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高齢者情報資料室コミュの笑顔でフラダンス

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笑顔でフラダンス
足腰強化 脂肪燃焼抑 うつ予防

ハワイの音楽に合わせ、優雅に踊るフラダンス(フラ)。映画やドラマの影響で幅広い年代に人気だ。魅力は、華やかさだけではない。健康づくりにもうってつけだという。(中島久美子)

神奈川県小田原市の「循環器中町クリニック」を訪ねると、院長の原久美子さん(44)がウクレレを弾き、色とりどりのスカート姿の女性が踊っていた。腰を振りながらステップを踏み、手の動きで花や雨、太陽を表現する。

原さんは、循環器内科医として、高血圧や高脂血症の患者を治療してきた。その中で、「薬で数値が下がっても、足腰が弱り、家に引きこもっては真の健康とはいえない」と考えるようになり、フラと出会った。フラなら、体力に合わせ、振り付けやひざの曲げ具合で運動量を調節できる。まずは自ら教室に通い心身への効果を実感、一昨年1月、診療所の2階で教え始めた。

今は週3回、診療後や休診日に教室を開く。生徒は、20〜70歳代の60人で、患者もいるが、多くは口コミで集まった。最前列でにこやかな笑顔を浮かべていた和田和子さん(61)は昨年1月から通う。「簡単な体操しか運動経験がない私でも、楽しく踊れます。思ったより汗をかきますよ」と教えてくれた。

生徒は半年に1回、健康診断や体力テストを受ける。心身への効果を検証するためだ。
これまでのデータでは、足腰の筋肉の強化が示された。腰の中央で背骨と太ももをつなぐ「大腰筋(だいようきん)」という筋肉がある。立ったり歩いたりする動作を支える筋肉で、加齢で衰えると転びやすくなる。フラを始める前と半年後の腹部画像を比べると、大腰筋の断面積が増えた。体力測定(もも上げ運動など)でも筋力強化の効果が見られた。

フラは、上半身を伸ばし、軽くひざを曲げた中腰でステップを踏む。激しい動きはないが、足腰への負荷は大きく筋肉が鍛えられる。
また、練習の機会を増やせば、内臓脂肪の量が減る傾向があった。

心の面では、気分を明るく保つ、抑うつ予防効果も出ている。心理テストでは、練習後は「敵意・イライラ」や「抑うつ・落ち込み」の感情は薄れ、「活気」が増えた。尿検査では、心を安らかにする脳内の神経伝達物質セロトニンの量も増えていた。

原さんは、「歌詞の意味を理解し、手の形や足のステップを組み合わせるのは、意識散漫ではできません。集中することや、音楽による癒やし、仲間との交流が、爽快(そうかい)な気分にさせてくれるのでしょう」と話す。
◇

記者の義母(61)も今春から、フラを始めた。すっかりはまり、来月の発表会に向け楽しく練習を重ねている。運動は継続が大切というが、今の熱中ぶりなら、心配はなさそうだ。

読売新聞
2007/9/9
YOMIURI ONLINE 医療と介護  医療
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/tanken/20070909-OYT8T00079.htm

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