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高齢者情報資料室コミュのオムツでも朝はトイレへ

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オムツでも朝はトイレへ

「弄便」というコトバは一般の人にはなじみのないものだろう。「ろうべん」と読み、文字通り、大便を弄(もてあそ)ぶことをいう。ここまでくると認知症による人格崩壊だと考える人が多い。認知症に理解のある精神科医でも、薬でコントロールするよりほかに方法はないという人が多い。でも待ってほしい。

深く惚(ぼ)けた人は、便は触ってはいけないものだという常識は通用しない。赤ちゃんと同じように「快・不快の原則」で生きているからだ。オムツの中の便が不快だから、これを自分で取り除こうとして手で触るのだ。赤ちゃんは手が届かないから泣いて訴えてオムツを替えてくれるのを待ってくれるが、老人は幸か不幸か手が届くから弄便になってしまう。
そうだとしたらまずなすべきことは、薬によって問題行動すらできなくすることではない。オムツの中に排便させているという状態をなくすことだ。

Tさん(女性、79歳)を自宅で介護していた娘さんはある朝、絶句してしまった。ベッドの上のTさんが便だらけだったからだ。訪問しているヘルパーさんに相談すると、翌日から朝の時間に訪問してくれるという。朝食後にトイレに誘って、座って踏ん張ってもらうのだ。朝食後は排便反射が最も起こりやすいときだからだ。しかも座れば腹圧も重力もちゃんとかかる。オムツをしているから、と当たり前の排泄(はいせつ)ケアをしていなかったのだ。

こうしたケアで便秘も解消し、オムツの中への排便という不快がなくなったため、弄便も起きていないという。
三好春樹

読売新聞
2007/9/4
YOMIURI ONLINE 医療と介護  介護・老後
★http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/kokoro/20070904-OYT8T00219.htm

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