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映画『PUNK'S NOT DEAD』コミュの米「VARIETY」誌の映画評

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(C) 2007 Punk's Not Dead Productions,LLC.

ベテラン勢や新たなパンクスたちを一括して描き出したこの「PUNK‘S NOT DEAD」は、大いにエンターテイニングな作品であることが立証された。1977年から現在までのパンク・ロック・シーンをスピード感たっぷりに広範囲にわたって概観する本作は、著名人の紳士録や稀有なライブ映像が、社会政治学的な事柄の鋭い分析に支えられ、耳障りなミュージカル・フォームを力強い、声明へと変えていく。ワーク・イン・プログレス(未完成の作品)としてシルバードックスにてワールド・プレミアされた本作はすでに日本とスカンジナビアの劇場公開が決まっている。さらなるニッチなマーケットでのセールスやアンシラリー(付属的権利)での商売が濃厚だろう。
パンク関連のドキュメンタリーが急増する中、ロック・カメラマンから監督へと転向したスーザン・ダイナーは、すでに他でも広範囲に渡り、詳細にストーリーが記述されている、Sex Pistols、The ClashやThe Ramonesといったスーパースター一行を鋭敏に捕らえている。
注目すべきは80年代初頭のアンダーグラウンドなアメリカン・ノー・ウェーブ・ムーブメントから、90年代のグランジ・パンクの商業的なブレイクへ、そして最新式のポップ・パンクスターたちがメジャー・レコード契約に注目するまで、パンクがいかにしてシフトしていくかを追っているところだろう。
パンク到来にまつわる興奮を観客に思い起こさせるため、本作は70年代のテレビのトークショー番組「Donahue(”This is different from Elvis”)や、医療ドラマ「Dr.刑事クインシー(”That music I heard was a killer”)」からその運命の兆候をおちゃらけて紹介する。ゴッドファーザーのような人物を奮起させるヘンリー・ローリンズ(Black Flag)やジェロ・ビアフラ(Dead Kennedys)で緊急警告を発しながら、素晴らしい最初の20分間は、レコード会社に対して破壊分子であるサウンドメーカーたちを除名すれば減税するという提案をして、ジミー・カーター大統領までさえも、この大混乱に巻き込まれていった。
巧妙に音楽の歴史レッスンを出たり入ったりしながら、本作はいかにしてパンクが実践され、伝導されているかの核心をついてくる。蔑視される若者たちによって結成された音楽の詩文に対する強い攻撃。興奮は最も雄弁に、そして皮肉なことに30年たっても未だパンクを続けている年配たちによってもたらされる。
子供たちと一緒に演奏している姿を見せながら、50代となったSubhumans、The Exploited、UK SubsやThe Adictsのメンバーたちは、パンクの社会政治学的な信念の尊敬できる擁護者として浮上する。しかし、まじめなだけではない。Damnedのキャプテン・センシブルはカメラに向かって尻をみせるいたずらをしたりする。
社会史をドキュメントしているかのように貴重なこのドキュメンタリーは、チェーン店が破った洋服を販売したり、パンク・ロックのツアーを企業がスポンサーしたりするようになった環境で動いている若者ファンやミュージシャンたちの見解を描き出す。
50人以上ものインタビューや多数のクリップを駆使して、おおざっぱだが、パンク精神に直結するように編集されている。

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