この単語は多分中学で出てくるくらい「簡単」な英単語の部類かと思います。
初めて出てくるときはおそらく「〜について」という前置詞の意味か、「約〜」という副詞として習うのではないでしょうか。でも、この「〜について」と「約〜」って、意味的に全然関係なさそうですよね。同じ about なのになぜ、これほど関係なさそうな意味を同時に持つのか、私自身昔は疑問でした。
さらに
He was about to leave. (かれはまさに出発しようとしていた)
のような使われ方もします。
これら全部の意味が語源でつながります。
about という短い単語の中に「a-(=on) + b(=by) + out」という3つもの部品が含まれているんですね。
「a」は、「a pen」のaではありませんが、「an apple a day(1日につき1個のりんご)」という場合の「a day」の「a」と同じものです。「a」には「an (=one)」に由来するものと「on」が弱まったものの2種類があり、「an apple a day」の「a day」に使われている方の「a」は、「on」から来ているそうです。
about の語源的な意味は「on the outside of」であり、
http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=about&searchmode=none
直訳的には「〜のすぐ外側に接して」なんです。
2、約〜:「ある数字そのものずばりではないけれども、その数字の『すぐ外側に接して』いる
about ten といえば「正確に10ではない」けれども「10のすぐ近く」の数字のことです。
3、be about to (do):まさに〜しようとして
まだし始めていないけれども、ある行為の始まりの「すぐ外側に接して」いる状態。だから「今まさに〜しようとして」とか「今にも〜をし始めようとして」という意味になる。
中学で初めて「about」を習うときに、こんな語源まで知る必要はないと思いますが、一定のレベルに達したとき、実はこうだったんだと分かると、それまでの基礎的な使い方についても、ぐっと実感がわいてくると思います。「about」に「on the outside of」の意味合いを感じながら使うことで、英語ネイティブがその言葉を口にした瞬間に無意識に抱く言葉のニュアンスと同じものが、日本人の脳の中にも持てるようになります。
A: What does "bilingual" mean?
B: Someone who speaks two languages with equal fluency.
A: OK, then what is the word for "someone who speaks three languages?
B: Trilingual.
A: Correct. Then what is the word for "someone who speaks only one language"?
B: American.