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妄想作家の書き殴るコミュコミュのクリスマスが来る前に【20】

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人は常に悩みながら生きている。
様々な悩みの種類はあるだろうが、多くは人間関係によるものだ。
人間関係を円滑にする方法とは意外に簡単なものだ。

元気よく挨拶をし、他人を慮り、約束を守る。

この3つにさえ気をつけていれば、ほとんどの人間関係の悩みは解決される。

同僚との楽しい食事。友人との陽気な宴。恋人との甘いセックス。
実に簡単に手に入るものなのに、この3つができないばかりに人は悩む。

何 故 自 分 だ け ?

皆 幸 せ に 生 き て い る の に ・ ・ ・

さあ。胸に手を当てて考えてみるといい。
この3つを守れていないはずだ。

この3つを守るだけで、明日からキミの人生は素晴らしいものになるだろう。

・・・ん?
ちゃんと守ったのに幸せになれない?

・・・ああ。大事なことを教えていなかったな。

絶対にやってはいけないことが2つある。



本音を話すこと。嘘をつかないこと。



この2つだけは絶対にやっちゃいけない。
それがキミにとって大切な人であればあるほどだ。

世間で言われていることと正反対だって?

そう。だから世間一般の人間は幸せになれないのさ。




クリスマスが来る前に【20】




リンネ・・・リンネ?!

リンネが俺の目の前にいる。リンネが俺の目の前に。
あの頃のままのリンネが。

俺は夢を見ているのか。
・・・いや、夢でもいい。俺の目の前にリンネがいる。
それが全てだ。

『リンネ!リンネッ!!』

俺はリンネに向かって駆け寄った。

『え?何?!アナタ誰??』

『リンネ!俺だ!タカシだよ!忘れたのか?タカシだよ!会いたかったよリンネ!』

『・・・ごめん。私リンネって名前じゃないんだけど・・・』

『リンネ!何を言ってる・・・ん・・・だ・・・』

街灯に照らされた彼女をもう一度よく見ると、雰囲気こそ似ていたが確かにリンネではなかった。

リンネの父親が働いていたバーの目の前。
よく似た雰囲気の女。
俺の思い込みが、この女をリンネと錯覚させたのか・・・

『あ・・・ごめん。キミが昔つき合っていた彼女に似ていたもので・・・』

『あはは。それってナンパ?』

そう言って彼女はケラケラと笑った。

『いや!そうじゃないんだ!ホントに勘違いしただけなんだ』

『ふぅ〜ん。じゃ、そういうことにしておいてあげよう』

俺はいつまでリンネを心に背負ったまま生きているんだろう。
日々を忙殺されることでしか生きていけない俺・・・

俺が婚約指輪を贈った12月16日ではなく、8月8日にパラダイス・タイムを迎えたリンネ。

リンネの心に俺はもういない・・・

テツヤから入った電話。病院から抜け出したリンネ。
そのリンネは俺の知っているリンネではないし、リンネも俺のことを覚えちゃいない。

リンネがRB病と診断されてから、俺は数えるほどしか病院に足を運んでいない。
病気のリンネを見ているのが辛かったから・・・

・・・いや、それも結局逃げだったんだろうな。

俺はいつまでリンネの影を・・・

『ねえ?よかったら俺と呑みにでも行かない?』

女は呆れた顔で笑った。

『ほ〜ら。やっぱりナンパなんじゃない』

『ああ。実はナンパなんだ。知ってるかい?1990年代ではこういうナンパの仕方が流行ってたらしいよ?』

『あはは。何それ?ナンパするのに雑学披露?じゃ、知ってる?1980年代は「ねえねえ彼女〜お茶しな〜い?」って言ってナンパしてたんだって』

『あはは!それは知らなかったよ!俺もまだまだ勉強不足だな。もっと勉強しなきゃだ』

『しなくていいし。あはは。じゃ、どこにする?』

『え?』

『呑むんでしょ?オシャレな店にしてよね。タカシくん』

『ああ。任せておいてよ』

リンネの影を追うのは止めよう。
いつまでも立ち止まっていられない。
テツヤもそうしてほしくて、俺のためにあんなことをしたんだろう。
今度テツヤに会ったら謝らないとな・・・





『くそッ!タカシはなんで繋がらないんだよッ!!』

俺はリンネさんを捜して走り回っていた。
彼女の行きそうな場所は全部回った。
あとは・・・タカシとリンネさん2人の思い出の場所くらいなのだろうが・・・
あいにく俺には分らない。
タカシじゃなきゃ無理だ。
とっくに日は昇っている。
気持ちだけでなんとかもっていたが・・・さすがに体力の限界だ・・・
タカシは何をしているんだろうか?
リンネさんを見つけるコトができたんだろうか?
・・・ダメだ。もう頭が回らない。一度病院に戻ることにしよう・・・




『タカシくん。いいの?電話出なくて』

『ああ。後でかけ直すからいいよ』

『うふふ。じゃ〜。もう1回しよ?』

『もうチェックアウトの時間だよ?』

『え〜。じゃ、次に会う時まで楽しみにしておくね』




病室に戻ったが・・・リンネさんはいない。
タカシは・・・
タカシは何をやっているんだ?!
何故電話に出ないッ!!
もう一度。もう一度だけ電話を・・・

コール音が俺の眠気を誘う。
1回・・・2回・・・3回・・・4回・・・5回・・・

ダメだ。繋がらな・・・

『もしもし?テツヤ。リンネは見つかったか?』

繋がった!!
『タカシ!オマエ何やってたんだよ?!留守電聴かなかったのかッ?!』

『・・・いや、聴いた。俺も一晩中リンネを捜してた』

タカシ・・・やっぱりオマエはそういう男だよな。
一度でもオマエを疑った俺を許してくれ。


【つづく】

コメント(8)

さてさて、出会えなかった2人ですよ。
しかし!ストーリーは進みました!
登場人物の思惑が全て空回りしていく中で、病室を抜け出したリンネはドコに行ったのかッ?!
タカシはリンネとの想いに決着をつけてしまうのかッ?!

次のバトンは・・・yanさんだッ!

そろそろ偲さんとも思ったが、東京行く準備で忙しいと思ってね。
乙女なYAN氏が何とかしてくれるはずw
しっかし
超急接近な展開にどきどきしちゃいましたwwwwwwww
出会えない上にタカシがヤケ起こしてる〜Σ( ̄□ ̄;
浮気してやがるっ!


リンネちゃんを泣かす男は許さなくてよっ(`□´)┘
等と言ってみたりなんかして(笑)
嘘はバレたときに大事件になるんだよ〜冷や汗
…なんて言って、「嘘がバレてまた大事件発生」な展開を望んでる
私だったりしてwww
>皆さん
今回1番書きたかったのは、テツヤについてです。
友達の彼女というだけでリンネの面倒を見ている彼…

タカシについては、人の弱さと時間の残酷さを描いてみました。
どんなに愛を語らった相手も、過去の存在になってしまう。
マサキが期待したリンネとの再会は裏切りましたが、本質的に伝えたかった部分は描けたかなと。
さてこれからどうなるかが楽しみですねww
非常に次が楽しみですねwww
つかねぇ。
ナンパして飲みに行って一晩でヤる。
都市伝説ですよそれ。

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