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こころとサイエンスコミュの人の話を素直に聞くのは難しい(心理学)

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他人の話を素直に聞くのは難しい(心理学)

私たちは、小さな頃から「親の話はよく聞け」「先生の話はよく聞け」と言われて育っています。会社に入ってもそうで「人の話をよく聞きなさい」というアドバイスは、きわめてありふれたものだ。事実、たいていのビジネス書を紐解けば、似たようなアドバイスがほぼ100%見つかるはず。

なぜ、そのようなアドバイスが人生のあらゆる局面でくり返されるのかといえば、人の話を聞くことがとても難しいからなのです。

実は私たちは、人の話をうまく聞き取ることができない。相手の話をきちんと了解することができない。だからこそ、何度も、何度も、「人の話を聞け」と言われるわけです。

もし私たちが、一度でも聞いた話をすべて理解し、絶対に忘れないような、立派な頭脳を持っているのだとしたら、「人の話を聞くように」などというアドバイスをされることはなかったでしょう。

みんなができることなど、わざわざ戒める必要もないからだ。何度も注意されるということ自体が、人の話を聞くことの難しさの証明になっている。
なぜ、人の話を聞くのが難しいかというと、私たちは人の話をそのまま受け取らず、そこに自分勝手は解釈を付け加えてしまうからだ。

自分勝手な解釈を付け加えてしまえば、それはもう相手が言ったこととはズレるに決まっている。これが人の話を素直に聞けないことの大きな理由である。

テキサス州南部の都市サン・アントニオにあるトリニティ・カレッジの心理学者メリー・インマン博士は、話を聞く人が話し手の内容をどれくらい正しく聞き取れるのかの実験をしたことがある。

参加者たちは「人の話を聞くのなんて、簡単だよ。おれはいつだって、それをやっているんだから」とタカをくくっていた。しかし、実際にやってみると、いかに難しいかを思いしらされた。参加者は、余計な意見をくっつけてしまったり、矛盾する情報を勝手に無視してしまったりと、とてもではないが、人の話をそのまま聞くことができなかったのだ。

たとえば、話し手が「…ということも十分考えられる」という曖昧な主張をしても、聞く人は「…に違いない」とか「絶対に…」というように勝手に断定表現に変えてしまったりしていた。そしてこれは、とてもありふれた現象だったのである。

インマン博士は、人の話をそのまま聞くことの難しさを指摘している。よほど注意しないと、人の話を正しく聞くことはできないのである。

誤解を防ぐには、例えば、聞いたことを復唱する、あるいは、メモにとったものを相手に見せて「僕はこう理解したんだけど、間違いはないか?」と聞き返すぐらいはしたいものである。これくらいしないと、正しく聞くことはできないのである。

部下や後輩に支持や指令を出すとき、口頭でする場合には必ず誤解されるものであることを認識し、3回くらいは同じことを言って聞かせる必要があるだろう。(イルフも3回、同じことを繰り返して言うようにしてます)

それだけやっても、誤解されるときは誤解されるものだが、1回だけ聞かせるよりはマシである。

説明するときにも、かなり具体的に詳しく説明しないと、聞く人は理解してくれない。日本人が好む「言葉なんてなくても、きっと思いは通じるはず」などというのは、単なる思い込みである。そういう阿吽(あうん)の呼吸ができる人がいないとは言わないが、かなり少数だろう。「くどいほど言って」聞かせないと、相手もきちんと理解してくれないものなのだ。


(Inman.M.L,Reichl,A,J.,&Baron,R.S.1933 Do we tell less than we know or hear less than we are told ? Exploring the teller-listener extremity effect. Journal of Experimental Social Psychology,29,528-550.)
(「人生相談は「不幸な人」にしよう 心理学に学ぶ意外な日常の法則」内藤誼人著)

コメント(2)

耳の痛いトピですたらーっ(汗)

ジャーナリズムを勉強していた時に、「インタビューをする時に、ジャーナリストに必要とされるスキルは?」というトピックで議論をしたことがあります。

私たち生徒は「どんなテクニックを使ったら相手は話てくれるか」つまり、スピーキングのテクニック(話法)を中心に話していましたが、元ジャーナリストだった先生の

「リスニングのスキルも大切です。相手の話をよく聞かないと、いい(相手の欲する)質問もできないでしょ。」

の言葉に目からウロコでした。

他人の話をよく聞くことは大切だと常々痛感しています。

外国人と多く接してきましたが、人の話を聞かない人、というか、人の話を途中でさえぎる人も少なくありません。私がストレートに話さないのがいけないのかもしれませんが、例えば、

「○○は大切です。“もし”あなたが××の」
と言った直後に
「違う!違う! ××は・・・」

と会話の最後まで聞かないで、早とちりをして主張をしてしまう人がいます。“IF(もし)”をわざと強調しても聞いていません。

私も3回同じことを言うくらいの覚悟でいなければだめですね。
話し手を好きにならないと
話を聞こうという気にはなりませんね〜。

学校で、
すきな先生の授業はよく聞いて勉強するけど
きらいな先生の授業はその教科もきらいになっちゃう。
脳が拒否しちゃうんですよね〜、きっと。

話し手は聞いてくれる人に好かれること、
聞き手は話しをする人を好きになること、
が大事なのではないでしょうか?

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