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世界の珍カメラコミュのFerrania今昔

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 イタリアのフィルムメーカーで、今も頑張っているFerrania(フェラーニア)と言うメーカーがありますが、イギリスのイルフォードやドイツのアグファ社などの由緒あるフィルムメーカーが倒産した後もちゃんと生き残っているメーカーです。ご存知の通り日本でもさくらフィルムのコニカが行き詰ってミノルタと合併して、それすらもSonyに吸収されて消えちゃいましたね。デジタル化がどんどん進む昨今、旧フィルムメーカーもアナログ→デジタルに社内構造も含めて改革が急がれているのは当然でしたが、それに乗り遅れて消えるのもまた然り。その点でフェラーニアは上手く切り抜けてきたと言えるでしょう。
 フェラーニアのカメラの歴史は古く第一次大戦後すぐに登場したカペッリ(Cappelli)がそのルーツです。既にフィルムを供給して大きくなっていたフェラーニア社は、Boxカメラを作っていたカペッリを吸収し、これを自社のカメラ部門としたんです。結果として36年から自社ブランドでカメラを販売することになりますが、やはりたくさんのカメラが登場するのは第二次大戦後から。
 こちらでご紹介するものは、そのほんの一部ですが、後ろの左が55年に発売されたタニット(Tanit)で、127フィルムを4x3で使うベスト半裁判です。ですからフィルムの巻き上げも赤窓式で、ロールフィルムの裏紙にプリントされた数字を目で確認しながら巻き上げる簡単なものです。
 後列右側は60年代に3M傘下に入って「Ferrania 3M」となって作ったヴェラマチック(Veramatic)と言う、64年製のプラスチックカメラです。こちらは126インスタマチックフィルムを用いるもので、カメラの構造はやはり単純そのもの。巻き上げに関してはほとんどがカートリッジ式の126フィルム任せですから、本体はいくらでも簡単にできます。
 これらの簡易カメラは、10年の隔たりこそありますが、根本的な部分で変わったのはカメラボディの材質がアルミ→プラスチックと言うだけと言えます。何しろ、ピント合わせは目測(タニット)ないし固定(ヴェラマチック)で、シャッタースピードも1/50秒程度の単速ギロチンシャッターですからね。
一応タニットにはB(バルブ)シャッターが選べますが、絞りは変えられません。反対にヴェラマチックの場合、Bシャッターすら付いていませんが、絞りはf8と多分f16(お天気マーク)の二つが選べます。
 まあ、デザインや材質がこれらの時代を上手く反映していると言えますが、低価格のファミリーカメラに限って言えば、フィルム時代の半ばまでは進歩無用の時代だったと言う訳です。70年代に入ってしばらくしてインスタマチックが廃れ、ポケットカメラに代表される110カメラが花開きますが、これもかなり簡単な作りでしたね。

コメント(4)

 こちらは現代のフェラーニアのデジカメで、ソラリス・デジタル711と言うモデルになります。
 90年代末からコンパクトデジが急速に広まり、アナログ簡易カメラの生き残る道は完全になくなったはずなんですね。でも、21世紀に入ってナゾのブームがひっそりと始まり、今では専門誌すらあるんですが、それはロシア製のロモ(LOMO)の簡易カメラ特有の「歪んだ描写」がどう言う訳か若い女性などにウケて、発展と言うか生き長らえてきているんですね。実に面白い現象です。
 そんな中でフィルムもフェラーニアのソラリス(Solaris)を輸入する業者が現われ、物珍しさやパッケージの色鮮やかなデザインなどがウケたのか、一部で人気があるんだそうです。何でも淡い描写が気に入られているようですが、普通に使う限り淡いのではなく、発色がアグファのように派手ではないだけなんですよねぇ。やはり単玉&単速&固定絞りのトイカメラで使うからそう見えるんでしょうが、フィルム自体は立派なものです。
 このようにフィルムはしっかり作り続けているフェラーニアも、デジタル化は必須になります。日本製(とは言えない)コンパクトデジが世を席巻していますが、結局はほとんどのパーツを中国で作り、色々な特許技術もやたらに使われるようになって、と言うより特許を取った/買ったメーカーがパーツを作り、それをカメラメーカーが買うようになって、他社の特許に触れないように自社で新たなものを一から作るなどと言うことは不可能になってます。ですから、フェラーニアもまたOEMでデジカメをいくつか販売してきましたが、これは自社で開発したものとはとても言えません。見るからに日本製のものに似た構造です。この07年製のSolaris Digital 711は、ペンタックスのものに作りが似ています。
 ちなみに現代のものですから、CCDの性能は最大8.0メガピクセルの画像になります。レンズは光学3倍(35-105mm相当)のズームレンズを備えた上、液晶画面も結構大きなものが入っています。今ワテが使っているペンタックス・オプティオS10(08年製の10メガピクセル)よりはちょっと落ちますが、前に使っていたオプティオS5N(05年製)よりも高性能で、液晶はかえってS10よりも大きく見やすいですね。ボディはわずかにフェラーニア・ソラリスの方がS10よりも大きいですが、大差はありません。いずれにせよ、これが売れ残り品ですが100ユーロ(送料込み)で買える世の中なのだから、60-70年代の当時、数千円から1万円以上していたかつての簡易カメラって、作りと値段の比からすると、かなり高かったことになりますよね。それもこれも各社が自社で多くのパーツを開発・生産していたのからですが、OEM全盛の今、どこの国のものとも分からない製品が世界に溢れていて、そうした一種の「共用」になって初めて同一パーツの大量生産により、カメラの値段が下がったことになるんですね。
お前もか,ですね (^^;)
良い悪いではなく,大衆が欲しているので当然なんでしょうね.
07年にプラハへ参りましたとき,観光地では皆コンパクトデジタルを構える姿しか見えませんでした.フィルムを使っているのは私だけじゃないかというくらい.05年にブリュージュへ行った時はデジなんて見なかったのに,ヨーロッパといえどもデジ普及は恐るべき勢いで進行しているのを目の当たりにして本当に驚きました.世界的にフィルムの危機でしょうか.
で,ソラリスはやぱし日本では126需要だったと思います.フェラニアとしては今更「お前は何を言っているんだ」状態だったでしょうが...
 ちょっとズレていますが、イタ写3台です。
>れんまにさん、
やはり、世の中が格安で高性能を求めるのは当然ですから、
辺に生真面目に我が道を行くとあっと言う間に倒産ですよねぇ。
まあ、しばらくはフィルムは生産され続けるでしょうが、
135と120限定になりそうですよね。
>ソラリスはやぱし日本では126需要だったと思います
これが実はちょいとちゃいまして、今135をトイカメラ向けに輸入している業者があるんですよ。
アメリカやヨーロッパではえらく安いのに、日本では珍しいからか、
結構な値を付けていました。

>みのちんさん、
コメット軍団にクロスター・スポルトですな(^^)
単玉&単速のくせに、思いの外良く写るんすよねー、コイツら。
きゃわいい連中ですウインク

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