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映画がお好き☆コミュの『ノーカントリー』の感想

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『ノーカントリー』の感想

とても怖い映画である。

さすがに、アメリカではR指定、日本ではR-15指定を受けた。いわゆる、15歳未満の入場(鑑賞)を禁止するというもの。

物語は、(トミー・リー・ジョーンズ)演ずる、保安官エド・トム・ベルの語りから始まる。曰く、「保安官は、昔、銃を持たなかった」。舞台は1980年のアメリカ合衆国テキサス州西部の「渇いた荒野」からはじまる。死体の山。麻薬取引に失敗した殺人の惨状。これを偶然目撃したルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)は、鞄の中に入った大金を発見。それを持ち去る。そのルウェリン・モスを追う「殺し屋たち」。執拗だ。家族も巻き込む。

そこに、悪を超越した「絶対悪」、アントン・シガー(ハビエル・バルデム)の出現。ユーモアをもたず、自分のルールで容赦なく人を殺す。雇い主も、また別の「雇われ殺し屋」、賞金稼ぎのカーソン・ウェルズ(ウディ・ハレルソン)も。その武器が怖い。「牛を殺す道具」だ、不気味である。
当然ターゲットは、ルウェリン・モスと金である。追う、追われる。巻き込まれる家族。

凶悪化する犯罪を憂う、保安官エド・トム・ベル。退職を考えている。
物語はベルが妻と話をしている場面で幕となる。ベルは妻に、気になる夢を二つ見たと語る。

映画は決着を見ないまま、この語りで終わる。「絶対悪」は生きている。

独特の緊迫感と恐怖を演出し、人間と社会の本質をあぶり出す。個性派俳優の迫真の演技がいい。

『ノーカントリー』(原題: No Country for Old Men)は、2007年製作のアメリカ映画。コーエン兄弟制作のスリラー映画。
2007年度の第80回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の計4冠を受賞。その他にも受賞多数。日本でも2008年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位を獲得した。

コメント(2)

こんにちは

オスカー助演男優を獲得したハビエル・バルデムの
怪演に尽きる、と云う感想でした...

印象に残ったのは田舎町の雑貨屋で主人との対話
シーンです。殺し屋バルデムの一触即発のハラハラ
する場面でした...



あべちゃん。
ありがとうございます。

久しぶりに、寸評しました。何せ僕の書くのは、内容はともかく「長い」らしい、というコメントをよくいただきます。でも、恐縮ですが、僕にとってはちっとも長くはないのです。

怖いと言えば、友から薦められた「ゾンビ」。あれはマンガチックでちっとも怖くないです。それなら、むしろ「ゆれる」の方が、とても怖い映画です。

あべちゃんが言う、シーンとあの「絶対悪」(あるいは存在と社会)は凄い演技ですねえ。

そんあものを共有できるなんて、ああ、幸せだなあ、って思います。

暑い折、ご自愛下さい。

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