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高齢者情報資料室コミュの母が脳こうそくに 困惑の中、情報集め

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市毛良枝さん
母が脳こうそくに
困惑の中、情報集め

2005年1月初めの朝、自宅の2階から下りてきた母(利枝さん=91歳)に「何だか変なの」と言われました。明け方、トイレで立てなくなったというのです。

私は「脳こうそくではないか」と直感しました。母は前年3月にも旅先で脳こうそくを起こしていたからです。その時は、幸運にも近くにいた医師の素早い対処で、大事には至りませんでした。

母を総合病院に連れて行くと、やはり脳こうそくの診断。
今回は入院しましたが、症状は軽いようで、当初は順調に回復していました。ところが1月下旬、リハビリ病院に転院した直後に脳出血を起こしたのです。母は救急車で元の病院に戻されました。

悪いことはさらに続きました。
母が病室のベッドから落ち、大腿骨(だいたいこつ)の上端を折ってしまったのです。
手術の必要に迫られましたが、血液をさらさらにする脳こうそくの薬の投与を中断し、安全に止血できるまで手術は無理とのこと。痛みに耐えながら寝たままの状態が10日ほど続いた母は、急激に衰えていきました。

医師からは、「高齢なので手術しても歩けなくなるかもしれない」と言われました。
母には、ボケの兆候も一時的に表れ、「あなたはだーれ?」と私や自分のことがわからなくなっていきました。

私は19年前に父を亡くしていますが、当時は母もまだ若く、父の面倒はみてくれました。
でも今回、私は、家族の病気が自分の生活にかかわってきそうな現実と本気で向き合うことになりました。
これから母と自分の暮らしをどうすれば良いのか、私には、全くわかりませんでした。

母の手術が終わったころ、私は、地元の福祉の相談窓口を訪ねました。昼休み中のことで、1人だけ残っていた女性職員が応対してくれました。
母の今後をいろいろ想定し、仕事をしながら面倒を見ていけるのか、公的なサービスや施設には何があるのか、どういうことが誰にお願いできるのかなど、あらゆる可能性を聞きました。

この女性は、1時間半ぐらい私に付き合ってくれました。施設や介護サービスのパンフレットもたくさんいただきました。
切羽詰まった様子で話し続ける私に、彼女は涙ぐんでしまい、「親はどんなになってもずっと生きていてほしいのよね」と言いました。

私も緊張の糸が切れて、彼女と手を取り合って泣きました。
この時点では、母がどうなるのか、わからなかったけれど、母に寂しい思いだけはさせたくない。その気持ちでいっぱいでした。(俳優)

読売新聞
2007/12/6
YOMIURI ONLINE 医療と介護  介護・老後
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20071206-OYT8T00078.htm

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