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こころとサイエンスコミュの生物(サル)がリスクに対処するときの原理(脳科学)

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生物(サル)がリスクに対処するときの原理(脳科学)

米デューク大学のプラッツ博士がサルを使って、生物がリスクに対処するときの本質的な原理の研究を行なった。

博士はサルにAとBの選択肢を示した。これは何度でも選べ、どちらを選んでも「ご褒美のジュース」がもらえるようになっていた。

ここではわかりやすいように、ジュースの報酬量を金額に置き換えて説明すると、もし「Aを選べば、150円もらえる」が「Bを選べば、200円か100円かどちらかが50%の確率でもらえる」。

この場合どちらを選んでも、平均すれば150円なので価値としては同等である。ところが面白いことにこのケースではBを選ぶ傾向があった。

本能的にリスクを好むようだ。「Bの報酬を250円(か100円)」へと差を広げると、Bを選ぶ傾向はさらに強くなる。論文のなかでプラッツ博士は「後帯状(こうたいじょう)皮質」と呼ばれる脳部位の神経細胞がリスクを感知していることを発見している。

この研究の面白い点は「Aの報酬はそのまま150円」で、「Bの報酬を1/3の確率で200円、2/3の確率で100円」に、つまり、平均額がAよりも低くなるように設定してもサルは依然としてBを選びつづけるという事実である。

つまり、生物は本質的に「ギャンブル好きであり、結果として、自分が損をしているということに気づかない」ことさえあるというわけだ。

ビジネスの現場でも、過去の成功した事業例を見ると、盲目的な人間の選択癖を利用している(例えば、宝クジなど)ことが多いことに気づくだろう。

(McCoy AN,Platt ML.Risk-sensitive neurons in macaque posterior cingulated cortex.Nat Neurosci 8:1220-1227,2005.)
(これは『脳はないかと言い訳をする』池谷裕二著を編集しました)

コメント(5)

< このふたつの研究から推測されること >

同じ年、2005年に発表された「嫌われるゲーム」と「サルのリスクに対処するとき…」このふたつの研究は、とても似たテーマで研究されています。

似ているのですが、結果はまったく違ったものになっています。ちなみに、どちらの研究も「被験者自身は、絶対損はしないように(持ち出しに、マイナスにならないように)なっている」という前提も一緒です。

これを読んで混乱された方もいるかと思いますが、まず考えられるのが「サルと人間の違い」ということ。「人間とサルではやはり、結果が違って当然なのでは?」ということですね。

そして次にあげられるのが、今度は人間間での「個人差」。人によって、「ギャンブルが好きな人」「ギャンブルが嫌いな人」といるので、たまたま実験に参加した人が、ギャンブル嫌いだったかもしれない、とも考えることができます。

ただ、人間を使った実験では「結果がどうなるかわからない(いくらもらえるのか、わからない)あいまいさに耐えられない」となっているのですが、実はもともと「脳はあいまいさに耐えられないという性質をもっている」と言われます。

脳は、自分が納得できる答えを求める傾向があります。納得することで、安心したいのです。「(得はしたいが)損をするかもしれないなら、最低限のものをもらおう」と判断するのではないか、と考えられます。

ただ、サルの実験で「リスクは高くなるが結果、どっちかはもらえる、しかも結果いくらか?」と金額がわかっている場合、猛然とギャンブル好きになるようです。w

「『高い金額を提示され』もしかしたらその高い金額が手に入るかもしれない」と考えると、リスクを恐れなくなるようです。「いい結果だけを夢見る」のですね。

「結果(金額)がわからない場合『慎重派』になり、結果が(どっちかだけど)わかっている場合は『冒険派』になる」と考えるられるのかもしれません。

「一等前後賞合わせて3億円!」と言われると(脳の中が興奮し)「買おうかな」と思うけど、「一等の金額はわからないけど、でも10枚買えば必ず当たるナンバーズは『当たると1,000円』」といわれると(今度は冷静になり)「じゃ、10枚買って、1,000円当てたほうがいいや」と思うのかもしれませんね。(笑

これはイルフの個人的な意見ですよ。(^_^)
もし他に考えられることがあるようでしたら、ぜひコメント欄にてお願いします。
面白い記事ですね〜
勉強になります。
ありがたや。

猿間の個人差ってあるのかな?
実験に使う「サル」って近交系じゃないですよね。
近交系であっても
性格は違うでしょうし。

心を遺伝のみでは理解できないのは、
人間_動物をみていて何となく実感。

胎児期の環境(温度、磁場、想念、、、、生まれた日時)

心の原因をつかむのはあきらめて、
心を如何に理解し、接するかといった方向にシフトしています。
私はその相違が「認知の強度」によって起こるものだと思います。
特に損得に関しては「得失の法則」というものが商業心理学にあるくらいですから、あながち的外れでもないと思います。
サルと人間の違いはこの際置いておくとして、単純に「得」を強調した実験と「損」を強調しあ実験とに分けてみてはどうでしょう?
そうするとなんとなく「思考の不自由さ」というものが見えてくるような気がします。
ハーシーさん

「得失の法則」ですね。今度調べてみます。ありがとうございました。

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