは友人がいるから、とVIPルームに案内してくれる。 奥にある別室は、なんと、もう1台のカラオケ(笑) まぁ歌う順番が早く回ってくるくらいのもんである。 あ、あと、VIPルームにはテーブルの上にサイコロの入った鉢が装備されていた。

カホーは勝手にジョニ黒をパチってきて俺に注いでくれ、気付いたら知らない女の子とブチューってキスしてやんの! 何が一途だ! 途中でボーイに「勝手に入っては困る」とVIPルームを追い出され(やっぱり勝手に入ってたのか・・・)、チューしてた女の子を連れ出し、欧米スタイルのクラブへ。


2件目は有名なクラブ(名前忘れた) ここも友人がいるからタダで入れると言われ、そのまま入る。 …と、振り返ると俺以外は谷口も皆、セキュリティーに捕まっている。俺だけ中に入ってしまった。 そこにカホーの友人が現れ、英語で「アンタ、カホーの友人だろ?カホーはすぐ来るから一緒に踊ろう」と誘われ、 まぁいっか、とフロアへ。 英語出来ないけど酔ってるから変なテンションでフレンドリーに接し、踊りまくる
俺。 「ヒュー」とか叫ぶ俺。 女の子と目が合ってアイコンタクトをはかりまくる俺。 たっのしぃ〜〜!! だが、・・・20分経過。まだ来ない。 さすがに心配で入り口に戻ると、カホーが暴れてセキュリティー数人に捕まっている。 あちゃー。

上品なハーマン達といた時は1回も耳にしなかった「ファッキュー!」をセキュリティー1人1人に叫ぶカホーを連れ、クラブを後にする。

「俺だけ踊って悪かったね」と言うと、「いや、あいつらが白人ばっかり入れて、香港人には『満員だ』とかぬかすから怒ったんだ」との事。 むしろ逆に「せっかく来たのに悪かった」と謝られる。

もう一軒クラブへ。 やはり週末のせいか、白人だけ入れるのは一緒。 カホーはジョニ黒の瓶を片手に受付にキレ始め、向こうのセキュリティーがカホーを小突いた瞬間、「暴力だ」と警察に電話(笑) この時点でキスされた女の子はドン引きで「帰る」と言い出し、俺が止めると「アンタ達、本当に友だち?そうは見えないわ!」と言うので「友だちだけど、昨日初めて
会った」と言うと怒って帰ってしまった。

am5:00 しょうがねーなーとゲラゲラ笑いながら、カホーと3人でカホーの家へ。 香港特有の高くて古いアパート。 屋上にテーブルを持って上がり、3人で夜明けを待ちながら飲んで語り合った。 ヤンチャなカホーもNYで映画を学んだだけあって、かなりの映画狂で、ブレッソンが好きだという。

香港の空が白々と明け始める中、僕らは大好きな映画の話をずっとしてたんだ。

am7:00 改めてカホーの部屋へ。 DVDの入った箱を見つけて、何を見てるかチェック。 すると・・・おいおい!アンゲロプロスのBOXとか、溝口健二のBOXとか、めちゃ
めちゃシネフィルやん、コイツ!

そこからまた、映画談義。 カホーも俺がツァイ・ミンリャンとか観てるのを嬉しいそうに驚く。 ホウ・シャオセンの『サウス・ゴー・サウス(憂鬱な楽園)』はエドワード・ヤンの
『ブライターサマーデイ(クーリンチェ少年殺人事件)』に焦って作ったんじゃないか、とか、いちいちわかってる奴で、睡魔が来るまで火が点いたように熱く語り合う。

そのままカホーんちで寝る。

am11:00 寝ぼけたカホーに別れを告げ、ハーマン宅へ。 荷物を引き上げ、ハーマンにも別れを告げ、空港へ。 「また会おう」とアッサリ挨拶が良い。

pm3:00 すっごい濃密な2泊3日の旅行を終え、 空港から日本へ引き上げる。 バイバイ香港!

pm8:00(日本時間) 関空着。 大阪に帰って、先ずうどんを食った。 ダシ味はやっぱり良いよな〜。

pm10:00 帰宅。お疲れさんでした!!

この旅は短かったけど、大事な大事な友人が出来た。 全ては映画の魔法の力なのだ。 貧乏だけど、心は豊かだ。

ありがとう。

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