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映画がお好き☆コミュの(ちょっと遅いけど)2007年下半期ベスト映画

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さて、引き続いて下半期。

なんでこんなに遅くなったかというと、
普通なら風邪で倒れたり、時間が空く時期にいつも集計をするのだが
それが1月か2月にあるのだ。

しかし、今年に限ってはこの時期だったという訳。

もし今年の上半期も観てみたいという奇特な方がいたら、コメントよろしくです。



【作品賞】
  ●それでも生きる子供たちへ

  ●インランド・エンパイア

  ●シッコ

  ●レディ・チャタレー

  ●4分間のピアニスト


下半期最大の期待にして、最大のサプライズだったのが、「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりのデヴィッド・リンチ作品。

あの裕木奈江まで巻き込んで、どんなサスペンスとテイストが織り込まれたリンチワールドを展開してくれるのかと、ぞくぞくして映画館に足を運んだもの。

残りの4作品は、期待は「インランド・エンパイア」の10分の1以下にもかかわらず、遥かに琴線を越えるできばえに喝采を送りたくなる映画ばかり。

複数の映画監督によるオムニバス作品では初の快挙となる「それでも生きる子供たちへ」。

変な関連性を付けないところが印象をUPさせた。これからのこうしたつくりに注目したい。


【監督賞】
  ●シドニー・ポラック
   (スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー)

  ●デヴィッド・リンチ
   (インランド・エンパイア)

  ●ジャファール・パナヒ
   (オフサイド・ガールズ)

  ●ギジェルモ・デル・トロ
   (パンズ・ラビリンス)

  ●田 荘荘
   (呉清源 極みの碁譜)

いずれも言わずと知れた大御所揃い。
監督の視点がしっかりしていると、観ている方も映画の質に安心感が増す。

みんな久々のメガホンで、生き生きとしているのを感じる。昔の作品をちょっとだけ髣髴させているところが心地よかった。

その中で、唯一の「これから」組のギジェルモ。この斬新かつ奇抜な演出は、他の同年代の監督からずば抜けている。過去のルールに甘んじないストーリーテリングの才能を久々に見た。


【主演男優賞】
  ●ヨーセフ・オステンドルフ
   (厨房で逢いましょう)

  ●コーリャ・スピリドノフ
   (この道は母へと続く)

  ●ピーター・オトゥール
   (ヴィーナス)

  ●シャイア・ラブーフ
   (ディスタービア)

  ●張 震
   (呉清源 極みの碁譜)

普通、俳優に関する賞は、その演技力を評価して選出するものだが、今回は全く違う視点で5人を選んでみた。

結果はかなりバラエティに富んで、うまくいった気がする。

日本から見れば無名のヨーロッパ人で、冴えない風貌の中にもひときわ光る才能を持つ孤高のシェフ役を見事に演じたヨーゼフ。

映画に出る前まではその辺の子供だったが、ひとたびカメラの前に出れば、大人顔負けのリアリティたっぷりで涙さえ誘う繊細な演技で魅了したコーリャ。

アカデミー賞では老人ホーム行きチケットとも言える「特別功労賞」を受賞したというのに、さらに新作で主演を張ったピーター。

演技はともかく、もっとも世界が注目する中で、生き生きとスクリーンを走り回ってサスペンスに最高の味付けをしてくれたシャイア。

そして、壮絶な日本史を生き抜いた台湾出身の実在の人物を、余りにもセクシーかつ繊細に演じたチャン・チェン。


かつてこれまでさまざまなアプローチで挑んだ俳優をこんな短い期間に見ることができた時期があったろうか。


【主演女優賞】
  ●ペネロペ・クルス
   (ボルベール <帰郷>)

  ●ケイト・ウィンスレット
   (リトル・チルドレン)

  ●マリオン・コティヤール
   (エディット・ピアフ 愛の讃歌)

  ●モニカ・ブライプトロイ
   (4分間のピアニスト)

  ●ハンナー・ヘルツシュンブルング
   (4分間のピアニスト)

映画の良し悪しはともかくとして、演技の火花が散った主演女優賞。
肉体系の映画もなくはないが、体当たりというよりも、感情を出し切らないと演じきれない役が多かった。

「強い」だけ。「温かい」だけ。「ずるい」だけ。「きれい」なだけ。
そんな紋切り型の役ばかりが横行する中で、そうではない役に恵まれたチャンスを最大限に生かした5人の女優だった。


【助演男優賞】
  ●パトリック・ウィルソン
   (リトル・チルドレン)

  ●カルロ・ヴェルドーネ
   (イタリア式、恋愛マニュアル)

  ●ベンジャミン・ベイ・デイヴィス
   (魔笛)

  ●アーロン・ヨー
   (ディスタービア)

  ●イルファン・カーン
   (その名にちなんで)

残念ながら、下半期はこのカテゴリーに限っては質不足だったかもしれない。
ズバリ「インパクト」で選ばさせてもらった俳優が大方。

それでも、みんないい味出している。次が期待できる好印象を残した。

中でも、青年から父となり、息子を言葉少なに見守る役を演じたイルファン・カーンの包容力は一見の価値ありだ。


【助演女優賞】
  ●クロエ・セヴィニー
   (ルーシー・リューの三本の針)

  ●ブランカ・ボルティージョ
   (ボルベール <帰郷>)

  ●永作 博美
   (腑抜けども、悲しみの愛を見せろ)

  ●アンゲラ・ヴィンクラー
   (眠れる美女)

  ●マルーシア・デュブルイユ
   (はじらい)


このカテゴリーでは常連となってきたクロエ・セヴィニーはますます充実を深めている。「ゾディアック」にも出演していたのだが、その薄っぺらい役とは対照的に、敢えて映画祭のみの公開となった映画で入れた。

美貌、スタイル、ファッションリーダー・・・。
デビューの頃にはすべてが備わっていた彼女も、それがどうした!といわんばかりに独自のポリシーで映画に出演し続けて、1作ごとに演技力を深めているところが逞しい。

それ以外の4名は初めて。新しい才能・再度花開く才能に出会える楽しみを味わった。


【脚本賞】
  ●トッド・フィールド、 トム・ペロッタ
   (リトル・チルドレン)

  ●ジョン・キャメロン・ミッチェル
   (ショートバス)

  ●アナス・トーマス・イェンセン
   (アフターウェディング)

  ●クリス・クラウス
   (4分間のピアニスト)

  ●フィリップ・ブラスバン
   (やわらかい手)

どれも欧米で興行的にも成功を収めた作品が並ぶ。
視点が新しく、ユーモア(独創性)があり、人間をしっかり描くという基本を抑えたつくりである。

中でも「4分間のピアニスト」は、2人の全く違う女性が織り成す旋律を音楽にも当てはめた野心的な作品。

観客にもシンパシーを与えた脚本家の力量が評価された5作品だった。


(上半期と同じく、撮影賞、美術賞、音楽賞は省略します。
 また、「審査員特別賞」と「ラジー賞」は次回紹介します。)

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