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高齢者情報資料室コミュのアルツハイマー病の危険性は8割が遺伝的なもの

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アルツハイマー病

双子には2種類の状態が存在します。もともと一つの受精卵だったものが子宮内で分かれた「一卵性双生児」と、初めから受精卵が2個存在した「二卵性双生児」です。彼等は、人間の状態が遺伝的な要因によって影響を受けるのか、環境的な要因によって影響を受けるのか、という事を研究しようとする場合に非常に大きな役割を果たしてくれています。

この記事では、人口の高齢化に伴って患者数が増えている「アルツハイマー病」の発症危険性の大きな部分が、遺伝的要因によるものだという事を示唆する研究結果が得られた事を伝えています。アルツハイマー病は「認知症を引き起こす脳の疾患」です。現在は発症の仕組みの解明が進んでいる段階で、病気が発症した後に 症状を逆転させる事はほとんど出来ません。

認知症と言われる症状では、脳血管障害による脳の損傷が原因になっているものと、アルツハイマー病による脳の損傷が原因になっているものとが存在しています。アルツハイマー病の場合、時間的な要因が影響している事がわかっていますので、遺伝的要因によって発症リスクが高まるとしたら、そのようなリスクを持つ人たちを集中的に検査して、発症を予防する薬物を早い時期から継続投与する事で発症が防げる(遅らせる)かもしれません。

実は、脳が身体の表面に出てきている「目」という感覚器に、脳に障害が現れる以前にアルツハイマー病を示唆する症状が観察される、という事が「アルツハイマー病のモデルマウス」の研究によって明らかになっています。人間ではまだ確認されていませんが、集団検診に適した検査手法が開発されれば、これも有力な早期発見手段になるかもしれません。

なお、脳は身体の一部ですのでその健康を保つためには「身体を動かす(少量の飲酒でも可)」事によって、血行を良好に保つ事が効果的だとされています。


研究は、アルツハイマー病を発症するというリスクの「最大80%が遺伝的 なもの」だ、という事を示唆しています

米国の研究者達は、少なくとも一方がアルツハイマー病を発症している、400 組ほどの年配の双子達を研究しました。

研究では、遺伝的因子が人がいつその状態を発症するのかを決定するように 見える、という事も判明しています。

「Archives of General Psychiatry」誌に研究を発表した英国の専門家達は、 この研究が遺伝学が病気の発症に果たしている役割を定量化するのを助ける だろうと語っています。

65歳以上の認知症を発症している大人達の2/3が、アルツハイマー病です。

このような症状を持つ人々の数は、高齢者の母集団が増加するのに伴って 増加することが予想されています。

病気の危険性に影響しているかもしれない遺伝子突然変異が発見されています が、これはわずかな数のケースに適合するだけだと考えられています。

危険性の削減

この病気の危険性に影響を及ぼしているのが遺伝的な要因なのか、それとも環 境的な要因なのか、という事を決定しようとする科学者達は、しばしば双子達 を研究します。

一卵性の(monozygotic)双子達は、すべての遺伝子を共有しています。したが って、アルツハイマー病が強い遺伝的要因を持つならば、双子達の両方が 病気を発症するもしくはどちらも病気を発症しない、という事が観察される というのがありそうな事です。

しかし、双子達の一方だけがアルツハイマー病を発症しているならば、環境 的な要因が比較的大きな影響を与えているという事が有りそうなわけです。

ロサンゼルスに有る南カリフォルニア大学の研究者は、Swedish Twin Registry において、片方もしくは両方がアルツハイマー症を発症していた双子達。392 組を特定しました。

彼等のすべてが、65歳より年長でした。

研究者達は、一卵性双生児達ではアルツハイマー病の症状をその両方が発症 している、もしくはその片方だけが発症している、という状態がどのくらい の割合で生じているのか、という事に注目しました。

研究者達は一卵性では無い双生児達でも、同じパターンに注目しました。

一卵性双生児達では、一卵性では無い双生児達に比べて、その両方がアルツハ イマー病を発症している事がより多く見られました。また、それらのグループ の危険性の統計分析によって、遺伝的な要因がどれくらいの重要性を持つのか、 という事についての推定値が得られています。

研究者達は、病気の遺伝率(人口集団において、ある病気のどれくらいの割合 が遺伝的な要因によるものなのか、という事を表す数字)について推定を行っ ています。彼等は、アルツハイマー病の場合その数字は58%〜79%の間に有る、 としています。

双子達の両方がアルツハイマー病を発症しているケースでは、一卵性双生児達 25組の病気の発症時期には、平均して3.66年の差が生じていました。また、 20組の一卵性では無い双生児達では、その違いは8.12年でした。これは、 アルツハイマー病がいつ発症するかという事に関して、遺伝的な要因がなんら かの役割を果たしているという事を示唆するものです。

定量化

論文の中で研究者達は次のように語っています。「これまで行われた中で最 大の双子についての研究で、私達アルツハイマー病での遺伝率が高く、男性と 女性の両方で同じ遺伝的要因が有力だ、という事を確認しました」

「しかし、遺伝的なものでない危険率要因も、病気の発症において重要な役割 をは立ちします。環境要因は病気の危険性を減少させたり、病気の発症を遅ら せたりする為の焦点かもしれません」

彼女は、「家系的な要因によって高い遺伝的な危険率を持っているかもしれな いと心配していて、自分達のライフスタイルについての提案を探している人々 に対して、多分私達現在提供することができる中で最も信頼できる忠告は、健 康な心臓が健康な脳と関連している、ということです」、と付け加えています。

英国のアルツハイマー学会の研究を率いているSusanne・Sorensonは、「研究 者は、後期発症性のアルツハイマー病において、遺伝がどの程度の役割を果 たしているのか、と言うことについて頭を悩ませ続けてきています」

「この研究は、この関係を定量化することに向けての一歩であり、科学者達が アルツハイマー病の発症での遺伝の役割に関して、さらに理解する事を助ける でしょう」

「しかし、私達はこの病気について、未だに十分な知識を得てはいないのです」

「より多くの研究が、後期発症性のアルツハイマー病の発症での遺伝子の役割 を明らかにするために必用とされています」

「また、私たちは、アルツハイマー病の発症リスクを増加させるかもしれない 環境要因を、より特定する必要があるのです」

「科学ニュースあらかると」 06年02月13日(月)
http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1333034

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