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保守言論人の実態ー西尾幹二論コミュの第19弾 出鱈目と策謀と不敬

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 もし皇室問題にどうしても言及する場合、斎戒沐浴し威儀を正して、また“誠”を尽くした内容にすべく全力をあげることは絶対である。皇室の聖性と尊厳は、僅かでも損傷することはあってはならず、天皇を戴く日本国民の“当然の義務”だからである。
 権利は放棄してもよいし一部に減らしてもよいが、義務は100%履行しなくてはならない。このような皇室への義務感を欠く皇室論は、皇室への不敬であり、不敬を基調とした皇室論など皇室論ではない。
  西尾幹二の『皇太子様への御忠言』が、いちじるしく不敬を極めた、まさしく讒謗の類だと多くの日本人が直覚したのは、この書が、自分の日記ですらこれほどひどいものは書かないほどに、ただ感情の激したままに書きなぐった、おぞましい“雑文の中の雑文”だったからである。「朝鮮人」花田紀凱や田原総一郎が、あれほど新聞・テレビで売りまくろうとしたが、売れ行きさっぱりとなったのは、日本国民のもつ皇室尊崇の感性(feelings)の根強さの現れであった。

一、 超貧困な西尾の皇室知見
 西尾幹二は、天皇制廃止に半ば共鳴してきた、この問題に徹底した無関心な人物だったが、2005年に女系天皇問題が起きるや、売文業者の嗅覚で臨時に「反・女系の陣営」に組したオポチュニストに過ぎない。このとき、1935年産まれの西尾の歳は70歳であった。西尾が、皇室問題に関する知識が壊滅的に皆無であるのは、「70歳の手習い」である以上、驚くに当たらない。
 『皇太子様への御忠言』が、ほとんど知識らしい知識に基づいていないのは、知識がないから当り前だし、さらに西尾に輪をかけて素人というより“偏向した無教養”といってよい『WILL』編集部のお粗末な協力で書くという、“アホ(西尾)とバカ(編集部)の合作”だからである。しかも、その基本構想は、実はインターネットの書き込みを参考にするという、学者が決してしない手抜きエセーであった。そこには「皇室問題など出鱈目に書いてもよい」という、皇室への蔑視・憎悪感情が潜んでいるのは言うまでもない。

二、 無断借用・改竄引用
 西尾が、どうみても学者ではないのは、「引用資料を明記する/引用は正確に引用する」、学者の最低限のルールすら無視する、非学者性において明らかだろう。例を挙げる。『皇太子様への御忠言』の138頁に、1945年1月25日における、岡田啓介/米内光政/近衛文麿/岡本慈航(仁和寺の門跡)の四名の、近衛の京都別邸での密議についての言及がある。昭和天皇に退位させるという、怖ろしい密議である。
 だが、これは、ジャーナリスト高橋紘/鈴木邦彦(ともに共産党員)が、岡本慈航の後任である森諦円にインターヴューしたもので、『天皇家の密使たち』(1981年刊、10頁)に書かれている。西尾の人格の悪質さは、この引用文献につきどこにも触れてはおらず、さも自分がインタヴューして「証言」を採って来たかに見せる作文をしていることである。

  「・・・森諦円・・・の証言に拠る」(139頁)。

 しかも、引用において、平気に捏造して、創作する西尾の性癖は犯罪的である。

 「岡本慈航の書き残したものがあり」(同)。

 だが、森は、岡本から昭和27年に話を聞いただけで「寺の記録類には何も残っていません」(10頁)と述べ、“岡本慈航の書き残したものは何もありません”と述べている。西尾の無断引用・改竄引用は、単なる常習者の域を越えて、もはや何らかの処断が必要なレベルである。

三、 研究ゼロでインターネットの丸写し
 大学のテストで、インターネットからの丸写しをしているのが発覚すれば零点だから、西尾の『皇太子様への御忠言』は零点に扱うべき、“駄本の中の駄本”である。そこで、この種の例を一つ。『皇太子様への御忠言』の46頁に、「天皇制の表記は…コミンテルンの指令書にでてくる君主制(モナーキー)の訳語」とある。だが、これはまったくの間違い。
 コミンテルン三二年テーゼはドイツ語であり、これが日本の共産党に船便で送られ、河上肇と村田陽一によって邦訳され出版された(1932年7月)。つまり「モナーキー、Monarchy」などという英語など存在しない。それはMonarchie(モナルヒー)である。つまり、西尾とは、当時のコミンテルンの言語すら知らない「学者以前の人物」だと言うことである。
なお、河上が「君主制」と訳していたのを、新しい訳語「天皇制」を造語し変えたのは村田である。この「天皇制」の語源とその経緯については、村田の回想が『河上肇全集 月報5』(4頁)にある。以上の西尾のミスは単なるミスではなく、最小限の事実一つもチェックしない西尾の素顔を露呈する。そればかりか、西尾がいっぱい飲み屋での雑談に等しい態度で皇室問題を論じることも明らかにしている。皇室に対する不敬と不遜、それこそが西尾の本当の信条である。

四 付記
 天皇制廃止のイデオロギーに生きる共産党員の高橋/鈴木は、『天皇家の密使たち』の著において、昭和天皇退位についてことさらに大仰しく書くことによって、“天皇退位による天皇制廃止”を読者にアッピールするのが主目的としている。そのほか、この書で狙っているいくつかの目的の一つは、共産党の同志であるコミュ
ニスト近衛文麿を美化することである。なぜなら、近衛文麿こそは、昭和天皇の退位による天皇制廃止を画策したコミンテルン三二年テーゼの果敢な実行者であったし、最後は昭和天皇を自殺させて天皇制廃止を完遂しようとまで策謀した男である。日本史に、近衛文麿ほどの悪人はいない。
「米国戦略爆撃調査団」が東京湾上でのアンコン号での近衛訊問のあと(1945年11月、GHQに潜むソ連工作員による、用済みとなった「GRU工作員」近衛への自殺強要か?)、近衛が「昭和天皇は自殺しろ」と呪うように言いふらしたのは、自分の死の前に昭和天皇をなんとしてでも殺したいとの狂信的コミュニスト近衛文麿の最後のあがきであったようだ。『天皇家の密使たち』も、細川護貞への近衛のその唆しを記載している(20頁)。また、矢部貞治にも、この昭和天皇の自殺誘導を近衛は依頼した。矢部の大著『近衛文麿』は、結語の方で、近衛のこの遺言を忠実に記述している。弘文堂刊、下巻630頁。
日本共産党にとって、「共産主義の先駆者」植木枝盛とともに「殉教者ナンバーワン」近衛文麿の美化は、党の最優先課題である。高橋紘は、共産党の命令に従って、本書をまとめたのである。さらに、本書は、昭和天皇を(日本に侵攻するソ連軍に引き渡すまで)監禁すべく、松代に大本営を構築する案の提唱者であるコミュニスト岩田(井田)正孝についても、その美化のため、歴史の偽造を行っている(21〜4頁)。


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