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オティン村(さくらんぼ荘)コミュの雑談ルーム♪

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雑談、チャット、レクレーション計画、恋の悩み相談はこちらのルームへるんるん

コメント(41)

すぃ→も暇人なりぃ(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
さくらんぼ荘もメンバーが5人(本当は5羽って言うかな??)になりますたるんるん
ドンドン増えてるぅ〜〜..+'(◕ฺ∀◕ฺ)..+*
ちょwwwwwwいつの間にwwwww
チェリーふいたwwww
おちょわ様ぁ〜..+'(◕ฺ∀◕ฺ)..+*
秘密にしてたのについに見つかってしまいましたかぁ´^ิ ౪ ^ิ) ニャニャ
全部でちょわとりす6羽になりましたぁるんるん
レクレーションルームにて、すぃ→君とさくちゃんがハリーポッターごっこるんるん
さくちゃんの箒がすぃ→君のぉ尻のアナルに刺さったぁげっそり
すぃ→君、ぉ尻から出血(+)
さくちょ復活おめ〜
゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚




後ですぃ→いぢろう!(・∀・)ニヤニヤ
さくちゃん、ぉ帰りいぃなりぃ(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
気がつけば、オティン村さくらんぼ荘のメンバーが7羽になりましたねぇ..+'(◕ฺ∀◕ฺ)..+*
オティン村の冬




何して遊んでますか?
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その1)♪


すぃ→は寒さに弱いの。
だから冬は苦手なの。
でも冬が嫌いってわけじゃないよ。
すぃ→は冬は好き。
あの他の季節にはない独特のキラキラした世界が好きなんだよねぇ。
まぁ、すぃ→の勝手な冬のイメージだけど。
あっ、ちなみにすぃ→っていうのはボクの名前ね。

今日すぃ→は夜勤明けなの。
すぃ→はオティン村の住宅街にあるオティン村病院ってところで勤務してるんだ。
すぃ→の住むさくらんぼ荘からは徒歩30分ってところだね。
まぁ、歩くのが早いすぃ→の場合だけどね。
さくらんぼ荘もそうなんだけど、オティン村病院の外装もなかなかいびつな形をしていてね。
なんかある性器かたどったような変な形の建物さ。
そんでもって病院ではまだまだ慣れない事だらけでてんてこ舞いの毎日。
今日も夜勤明けで疲れたよぉ。
昨日の夕方4時に病院について、それからお仕事して今は朝の10時半。
仮眠は取れたけど、さすがに眠くてさくらんぼ荘に着いたらすぐにベットに潜ろうと思ったんだけどねぇ・・・。
そういえば今日は12時から2泊3日で雪山にスノーボードを教わりに旅行に行くんだった。

それは2日前にさかのぼる。

「おぉすぃ→!!ちょっとこっち来いや!!」
さくらんぼ荘のレクレーションルームでニヤニヤした顔をしながら声をかけてきたのは雪山愛狂会のポチさん。
となりにはすぃ→の親友のさくちゃんが木の椅子に座ってた。
「なんでしょうかぁ??」と尋ねながらすぃ→は2羽のもとに寄ったんだぁ。
ポチさんはニヤニヤしてたけど、さくちゃんは至って普通。
んでポチさんはすぃ→に向かって言ったんだぁ。
「なぁ、すぃ→・・・。オレ・・・。いいこと思いついちゃった・・・。」
ポチさんの様子からしてなんだかただならぬ予感っっ??!
すぃ→は期待と不安でポチさんの次の言葉を待とうと思っていたら横からさくちゃんが口を挟んだ。
「スノーボードをしに雪山に旅行に行こうって計画してるんだってぇ」
「ええぇぇぇ!!なんでさく言っちゃうのぉ!!」
なぁ〜んだ。そんなことかぁ。
すぃ→からしたらたいしたことじゃないけど雪山愛狂会のポチさんからしたら大きなことだったかもしれないけど。
「んで、オレが考えてる計画としてはな・・・。さくもすぃ→もスノーボード経験したことないだろ??だからベテランであるオレ!!つまりポチ様が直々にスノーボードのノウハウを教えてやろうって思ってるわけさぁ。」
ポチさんはスノーボードをこよなく愛しているちょわとりさんらしく「この楽しさをみんなに伝えたい!!」という思いから考えだしたことみたいなんだ。
まぁ、すぃ→もやったことないし一度ぐらいは経験してみたかったなぁっていう思いがあったからよかったけど。
「それで明後日から2泊3日で旅行に行くっていうのでどうだ??さくはなんか予定はあるか??」
「うぅ〜〜ん。たぶん大丈夫だと思います。」
「そっか。じゃあ決まりだな。すぃ→はどうだ??」
「えぇ〜〜っとすぃ→は・・・。・・・あっ!??」
そうだ!!明日から夜勤だった!!
じゃあ明後日からは無理だなぁ。
「明日から夜勤なんで無理ですぅ」
「明日からだろ??明後日は空いてるじゃん」
「えぇ〜〜〜!!?夜勤明けはきついっすよぉ!!」
「んで、明後日は何時ごろ帰ってこれるんだ??」
「えっっ!??いっ、一応11時前までには・・・。」
「じゃあ決まり!!明後日12時に船着場に集合だ!!」
「えっ!!??ええぇぇぇぇ〜〜??!!」
「旅行楽しみだね」
さくちゃんは横で浮かれながら言った。
半ばポチさんに強引に決められた気もするけど。
すぃ→は大丈夫なんだろうか・・・。
・・・はぁ。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その2)♪


さすがに夜勤明けは体に堪(こた)えるみたいですぃ→はもうフラフラ。
病院からさくらんぼ荘に戻って荷物を持って船着場まで行くっていうのはかなりシンドイ。
すぃ→はさくちゃんとポチさんと一緒にスノーボード行けるという楽しみよりも、すぃ→の体力が持つかどうかのほうが心配になってきた。

船着場に着いたら着いたで、すぃ→はそのまま船に乗り込みベンチに横たわって長時間寝てたらしくその時のことはよく覚えてない。
ってか、すぃ→は船に自分の足で乗った記憶さえも曖昧だ。
・・・もしかして記憶障害??
なぁ〜んてね。

「すぃ→・・・。すぃ→起きてぉ。」
さくちゃんに起こされ目を凝らしながら寝惚け眼(ねぼけまなこ)で「うぃ〜〜」とすぃ→は返事をした。
「すぃ→、船の外見て御覧よぉ。凄いよぉ。」
目が覚めて起きた目の前には雪で覆われた真っ白な島がそこにはあった。
その景色見て、すぃ→の眠気は一気に吹き飛んだね。
もうなんていうか。これほどまでに白銀の世界って言葉が似合う島はあるのかと思うほどのものだったからねぇ。
しばしその白銀の世界に見惚れ、しばらくしてポチさんがいないことに気がついた。
「・・・あれっ??ポチさんは??」
「もうポチさんなら行っちゃったよぉ」
さくちゃんは少し笑いながら言った。
「それにしてもすぃ→かなり爆睡だったよぉ。全然起こしても起きないんだもん。」
「夜勤明けなんだから勘弁してよぉ」
なんか夜勤明けっていうのを言い訳にしてる感じがして嫌だった。
でも本当のことなんだからしょうがないかなぁ。
「ポチさん、もう興奮しちゃって一人で滑ってるみたいだからあたし達も行こ!!」
「うん。そうだね。ねぇさくちゃん。すぃ→たちの荷物ってどうしたの??」
「ポチさんが一羽でコテージまで持っててたよ。なんか早く滑りたいからお前達の荷物持ってってやるから行って来るだって。滑り方教えてくれるって話だったのにね。」
さくちゃんはくすりと笑いながら言った。
「まぁいいんじゃな??じゃあうちらも降りよっか。」
「そうだね。早くしないと暗くなっちゃうし。」
そうしてすぃ→とさくちゃんは船を降りたんだぁ。
すぃ→たちが船を降りた時間はちょうど夕方ぐらいで白銀の世界が真っ赤な雪の世界に変わる瞬間っていうのも見ててものすごく感動したねぇ。
この旅行が楽しみになってきたよぉ。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その3)♪


「フカフカだぁ。気持ちいいなぁ。」
さくちゃんは赤く染まった一面の雪の上にバサッと音を立てながら横たわり、雪とじゃれあうような仕草をしてみせた。
「さくちゃん、そんなことしてると風邪ひいちゃうよぉ」
「キャハ♡だって気持ちいいんだもん。すぃ→もやったらいいのにぃ。」
「すぃ→は寒いの苦手だからやめておくよぉ」
「釣れないなぁ」
さくちゃんはむくっと起き上がってすぃ→を連れてまた歩きだした。
「でもポチさんは本当にスノーボードが大好きなんだね。元気でいいなぁ。」
すぃ→はポツリと呟いてみた。
まぁそんなこと言ってみたけど、よく考えたらすぃ→も好きなことには凄く夢中になるし、すぃ→がはしゃぎ始めたら間違えなく今のポチさん以上にはしゃぐと思うけどねぇ。
そういえば昔オティン村小学校に通ってた頃、同じクラスの友達に「お前と一緒にいると楽しいけど疲れる」って言われたことあったけなぁ。
そのぐらいすぃ→のテンションって高いみたい。
今は疲れてるからこのテンションだけど、すぃ→が元気になってはしゃぎ始めたらきっとポチさんも引くぐらいのテンションになるんだろうなぁなんて思いながら歩いてたら、ポチさんの引く姿を想像したら面白おかしくて、気がつけば自分の顔がニヤけていた。
「そうだねぇ。でもすぃ→もなんだか楽しそうだぉ。ニコニコした顔してるぉ。」
そうさくちゃんに指摘されてなんだか急に恥ずかしくなった。
すぃ→がニヤニヤしてたのはすぃ→が勝手な妄想してたからだよぉ。
「そう??でもやっぱこういうところに来るとテンション上がるじゃん。」
すぃ→は誤魔化(ごまか)した。
自分の妄想でニヤニヤしてたなんて恥ずかしくて言えないからね。

ここに来てから意外と体は元気だった。
船の中でいっぱい寝たせいかなぁ??
さくちゃんと雑談をしながら一緒にこれから2泊3日するコテージに向かった。
荷物はポチさんが持っていってくれたから手ぶらで楽に来れた。
だからコテージには意外と早く着いた。
コテージって言ってもすぃ→が想像してたような洋風の建物じゃくて、意外や意外のからぶき屋根の「純和風!!」って感じのコテージだった。
「へぇ〜〜。ここかぁ〜〜。」
「ちょっとあたしの想像してたのと違うなぁ」
「すぃ→も。てっきりもっとコンクリートコンクリートした家に泊まるものだと思ってたよぉ。」
このコテージもよく見るとこれまたいびつな形をしていて、正面から見ると勃起した包茎のおちんちんのような形をしている。
三角形のからぶき屋根が皮の掛かった感じを表わしていた。
「じゃあ中に入ってみよっか。」
「うん」
すぃ→はさくちゃんと一緒にそのいびつな形のコテージの中に入った。



続く
ふう(*´Д`)=з

ちょっと休憩(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ

なんかタイピング始めたら止まんなくなっちゃった(๑≧♉ฺ≦)テヘッ


書いてみたら意外と長編になっちゃうかもぉるんるん
あら!!さくちゃんいらっしゃい(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
あとでゆっくりまとめるから今はコメント欄に物語記入るんるん
ポチさんがオティン村の冬はどう過ごしますか??って聞いてきたから妄想で全部書いてみたd(ゝc_,・。)
物語の主人公はすぃ→とさくちゃんとポチさんだよぉヽ(>ω<。)ノ
おちょわ君とポチさんは気づいてるのかなぁ??

ポチさんのちょわとりす日記に触発されて勢いで書いちゃった(๑≧♉ฺ≦)テヘッ
って、タイピングが止まらないよぉヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ
見てるよw
最後はさくちょとб(^_^;)のラブコメハッピーエンドになるんだよねwww
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その4)♪


コテージという名のTHE純和風な造りのその家の中はやっぱりTHE純和風な造りで、円柱型の家の中は床が畳で部屋は障子の扉で区切られていた。
そして家の真ん中には丸く木の板で囲いをされた囲炉裏(いろり)があった。
囲炉裏には天井から金具でヤカンが吊るされていて、その下にはいっぱいに敷き詰められた灰に焼き焦げた木炭があった。
この囲炉裏の真上は・・・。
おちんちんの形をした家のど真ん中に位置するから、きっとここで火を焚いたらおちんちんの先っぽから煙が出てくるような形になるんだろうなぁ。
でもこの懐かしいようななんともいえない雰囲気・・・。
すぃ→は好きだなぁ。
普段生活してるさくらんぼ荘とは全く違う感じだから、やっぱ違うところに来てるんだなぁっていう実感が沸く。
「あたしこういう雰囲気好きだなぁ」
まさに今すぃ→が思っていたことをさくちゃんが横で言ったから少しドキッとした。
「すぃ→も今同じこと思ってたよぉ」
「えっ!?そうなの!?偶然だねぇ。」
さくちゃんもウキウキしている。
「あたしちょっと他の部屋見てこよう。」
そう言ってさくちゃんは玄関を上がり小走りでいろんな部屋の扉を開けたり閉めたりしながら見に行った。
すぃ→はというと、寒い雪道を歩いてきたわけで体がとてつもなく冷えている。
囲炉裏の横に座って火を焚き暖をとった。
すぃ→ってすごく寒がりじゃん??
だから他のちょわとりさんよりも体感温度が低い気がするんだぁ。
それってなんか損な気がするんだ。
でも、その代わり夏の暑さには強いけどね。
さくちゃんは一通り部屋をグルっとまわり囲炉裏の前へとやって来た。
「荷物そこの部屋にあったよ」
「そっか。ありがと。」
「今日はどうする??ポチさんと一緒に山行って滑る??」
「すぃ→はいいや。まだ疲れ取れてないし。今日はゆっくり休んで明日から滑るや。」
「うん。そうだね。あたしはどうしよっかなぁ。」
「でもそろそろ暗くなるじゃない??今日は止めておいたほうがいい気がするよ。」
「そうだね。明日からにするぉ。」
そう言いながら2羽で暖をとった。
すると玄関の扉がガラガラと開いた。
ポチさんが帰って来たんだ。
「あぁ〜〜、滑った滑った。おぉ、すぃ→やっと起きたか。今日は夕日が綺麗で山の上からの景色は最高だったぜ。おまえらもったいないことしたな。」
ポチさんは軽快に玄関を上がってすぃ→の横に腰を下ろした。
「明日はおまえらをみっちり鍛えてやるからなぁ」
ポチさんはかなり本気だ。
もうちょっと気軽にやろうよぉ。
ポチさんは「飯だ飯!!」と言いながら囲炉裏に鍋をセットして冷蔵庫の中にある魚を入れるようすぃ→とさくちゃんに指示し、煮魚を作っている最中ではポチさんはまるで鍋奉行のように何から何までやってもらい3羽は暖かい時間を過ごした。
う〜〜ん。やっぱこういうところで食べる魚は美味しい♪



続く
・・・。

ポチさん・・・。
すぃ→の考えてる展開は違うんです(・´ω`・;A アセアセ

でもポチさんのキャラクターってこんな感じでよかったですかねぇヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ
б(^_^;)のキャラ…


すぃ→の日記のいぢり具合いから判断してw
そっ、それってオッケーってことですかぁΣ(゜Д゜;)
まぁ、すぃ→は間違いなくポチさんにイヂられそうなキャラなんでぇヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その5)♪


このコテージの中にはちゃんとお風呂も完備されてあった。
ここのお風呂は浴槽がトイレの便器のような形になっていて、本来トイレでは手を洗うためにある蛇口はシャワーになっていて直接浴槽の中に水か入る形になっている。
便器の形をした浴槽に入るっていう光景はちょっとおかしく見えるかもしれないけど、オティン村では当たり前の光景。
実はすぃ→の部屋にあるお風呂も同じ形だ。
でも、純和風な家造りに洋風の便器の形をした浴槽があるのは少し違和感がある。
「じゃあ、今日もいっぱい滑って疲れたし風呂でも入るか」
そう言ってポチさんは立ち上がってお風呂場へと向かった。
まぁ、今日は一番疲れてるのはポチさんだろうからねぇ。
すぃ→はさっきまで船の中で爆睡してたからさぁ。
鼻歌を歌いながら歩くポチさんがお風呂場に入ったのを見計らってすぃ→はさくちゃんに話しかけた。
「ポチさんって見た目が完全にヤクザだよねぇ」
すぃ→は思わず笑いながら言っちゃった。
「そんなこと言ってぇ。あたし知らないよぉ。」
「んっ?!オレがなんだってぇ??」
「うぎゃっ!!」
すぃ→は驚いたね。
だって、テッキリもうポチさんはお風呂に入ってたものだと思ってたからぁ。
「今風呂のお湯入れてきた」
あっ、まだお風呂のお湯が入ってなかったわけねぇ。
「なんかさくちゃんがポチさんのことボロクソに言ってたよぉ」
「えぇ〜〜!!!あたし何にも言ってないぉ!!」
「そうかそうか。さくがオレの事ボロクソに言ってたのか。」
と言いながらポチさんは腕ですぃ→の首を絞めながら「んで、オレがヤクザみたいだってぇ??」と言った。
「うっ、うぎゅうぅぅうぅ。」
ちょっとマジ締めじゃないっすか?これ。
「えぇ〜〜っと。ポチさんはとても優しくていいちょわとりですぅ。ポチさんよりも優しいちょわとりはこの世に存在しません。」
すぃ→はロボットのような口調でそう言った。
「よしっ!!」と言いながらポチさんは手を離した。
「今、風呂場行ったらなんかキューーッって言う声が聞こえたぜ。なんかこの辺りに生き物でも住んでるんかね??」
「えっ、生き物ですか??」
さくちゃんがポチさんに尋ねた。
「あぁ。なんかネズミっぽい声だったなぁ。」
「幽霊だったりして」
すぃ→は横から茶化してみた。
「さくちゃん、幽霊怖いんじゃないのぉ??」
すぃ→はニヤニヤしながらさくちゃんに言ってみたけど「別に」って感じの顔をした。
「大丈夫!!さくの身に何か起こったらオレが助けてやる!!」
「本当ですかぁ??」
「えっ!?すぃ→はぁ?!」
「オスなら自分の身は自分で守れ!!」
ポチさん冷たいなぁ。
はぁ。
でも、実はそんな不気味な声の聞こえるコテージで泊まる3羽の中で一番すぃ→が怖がってたりして。
だっ、大丈夫だよねぇ??
このコテージ・・・。



続く
今日はこれからリアル夜勤だぁヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その6)♪


お風呂へはポチさん、さくちゃん、最後にすぃ→という順番で入った。
すぃ→は「ふぅ」と一息つきながら便器の形をした浴槽の中に浸かった。
あぁ〜〜。
疲れが取れるなぁ。
すぃ→はお風呂とか温泉が大好きなちょわとりさんだから、旅行で温泉とかに行ったときは一時間ぐらいはお湯に浸かっちゃうタイプなの。
お風呂に入った瞬間、気持ちが良すぎてもうここから動きたくないぐらいに思えたねぇ。
そんなことを考えながら何気なしに窓から外を見た。
・・・んっ??!
今外で何か動いたぞ??
昼間は真っ白だった雪の絨毯(じゅうたん)も夜は月明かりで不気味に青白く光っていた。
ここから少し離れたところにある杉の木の影。
何かがすぃ→に見られた瞬間に『そいつ』は木の後ろに隠れた。
尻尾がチラリと見えた。
なんだろう??
さっきポチさんが言ってた「キューー」っていう声の持ち主かなぁ??
それとももしかしてすぃ→達を狙ってるんじゃないかぁ!!??
そう思いながら外を警戒しながら見ていると、空から何が飛んでくるのが見えた。
明らかにちょわとりとは違う飛び方をしている。
・・・あっ!!あれはコウモリだ!!
何かを探している様子。
でもなんだか顔が不気味にニヤけている。
いったい何をしているのだろう??
すぃ→は怖くなって早めにお風呂を出た。
これじゃあ疲れも取れた気がしない。
そう思いながら小走りでさくちゃんとポチさんのところへを向かった。
2羽は寝室にいて、もう寝る準備を始めていた。
「明日からはまた滑るぞぉ!!」
ポチさんは張り切りながら言った。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その7)♪


すぃ→もさくちゃんもポチさんも結構早めに床について就寝した。
それから朝の5時ぐらいだろう。
もっと前かもしれないけど。
すぃ→は目が覚めた。
そりゃあ船で寝てまたここで寝てたらそんな長い時間は寝れないよねぇ。
さくちゃんとポチさんが寝ている横をこっそりと抜け出してすぃ→は外に出た。
まだ外は薄暗い。
太陽も出ていない。
でも、空は東のほうが薄っすらと青みががってきたせいか、昨日の夜ほど不気味な暗さはない。
「うぅ〜〜。寒い!!」
また部屋に戻り、今度は帽子とジャンバーとで完全防寒具の格好で外に出た。
「はぁ」っと息を吐き、すぃ→は自分の吐息が白いことで寒さを確かめたんだ。
「やっぱりこの格好でも寒いなぁ」
前にも言ったが、すぃ→は寒さに弱い。
手袋を付けた両羽根(両手のこと)を擦り合わせて寒さを少しでも和らげようとした。
「そういえば昨日の『あれ』はなんだったんだろう??」
それが気になってすぃ→は昨日『何かが木の後に隠れた』現場へと歩いた。
「たしかこの辺りだったような・・・。」
現場に着き、すぃ→はその木の足元を見た。
「・・んっ!?やっぱり何か居たんだ!!」
くっきりと足跡が残っていた。
この足跡はちょわとりすよりも小さく、たぶん半分ぐらいしかないだろう。
尻尾があって小さな生き物。
たぶん、この辺りの野生の生き物なんだろうなぁ。
すぃ→は勝手に解釈した。
なんか他のUMAみたいな未確認生物とかなんかとかだったら怖いじゃん。
「うぅ〜〜。寒い!!」
すぃ→は安堵したせいか再び寒さを感じ、コテージへと戻っていった。

そのすぃ→がコテージに戻っていく様をこっそり木の後に隠れて見ている2匹のネズミがいる。
体長はおそらくちょわとりすとあまり変わらないだろう。
いや、もうちょっと大きいか。
すらっとした細身のせいか少しだけ背が高く見える。
クリっとしていてとても愛らしい目をしている。
そして、2匹とも赤いニット帽に赤いチョッキを着ている。
2匹はコソコソと会話を始めた。
「あの子は何しに来たのかしら??」
「さぁ・・・。ただ遊びに来ただけかもしれないよ。」
「そうかしら」
「そうさ。またスキーやらスノボーやら遊んで帰るだけに違いない!!」
「なんでそんなことが分かるの??」
「あのコテージに泊まっているちょわとりすの中に前にここに来た奴がいたんだ。サングラスかけたちょわとりだ。そいつも前に来た時はスキーやらスノボーやらをして帰って行ったさ。僕らの望む『救世主』ではないさ。」
「そう・・・。でもさっきの外に出てきた水色のちょわとり。さっきのあの子ね。凄く綺麗な目をしてた。純粋っていうかなんていうか。」
「目が綺麗ってだけで『救世主』っていうのかい??じゃあ世界中の目の綺麗な生き物はみぃ〜んな『救世主』だね。」
「そうじゃないって!!なんであなたはいつもそうやってひねくれたこと言うの??あたしはただそうだったらいいなって思って言っただけよ!!」
「そうかいそうかい。僕がぜぇ〜んぶ悪いですよ。」
1匹のオスと思われる赤いニット帽に赤いチョッキのネズミはふてくされてそそくさと後を向いて歩いて行ってしまった。
「・・・あの子。・・・あの水色の子。気になるわ。なんとかうまくコンタクト取れないかしら??」
メスと思われるネズミはまだじっくりとすぃ→の入って行ったコテージを眺めている。
その瞬間!!
空を大きく羽ばたくコウモリがやって来た。
あの夜、すぃ→が見た不気味な微笑みをするコウモリだった。
「奴が来た!!逃げろ!!」
後からオスのネズミがメスのネズミに向かって叫んだ。
メスのネズミは4本足で慌てて森の中へ逃げ込んだ。
オスはメスのネズミをかばうようにメスの後ろを走り、後ろをチラチラと警戒しながら見て走った。



続く
『すぃ→君のオティン村冬休み日記』を読むコツとして、ちょわとりすの動くアニメーションを頭の中に想像して読んでももらったほうが読みやすい気がしますよぉ(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
アニメっぽい感じに物語が出来てる気がするからぁ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その8)♪


前を4本足で走っていくメスのネズミ。
後ろを警戒するように4本足で走っていくネズミ。
いったい2匹は何故こんなにもコウモリを恐れるのだろう??
「奴はまだ近くにいる!!??」
「いやっ!!わからない!!ただもっと遠くへ逃げた方がいい気がするんだ!!」
すると右後ろのほうから「キューーーー!!」っという大きな鳴き声が聞こえた。
「奴の仕業だ!!奴が僕達の仲間を捕まえたんだ!!」
「どうする!!??助けに行く??!!」
「僕達が行ったってどうしようもないだろう!!それに奴は・・・。あのコウモリは僕達を最初から殺す気なんてないのさ!!奴は僕達を苦しめて楽しんでるだけなのさ!!」
突然前を走っていたメスのネズミが止まった。
「んっ??どうした?」
「あたし・・・。あたし・・・。あたし助けに行ってくる!!」
そう言うと、クルっと後ろへ向き直り「キューーー!!」と声のしたほうへと走り出す。
「おっ、おい!!待てよ!!」
「あたし達の仲間でしょ!!ほっとけないのよ!!」
そう言って走っていった。
「チッ!!おまえだけじゃどうしようもないだろ!!」
オスもメスの後を追いかけていった。

そんなことがあるとは知らず、すぃ→君はコテージに戻り囲炉裏の前に腰を下ろした。
火を起こし暖をとる。
「ふぅ。寒かったぁ。」
すると寝室のドアが開いた。
さくちゃんが起きたんだ。
寝ぼけながらさくちゃんは言った。
「あれぇ〜〜。すぃ→・・・。もう起きたのぉ〜〜??」
「うん。昨日はいっぱい寝ちゃったからねぇ。なんか早く目が覚めちゃった。」
「今日はスノーボード初体験だねぇ〜。なんか心配になってきたぉ〜。」
「ハハハ。でも何かあったらポチさんが助けてくれるって言ってるから大丈夫じゃないの??すぃ→なんて助けてもらえないんだからぁ。」
「何もないといいけどねぇ。」
さくちゃんは囲炉裏の前に正座で座った。
すぃ→はお茶を注(つ)いでさくちゃんの前に置いた。
さくちゃんは軽く会釈をして両羽根で器を持ちズズっと音を立てて飲んだ。
「はぁ。眠い。」
「なんかさくちゃん、頭がポーっとしてる感じだね。」
「・・・うん。眠い・・・。」
「また布団に戻って寝たら??」
「・・・。」
「・・・!?」
正座しながら寝てるよぉ・・・。
すぃ→はお茶を飲みながら窓の外を見た。
空は朝日で明るくなってきている。
・・・平和だなぁ。
これから何が起こるかも知らずにすぃ→は外を眺めてたんだ。
まぁ、これから起きる事なんて未来予知者ででもない限り想像がつかないと思うけどね。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その9)♪


すぃ→はまったりお茶を飲んでいる横でさくちゃんは正座のまんまで深い眠りへと入った。
ガラガラ。
寝室の扉が開いた。
ポチさんが起きたんだ。
「おう!!すぃ→もさくももう起きてたんだ。」
「さくちゃんは座りながら寝てますけど」
ポチさんも囲炉裏の近くにあぐらを掻いて座りさくちゃんの顔を覗き込んだ。
「おい。さく・・・。本当に寝てるよ・・・。」
すぃ→は一口お茶を口に含み、飲み込んでからポチさんに尋ねた。
「今日は何時ぐらいに滑りに行くんですか??」
「あぁ。そうだなぁ。」
ふとポチさんは立ち上がり窓の外を見た。
外は晴天で雲ひとつ無い真っ青ないい天気だ。
「今日は天気もいいし、早めに出掛けるとしようかな。」
「・・・あの。・・・ポチさん。昨日のお風呂で聞いた変な鳴き声っていったいなんだったんですかねぇ??」
「んっ?!すぃ→も聞いたんか??」
「お風呂に入ってる時に聞きました。」
「何かに怯えてるような声だったな。まぁ、こんな山の中だし何がいたっておかしくないんじゃないか??」
「はぁ・・・。」
「もしかして、すぃ→ビビってる??」
ニヤニヤしながらポチさんはすぃ→を見た。
「びっ、びっ、びっ、ビビってなんか・・・。びっ、ビビッてます・・・。」
すぃ→は俯(うつむ)いた。
「ハハハ。大丈夫。オレ、何回もこの山来てるし。今まで何にも起こった事ないから。」
「そっ、そうですよね。日頃の行いがいいすぃ→に限って何か起こるなんて事ないですよねぇ。」
「んっ??!日頃の行いがいいだと??」
「言ってみただけですよぉ。」
「まぁいい。じゃあオレは外で一服してくる。」
「あい。いってらっしゃいましぃ。」
そう言ってポチさんは外に出た。
相変わらずさくちゃんはすぃ→の横で寝てるけど。

胸ポケットから煙草を取り出して火をつけ吸い出したポチさん。
空を見上げながら「今日はいい天気だな」「滑るのに最高の日だな」とか思いながら吸っていたのかもしれません。
すると、空をあの不気味な笑みを浮かべたコウモリが飛んでいました。
何気なしにそのコウモリを見つめるポチさん。
朝っぱらからコウモリなんて飛んでて・・・。
自分達の巣でも荒らされたか??
そんなことを思ったのかもしれません。
はたまた、ここの常連でもあるポチさんにとってはこのコウモリが飛んでるのは当たり前の光景だったのかもしれません。
コウモリは視線に気づき、ポチさんをチラリと見ました。
その視線が気に食わなかったのか、「チッ」と舌打ちをしてスピードを上げて飛んでいきました。
いったいなんだったのだろう??



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その10)♪


「おい!!さく!!起きろ!!」
正座しながら寝ているさくちゃんを懸命に起こすポチさん。
「ほわわわゎぁ。」
と寝ぼけながらさくちゃんは目を覚ました。
「よし。さく、すぃ→、今日こそを滑るぞ!!2泊3日のポチ様のスノーボード講習も滑らないうちにもう2日目を迎えてしまった。今日こそはいい天気だからさくもすぃ→も滑るぞ!!」
ポチさんはやる気満々だ。
「さぁ、さくもすぃ→もそんなところに座ってないでさっさと着替える!!んでもってボードを持って外に集合だ!!」
うぅ。寒い!!
なんだかこれから外に出ると思うと余計に寒さを感じてしまう。
やっぱりすぃ→は寒さに弱いんだなぁ。
すぃ→もさくちゃんもポチさんに習ってボードをする格好に着替え、囲炉裏の火を消し外に出た。
「よし!!じゃあこれからリフトのところまで歩くぞ!!」
「そのリフトってここからどんぐらいの所にあるんですかぁ??」
さくちゃんは尋ねた。
「んん〜〜。大体ここから20分は歩くな。」
「ええぇぇ〜〜!!そんなに歩くんですかぁ!!??」
思わずすぃ→とさくちゃんは声が重なった。
ってかこの寒さの中ボードを担(かつ)ぎながら歩くのは大変でしょう!!
って、もうポチさん歩いてるし。
「歩くのが辛かったら飛んでリフトまで行ってもいいんだぜ」
ニヤニヤしながらポチさんが言った。
すぃ→は飛べないからわからないけど、この寒さの中ボードを担いで飛んで行くのは歩くよりも体力が消耗するだろう。
ってか、ポチさんはすぃ→が飛べないのは知ってるはずだけどなぁ・・・。
「さぁ、つべこべ言わずにとにかくリフトまで歩く!!」
「はっ、はぁい!!」
先に行くポチさんを追いかけすぃ→とさくちゃんは歩き始めた。

昨日の夕時とは景色がガラっと変わり、朝方の雪山の景色はまさに「白銀の世界!!」って感じの景色だった。
最初はこんな寒い中歩くのかと思いやる気が出てこなかったけど、この真っ白な綺麗な景色を見るとテンションが上がってくる。
「すぃ→、さく。山の上から見る景色はもっと綺麗だぞ。あの景色を見ると、自分が悩んでたこととかがすごく小さなことのように思えてきて悩みを吹っ飛ぶぞ!!」
後ろを向きながらポチさんはすぃ→とさくちゃんにそう話しかけた。
「山の上から下を見下ろすと、家とかがすんげぇ〜小さく見えるだろぉ??オレも自分が何かに悩んでた時期もあったけど、山から見る景色からしたらそんなのは一部の小さな出来事でしかないように思えるんだ。ボキ島でどんなに嫌なことがあったとしても、この世界からしたらほんの小さな出来事。そう思わせられる景色だぜ。」
久々にポチさんがすごくいいことを言ったような気がした。
久々っていうのが余計かな??
「なるほどぉ。そしたらあたしのネガティブ思考なところも治りますかねぇ??」
さくちゃんは悩み多き乙女だからねぇ。
山の上からの景色を見たら感動して、今悩んでることも吹っ飛んじゃうののかなぁ??
ってか、今さくちゃんに悩みなんてあるのかなぁ??
「治るもなにも、考えられなくなっちまうよ。悩んでたことなんてさ。」
うぅ。
今日のポチさんはやたらといいことを言う。
さてはポチさんの仮面を被った何者かが言ってるんだな?!とかを勝手にすぃ→は妄想してた。
そんなことないけど。
まぁ、すぃ→が心の中で思ってることを口に出したらきっとポチさんに絞められるだろうなぁ。
そうして歩いてるうちにすぃ→達はリフトへと着いた。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その11)♪


リフトには監視室がありその横に上へ昇っていくリフトが動いていた。
監視室の中にはすぃ→よりも若く見えるちょわとりがちょこんと座っていた。
まぁ、すぃ→より若く見えると言ってもすぃ→は童顔だから見た目年齢はすぃ→とあんまり変わらなそうだけどね。
すぃ→を童顔だと考えてのすぃ→より若そうってことね。
学生が冬休みの間だけアルバイトに来たといったところだろう。
「ちょっと上まで」
ポチさんはそのアルバイトっぽいちょわとりと話、券のようなものを買ってこっちに戻ってきた。
券のようなものってか券なんだろうけど。
「よし、じゃあオレたちも上に上がるぞ。」
そう言われて、すぃ→とさくちゃんはポチさんのレクチャーによりボードを片足に装着して2羽乗りのリフトに乗った。
すぃ→達を乗せたリフトは急斜面をグーーーンと上へ上がっていった。
急斜面??
まさかと思い、すぃ→はさくちゃんに尋ねた。
「すぃ→たち、ここの急斜面を滑るのかなぁ??」
「結構急だよねぇ」
すぃ→の横に座るさくちゃんが答えた。
後ろのリフトに腕組しながら座ってるポチさんがすぃ→とさくちゃんの会話が聞こえたのだろう、答えた。
「ここは上級コースだ。オレぐらいボードのうまい奴じゃないと滑れないぞ。おまえらが行くのはもっとなだらかな初級コース。だから安心しろ。」
すぃ→は少しホッとした。
もしもこんな急なコース滑るんだとしたらすぃ→はコースアウトしてそのまま転落しそうだからねぇ。
でも、結構高くて怖いなぁ。
「まぁ、おまえらが滑りたいっていうならこのコースでもいいけどな。」
「いやいやいやぁ〜〜!!」
ポチさんがニヤニヤしながら言った冗談にさくちゃんはマジになって怖がった。
「すぃ→も遠慮しておきますぅ」
そんな会話をしながらリフトはドンドンと上へ上がって行き、気がつけば山の中腹ぐらいでこのリフトの終点に着いた。
リフトから降りる瞬間は怖かったけど、周りに他のちょわとりもいなかったのでゆっくりと片足に付けたボードを使って降りた。
ポチさんも後から来たリフトで慣れたように滑って降りてきた。
「この上ってないんですかぁ??」
さくちゃんが山の上を指差しながらポチさんに尋ねた。
「リフトはあるぞ。でも、この上はもっと急な斜面しかないからなぁ。オレたちはそこのすんげぇ〜〜緩やかな斜面で練習だ。ってかここまで緩やかだと初級コースというより平地に近いな。」
そう言いながらポチさんは幅が広くてすんごい緩やかな斜面のコースを指差した。
「さぁ、さくもすぃ→もボードを両足に付けて練習開始だ!!」
「はぁ〜い」
すぃ→とさくちゃんは声を揃えて言った。
ここでポチさんのスノーボードレッスンが開始された。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その12)♪


超初級コースともいえるすんごい緩やかな斜面で滑る初めてのスノーボードは思いのほかうまく滑れた。
「すぃ→の実力でしょ!!」って言ったらポチさんはきっと「オレの教え方がうまいからだろぉ」って言うだろう。
まぁ、ポチさんの教え方も思ったよりもうまかったけど、何よりも初めてのスノーボードでもうまく滑れたのはすぃ→が器用であることは否定出来ないだろう。
何故そんなことが言えるかって??
それはさくちゃんも同様にポチさんに教えてもらってるのにスッテンコロリンスッテンコロリンと転んでいるからである。
「うぅ。難しいぉ。」
斜面のど真ん中に座り込みながらさくちゃんが言った。
「へへへ。さくちゃんもまだまだだなぁ。すぃ→なんてこんなにも滑れるようになっちゃったよぉ。」
すぃ→は調子に乗ってかっこよく滑ってみせようとすると、転んだ。
「いたたたたぁ」
「すぃ→もまだまだじゃん。あたしもすぐにすぃ→に追いつくんだからぁ。」
そう言ってさくちゃんは立ち上がり、またゆっくり滑り始めたがまた転んだ。
「ケケケッ」
すぃ→は嫌味な笑いをわざとしてみせた。
って、すぃ→って意外と嫌な奴??
なぁ〜んてね。
「すぃ→がオレみたいにかっこよく滑ろうだなんてまだ早いぜ」
と言ってポチさんはすぃ→とさくちゃんの前でかっこよく滑ってみせた。
「すぃ→がオレぐらいに滑れるようになるにはあと10年はかかるな。よし、さく!!オレのところまでゆっくりと滑って来い!!」
ポチさんはさくちゃんに向かってこっちに来いというジェスチャーをしてみせた。
「がんばりますよぉ」
さくちゃんは期待に答えようと頑張って滑った。
こうしていくうちにさくちゃんも少しづつ滑っていくのになれていき、コースの真ん中辺りではだいぶ転ぶ回数も減ってきていた。
そして途中に少し急な斜面があったものの、時間をかけてゆっくりと3羽は麓まで滑っていくことができた。

「少し休みましょうぉ〜」
さくちゃんは疲れた声をしながら言った。
「あぁ。そうだな。さくもだいぶ疲れたみたいだからな。すぃ→は大丈夫か??」
「すぃ→はまだまだバリバリ元気ですよぉ!!今度は頂上から滑りたいなぁ。」
「上はもっと急だぞ。まぁ、今の感じだったらすぃ→には滑れないこともないと思うけどまた今度にしたほうがいいんじゃないか??」
「すぃ→にも滑れそうなんですかぁ??!!じゃっ、じゃあチャレンジしてみますぅ!!すぃ→はいつでもチャレンジャーだからぁ!!」
すぃ→はポチさんに褒められたような気分になって、嬉しくて舞い上がっていた。
「じゃあ、すぃ→!!頂上にチャレンジしてみたいんで行って来ていいですかぁ??」
「へっ!?すぃ→今行く気??」
「はい!!」
「ちょっ、ちょっと!!」
ポチさんが声をかけた頃にはもう遅し。
すぃ→は1羽でリフトのほうへ向かい始めた。
「じゃあ!!行ってきますぅ!!」
「おい!!あんまり無理するんじゃないぞ!!ってもうリフト乗ろうとしてるし・・・。」
ポチさんは少し呆れ顔。
そんな呆れ顔のポチさんにさくちゃんは話しかけた。
「すぃ→ってすごいマイペースなところあるんだよねぇ。それに意外と行動的で『これ!!』って決めたら真っすぐそれに突き進んじゃうタイプですからぁ。」
「あっ、そうなんだ。」
「でも、すぃ→大丈夫なのかなぁ??転んで怪我とかしなければいいんだけど・・・。マイペースっていうか頑固っていうか・・・。」
「まぁ、邪魔者もいなくなったわけだしこれからオレとさくのラブコメハッピーエンドの物語でも築いていこうか。」
ニヤニヤしながらポチさんは言った。
これはギャグ??それとも本気??
しかしさくちゃんの目線の先はすぃ→がリフトに乗って上に上がっていく姿でした。
「・・・えっ!??何か言いました??」
「・・・いや。なんでもない。ちょっとジュース買ってくる。」
そう言いながらポチさんは売店へ行きました。
「・・・スベったかなぁ??」
ポチさん、その独り言はちょっと情けないっす。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その13)♪


上へ上がっていくリフト。
すぃ→は一羽だけで乗っていました。
さっき乗っていた時に見たあの急勾配のコースを見ながら「すぃ→もうまくなったらあのコースも滑れるようになるのかなぁ??」なぁ〜んて言いながら気分良さそうに座っています。
後ろを見ると、さくちゃんとポチさんは豆粒のように小さく見え、二羽はベンチに座ってお茶かジュースでも飲みながら休んでるのが見えます。
えっ!!?すぃ→が何故豆粒のように見える二羽が見えるかって??
すぃ→の視力はちょわとりすの中でもいいほうなんです。
向こうからはすぃ→のことが見えなくても、すぃ→からはハッキリと何してるかが見えるんだよ。
「手振っても見えないだろうなぁ」とは思いつつも手を振ってみる。
・・・やっぱり見えてないや。
まぁわかってたことだけどね。
さぁ、もうすぐ山の中腹だ。
ここで一回降りてまた違うリフトに乗り換えなくちゃね。
すぃ→はまたぎこちない滑り方をしながらリフトを降りて、今度は山頂へ行くリフトに乗った。
「今度は山頂かぁ・・・。」
なんだか楽しそう。
リフトに乗りながら、宙に浮いた足をブラブラさせ体を左右に揺らし鼻歌を歌いながら乗っている。
でも、相変わらず歌は音痴だけどね。
周りにいるちょわとりすに聞こえなきゃいいけど・・・。
すぃ→は後ろを振り返って景色を見てみる。
「うわぁぁ〜〜。綺麗だぁ〜〜。」
真っ白な雪で覆われた町並みがハッキリと見えた。
それもみんな豆粒のように小さく見える。
その先には海が見えた。
この山から海が意外と近いというのを初めて知った。
あっ!!こんなことをしてるうちにリフトはもう終点だ!!
降りる体勢をとり、すぃ→はまたぎこちさない格好で滑って降りた。
勢いをつけすぎたのか、すぃ→はリフトを降りるのに失敗して転んでしまい、後ろから来るリフトの座席部分に頭をガーンとぶつけてしまった。
「イッタァ!!」
すぃ→は叫んだ。
その声に反応し、リフトの監視係りがリフトを止め、すぃ→の元に近寄った。
「だっ、大丈夫か君ぃ!!」
「大丈夫ですぅ・・・。」
うぅ〜〜ん。
こんなところでリフトを止めて係りのちょわとりさんに助けてもらうのもちょっと恥ずかしいかも・・・。
すぃ→は立ち上がり係りのちょわとりさんに軽く会釈をしてゆっくりと滑り初級コースへと向かった。
あんまり調子に乗って滑ると痛い目みるなぁ・・・きっと。
この時はそう学習したすぃ→だった。
しかし、山頂からの綺麗な景色を見た瞬間はそんなことがあったことを忘れてしまったかのようにご機嫌になり「よ〜し!!すべるぞぉ!!」と言いながら勢いよくコースを滑り降りた。
初めてなんだからそんなに勢いよく滑ったら、転んで大怪我しちゃうかもしれないよぉ??
すぃ→はそんなことはお構いなし!!
勢いよく初級コースを滑っていきます。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その14)♪


ザッ!!ザッ!!
切れ味のいい音を立てながら緩やかな斜面を滑っていくすぃ→。
「すぃ→ってなかなか上出来??」
そんなことを思いながら滑っています。
と、その時でした。
スピードを上げすぎたすぃ→はボードに足を持っていかれ、そのまま止められず直進してしまいました。
「とっ、止まらないよぉ!!」
方向変換をしようとしたものの、ちょうど今すぃ→が滑っている斜面はアイス板。
「あっ!!地面が凍ってるぅ〜〜〜!!あわわわわわぁぁぁぁ〜〜〜!!」
止まることが出来ず、そのままコースアウトしてしまい、崖に落ちてしまいました。
「あぁぁ〜〜〜!!おっ、落ちるぅ〜〜〜〜!!」

・・・。
バサッ。
「いてててて。・・・。怪我・・・。無いみたい・・・。」
落ちたところは深雪でしかもとても雪が柔らかく、すぃ→はどこも怪我をすることなく崖に落ちることが出来ました。
「よかった・・・。雪がクッションになってくれたんだ・・・。でもすぃ→・・・。結構高いところから落ちたのかなぁ??」
そういえばすぃ→はちょわとりすの中でも飛べないちょわとりで、よくボキ島にあるオッキ山という山で空を飛ぶ練習をしてた。
高いところからグライドするように飛んでみたが、毎回失敗してしまいよく怪我をしたものだ。
だから、他のちょわとりよりも高いところから落ちるのは慣れてるかもね。
「ふぅ・・・。どうやってさくちゃん達のところに戻ろう・・・。」
すぃ→は周りを見渡してみる。
すると・・・。
木の陰に誰かが倒れている。
「んっ!!?誰だぁ??」
すぃ→は足からボードをはずし、倒れている『何者か』に歩み寄ってみた。
「あっ、あのぉ〜。大丈夫ですかぁ??」
その『何者か』を近くで見たすぃ→は顔色を変えた。
怪我でボロボロの体をしてるではないか!!
「えっ??!ちょっ、どっ、どうしたんですかぁ??!!」
そのボロボロの体をしている者の正体は赤いニット帽に赤いチョッキを着た例のネズミでした。
すぃ→はその場でかがみこみ耳元に口を近づけ片手でネズミの肩を叩きながら声をかけた。
「大丈夫ですか??!大丈夫ですか??!」
すぃ→はオティン村病院の研修の時に習った方法でネズミに声かけをした。
「はあはあ・・・。うぅ。」
「あっ、少し意識あるかもっ!!」
すぃ→は続けて声をかける。
「自分の名前は分かりますか!!??」
「はあはあ・・・。うぅ・・・。・・・。」
その時でした。
ネズミは目をパッチリと開け、いきなりガバっと起き上がった。
「はっ!!ここはどこだ!!??『奴』はどうした??!!」
ネズミは周りをキョロキョロと見渡した。
「あっ、目が覚めたんですね。」
すぃ→がそう言うと、ネズミはその言葉に反応してすぃ→を見つめた。
「君はあの時の・・・。」
「えっ??!」
「君は・・・。いや、なんでもない。」
「あっ、あのぉ。」
「君はどうしてここにいるんだ??」
「いや、すぃ→はスノーボードしてたんだけどコースアウトしちゃって・・・。」
「・・・やっぱり遊びに来ただけじゃないか。」
「えっ?!!なんて??」
「いや、なんでもない。こっちの話だ。」
「ネズミさんこそここでなんで倒れてたんですか??」
「・・・あぁ。いや、僕も崖から転んで落ちただけさ。」
「・・・スキーでもスノーボードでもないのに??」
すぃ→は疑問に思った。
なぜならすぃ→とネズミのいる周りにはすぃ→のスノーボード以外にそれらしき物は何もないのだから。
「いや・・・。ちょっとな・・・。」
よろよろとネズミは立ち上がりフラフラしながら歩き始めた。
「だっ、大丈夫なんですかぁ??!」
「なんともないさ」
「ちょっ、ちょっと歩くの手伝いますよぉ!!」
すぃ→が駆け寄り肩を貸そうとするとネズミはすぃ→を弾(はじ)きとばした。
「うるさい!!遊びに来ただけの分際でやかましいんだよ!!」
「えっ??!!」
「お前達ちょわとりすは空も飛べて自由でいいよな・・・。」
「・・・。」
「僕達なんて・・・。」
「・・・。」
「お前には関係のないことだ。ちょわとりならちょわとりらしく暢気(のんき)に楽しく遊んだらいいさ。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。悪い。言い過ぎた。」
「・・・。」
「・・・じゃあな。もう会う事もないだろうけど。」
「・・・。何があったか教えてくれないんですか??」
鋭い目でネズミはすぃ→を見た。
すぃ→も真剣な目をしてる。
「・・・お前。」
少しの間だけ一羽と一匹は見つめあった。



続く
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その15)♪


スキー場の麓にある小さなレストラン。
さくちゃんとポチさんの2羽はそのレストランでゆっくりお茶を飲みながら休んでました。
ふぅ。
さくちゃんはお茶を飲んで一息した後にポチさんに話しかけました。
「すぃ→。大丈夫ですかねぇ??あの調子だとコースアウトでもしてそうな気があるんですけどぉ。」
さくちゃん鋭い!!!
すぃ→は今コースアウトして崖に落ちたところです。
「大丈夫じゃないか??まぁ、山頂のほうは新雪が多いから転んでどっか打っても怪我とかはないだろうよ。」
「そうですかぁ。コースアウトでもして迷子になってなければいいですけどぉ。」
「まぁ、もし仮に迷子になったとしてもちょわとりなんだし、いざとなったら空でも飛びながら戻ってくればいいさ。空飛んで高いところから山を見下ろせばここには戻ってこれるだろうし。」
「でも、すぃ→飛べないですぉ。」
「あっ!!そうだっけか。」
「そうですよぉ。すぃ→はオティン村小学校に通ってる時から自分だけ空の飛べないちょわとりだって悩んでましたからぁ。」
「まぁ、いざとなったらオレ達が空を飛んで探しに行けばいいさ。」
「・・・あたし、こんなに寒いと飛べる自信ないですよぉ。羽根とか凍っちゃいそうですしぃ。ポチさんなら寒いところ平気そうだし心強いですよねぇ。」
さくちゃんは笑顔でポチさんに言った。
その言葉を聞いたポチさんは顔を曇らせながら言った。
「・・・そういえば、オレもこんな寒い中は飛んだことないなぁ。」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「まっ、なんとかなるだろうよ。」
「そっ、そうですね。」
アハハハ。
2羽の間に微妙な空気が流れた。

一方、山の中では雪に覆われた林の中を歩く1羽のちょわとりと1匹のネズミがいた。
先頭にネズミがいてその後にすぃ→が続いた。
黙々と歩き続けるネズミに沈黙に耐えられなくなったすぃ→が尋ねた。
「あっ、あのぉ〜〜。これからどこに行くんですかぁ??」
「・・・」
「あのぉ〜〜。あとどのぐらい歩くんですかぁ??」
「・・・」
「なっ、なんか話しませんかぁ??ずっと無言っていうのは、すぃ→はあんまり得意じゃないんですよぉ。」
「・・・僕の口から言って話しただけじゃ現実味が無いと思うからな。それに僕は君にうまく説明できる自信がないんだ。」
「はぁ・・・。」
「これから僕達の仲間に会ってもらいたいんだ。」
「ネズミさんの仲間ですか??」
「あぁ、僕みたいにみんな赤いニット帽に赤いチョッキを着ている奴らだぞ。まぁ性格はみんな全然ちがうけどな。」
「はぁ・・・。あの・・・。ここからまだいっぱい歩くんですかぁ??」
「いや。もうそろそろだ。ほらあそこにある大きな木を見ろ。根っこのところに穴があるだろ??僕達の巣だ。」
そう言ってネズミは根っこのところに穴のある大きな木を指差した。
「少しここの中に入って僕達の話を聞いてくれ」
「はぁ・・・。でも、すぃ→が勝手に入っていいものなんですかねぇ??」
「あぁ。大丈夫だ。それに君の顔を見て喜ぶと思う奴もいるだろうからな。メスのネズミだけど、色々と口うるさくて妄想の激しい奴さ。」
「でもなんですぃ→の顔を見ると喜ぶんですかぁ??すぃ→の顔って変??」
「そういうわけじゃないさ。まぁ、細かい話は中でしようや。さぁ入った入った!!」
そう言われながらすぃ→はネズミに背中を押され、穴の中へと入っていった。



続く
気がつけば1ヶ月近くミクシィ書き込みしてなかったぁΣ(゜Д゜;)
すぃ→君のオティン村冬休み日記(その16)♪


穴の中は少し細い通路があり、その細い道を抜けると少し広めの広場に出た。
さくらんぼ荘のレクレーションルームぐらいの広さはあると思われる。
天井は高く、この広場の内部は円錐(えんすい)の形をしていた。
そして、その広場にはたくさんの赤いニット帽とチョッキを着たネズミがいた。
「彼らが僕の仲間さ」
まぁ、見ればみんな同じような顔をしてるし同じような格好をしてるから仲間だってすぐに分かるけど。
たくさんいるネズミ達の中には何匹が怪我をしているのもいた。
すぃ→と一緒にいたこのオスのネズミよりも明らかに重傷のネズミもいた。
「あのネズミさんも怪我してる・・・。」
すぃ→はボソっと呟いた。
「あぁ、みんな同じ理由で怪我してる」
「えっ!?みんな同じ理由って??!」
「僕達は虐待にあってるのさ」
「ぎゃっ、虐待っっ??!」
すぃ→は誰にやられたのか尋ねようとした時、一匹のネズミがすぃ→の近くまでやって来た。
「なんだお前。ここに部外者入れやがって。」
そのネズミは汚い物をいるような眼つきでジロジロとすぃ→を見た。
うっ、この見られ方はちょっと嫌だなぁ。
するとすぃ→と一緒にいるネズミが「お前に用はない。あいつを連れて来い。」と言った。
「チッ。わかったよ。」
渋々とそう言われたネズミは後ろを向いて戻って行った。
「悪いな。あいつは部外者が嫌いなんだ。僕たちがこうして怪我してるのも部外者によるものだからなぁ。」
「その部外者っていったい誰なんですかぁ??」
すぃ→は疑問をぶつけてみた。
「君はこの山でコウモリを見たことがあるか??」
「えっ、あっ・・・。はい・・・。」
すぃ→は昨日の夜に見た青白い月明かりに照らされた不気味に笑うコウモリを思い出した。
「なんか不気味に笑いながら空を飛ぶコウモリを一度見たことがありますぅ。」
「おそらく君の見たコウモリこそがその部外者さ。」
「えっ??!」
ちょっと驚いたけど、あの不気味さからは何かしでかそうな雰囲気がありすぐに納得した。
「えっと・・・。まだ君の名前聞いてなかったなぁ。」
「すぃ→って言います。」
「すぃ→って言うのか。じゃあ、すぃ→。実は君の事を救世主と思いこんでる奴がいるんだ。」
「・・・えっ??ちょっ、意味が分からないんですけどぉ・・・。」
「まぁ、僕もそいつがなんで君の事を救世主だと思ってるのかはよくわからないけど、なんだかそいつが君に会いたがってるみたいでね。ちょっと話でもしてあげてくれないか??」
そしてネズミはチラっと前を見た。
「おっ!!来たぞ。」
一匹のネズミがやって来た。
どうやらメスのネズミのようだ。
そう。彼女こそが今朝こっそりと木の影からすぃ→を見つめていたネズミである。
彼女もまた怪我をしていたが、すぃ→を見るなりニコニコした顔になった。
嬉しそうな顔をしながらそのメスのネズミはすぃ→の元に寄ってきた。



続く

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