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こころとサイエンスコミュの男性のグラス・エスカレーター(心理学)

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男性のグラス・エスカレーター(心理学)

男女平等と言われ、雇用機会も平等だとされているが、実際には、女性のほうが就労で苦労するし、ましてや出世は男性のほうが早いのが現実である。
同じ仕事をしていても、女性はなかなか出世できない。自分で起業するくらいでないと、トップにまでのぼりつめるのは至難の業なのだ。

出世するにしても、結局は中間職くらいまでで、トップまで出世しようとすると、とたんに見えない壁にぶちあたってしまう。女性に課せられた、こういう見えない壁のことを、研究者たちは「グラス・シーリング」(ガラスの天井)と呼んでいる。

その点、男性はもっと優遇されていて、すいすいと出世の階段をのぼっていく。いや、階段というよりも、まるでエスカレーターにのっているように、自分では努力しなくても、勝手に上にのぼっていける。これを、女性のグラス・シーリングに対して「グラス・エスカレーター」と呼ぶ。

テキサス大学の社会学者クリスティン・ウィリアムズ教授は、看護士、小学校の教員、図書館員といった、一般に「女性的な仕事」とされている職業に就いている99名の男女職員にインタビューして、実際どうなっているのかを調べてみた。

すると、ふつう女性が男性的な職業に就職すると、さまざまな障害にぶつかって、出世することはない。(グラス・シーリング)のだが、男性はと言えば、女性的な仕事であっても、すいすいと出世できることがわかったのである。(グラス・エスカレーター)

男性はあきらかに優遇されていたのだ。

小学校には女性の教員が多いのに校長や教頭先生には、男性がなりやすい。図書館員もそうで、ふつうの職員には女性が多いのに、館長には男性がなりやすいのである。

女性的な職場であっても、必ずしも、女性のほうが男性より出世が早いというようなことではないらしい。

ただ、男性であるという「属性」によって、優遇されたり、特典がつくのは、やはりおかしなことである。この点は改めるべきであろう。普通の会社でも一緒に入社した同期のうち、男性のほうが明らかに出世が早いときには、改善してくれるように頼んでみるべきだ。

少なくとも今の日本では、タテマエとしては、差別はしてはいけないことになっているのだから。

男性とか女性などと言わず、実力で勝負するのが本来の姿だろう。とはいえ、女性への差別をなくそうと、やっきになって運動しているアメリカにおいてさえ、いまだにグラス・シーリングが顕著である。女性を優遇しようとすると今度は、「男性への逆差別だ!」ということになってしまう。

まことに厄介な問題なのだ。男性にとっても女性にとっても好ましい組織づくりが急務である。

(Williams,C.L. 1992 The glass escalator : Hidden advantages for men in the “female” professions. Social Problems ,39,253-267)
(「人生相談は「不幸な人」にしよう 心理学に学ぶ意外な日常の法則」内藤誼人著)

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