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高齢者情報資料室コミュの在宅介護:特養が支援 定期的に入所、認知症を改善

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在宅介護:特養が支援 定期的に入所、認知症を改善−−加算制度を活用

◇家族の負担減らす効果
高齢者が特別養護老人ホームを定期的に利用しながら、自宅で生活が続けられるよう支援する「在宅・入所相互利用加算」制度。昨年度導入され、東京都世田谷区の区立特養ホーム「きたざわ苑」では、高齢者の入所中に身体機能の低下や認知症による問題行動の改善に取り組み、成果を上げている。【亀田早苗】

この制度は在宅介護の支援や、入所待機者が多い特養の利用機会の拡大が目的。高齢者はケアプランに基づき個室を交代で利用、一定期間後に自宅に戻り、状況に応じ入所を繰り返す。施設側には介護報酬が加算されるメリットがある。

きたざわ苑の取り組みは、この制度を使い、入所中に運動量、水分、食事、排便などを適切に管理することで認知症の改善を図り、自宅に戻ってもらおうというもの。サポートするのはもともと、マシントレーニングを中心とした運動プログラム「パワーリハビリ」の研修などで交流があった国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授だ。

重点を置くのは「水・めし・くそ・運動」。
1日1300ミリリットルの水分と1500キロカロリー以上の食事を取り、便秘を防ぎ、1日2キロの歩行を目安にした運動を取り入れた。スタートさせた昨年度の場合、65〜96歳の男女5人(要介護度3〜5)が1〜3カ月ずつ、二つの個室を交代で使った。

その結果、昼夜逆転や介護している家族への暴力、失禁などの認知症による問題行動があった4人は、症状が大幅に改善されたという。

たとえば、83歳の女性(要介護度4)のケース。この女性は、介護に通う長女が不在の時は食事にも手をつけず、寝ていることがほとんどで、夜間の失禁で衣類や布団を汚すことも多かった。しかし、きたざわ苑の取り組みに参加した後は、地域の老人会に参加するまでに回復した。自分で戸締まりをするなど生活全般の能力も戻った。

また、96歳女性(要介護度3)は、「だれかが来る」と夜に家族を起こすなど強い不安があったが、参加後は規則正しく眠れるようになり、家族とのコミュニケーションも復活したという。

岩上広一施設長は「一番大変なのは運動量の確保。散歩やリハビリを嫌がる人もいる」と笑いつつ、「高齢者が日常の生活能力を取り戻し、在宅介護の負担が減れば、家族にも喜んでもらえる」と手応えを強調する。

◇水分や栄養の調節がカギ−−国際医療福祉大学大学院・竹内孝仁教授の話
なぜ「水・めし・くそ・運動」か。
「認知」の構造を考え、全体が機能するのに何が必要かと考えた結果です。認知とは、状況を認識、理解し、判断する総合的精神機能、つまり場と自分の関係を理解することです。

水分が不足し、脱水状態だと意識はぼんやりします。食事量や運動量が減ると低栄養・低体力になり、注意力や心的エネルギーが低下します。便秘は情緒不安定の原因になります。
効果が出るには、介護する側に洞察力が必要です。高齢者の症状は「身体不調型」「環境不適応型」、「知的衰退型」に分けられますが、タイプの見極めが大切です。
また、一日のうちでも変化があり、例えば、午後遅くから夕方、症状が出始めるようなら水分不足の可能性が高いなどと判断できます。

全国の施設関係者らで「認知症を治すケア研究会」をつくり、在宅復帰に取り組んでいますが、1週間程度で効果が出る例もあります。家庭で介護している方からも、水分量や食事量に注意しただけで効果があった、と手紙をもらいました。年齢がいくつでも、あきらめることはありません。(談)

   *

研究会は一般参加が可能。日程などはhttp://www.koureha.co.jp/で見られる。研究会中央事務局は03・5919・0288。

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■認知症対応のポイント
       目安                 不足すると…

水分  1300〜1500ミリリットル    意識低下
栄養  1500キロカロリー         注意力・心的エネルギー低下
排せつ 便秘を防ぐ              情緒不安定
運動   歩行2キロ程度           注意力・心的エネルギー低下

毎日新聞
2007/9/20
MSN毎日 暮らし  家庭
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20070920ddm013100085000c.html

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