黒澤明研究会　コミュの蜘蛛巣城

なんでも、『マクベス夫人』の映像化されたものの中で
ベストワンだとの誉れの高い本作。

この映画は「ＴＳＵＴＡＹＡ」では［文芸・史劇］というカテゴリーに
分けられている（創作なのに［史劇］？）みたいですが、
でも娯楽作といっていいほどの面白さもあると思います。

『どん底』『隠し砦の三悪人』を含め、黒澤映画の「時代劇三部作」
といわれる本作について語りましょう。

コメント(14)

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[1] mixiユーザー 02月16日 22:08

まぁやっぱりこの映画もいいとこはたくさんありますよね。

ってことで私的にはまずあのセットを挙げたい。
あの不気味な蜘蛛巣城のセットは素晴らしい。
あれだけでもこの映画を見る価値がありますね。

[2] mixiユーザー 02月16日 23:00

「蜘蛛の巣城」と「乱」は黒澤映画の時代劇では、ある意味、異質、寓話、日本昔ばなしに近い。
現代劇では「どですかでん」、「生きものの記録」、あたりが近いかも。
良い悪いは別とすると、「夢」が、それら映画の総称的に思う。

[3] mixiユーザー 02月16日 23:45

なんと言っても三船＞鷲津武時の死に様の衝撃は忘れられません。また山田五十鈴のマクベス夫人の存在感が圧倒的です。
三船を食ったただ一人の女優(俳優）じゃないか知ら？

[4] mixiユーザー 02月16日 23:53

音楽のスタイルとしては非常にモダニズム！
だと思います。

同じ、シェイクスピアでも「乱」が黒澤明イズムの形骸の内の耽美とすれば、これは果敢に挑戦する青さにある、徹頭徹尾な様式美の誤解すら呑み込んだ疾走感を感じます。

たまらなく好きです。

[6] mixiユーザー 02月17日 10:48

やはり最後に三船敏郎が、次から次へと蜂の巣のように矢に打ち込まれるところが圧巻ですね。
あれは、「ＨＥＲＯ」のラストでパクラれたと言うべきですね。

矢ではなくてこれがピストルの弾丸に置き換えると、「ゴッドファーザー」の長男が停車中の車に待ち伏せた相手のマフィアに、ピストルで蜂の巣のように滅多打ちになるシーンや、「俺たちに明日はない」や「トレーニングデイ」でやはり、蜂の巣打ちまくりにあいますが、あれも世界のクロサワの影響ありますかね。コッポラはありそうだけど。

[7] mixiユーザー 02月17日 20:55

迫力的には最後の矢のシーンが最もスゴいと思いますが、
私的にはその前の蜘蛛手の森の最後の予言を聞くシーンもいいと思います。

「幾千！幾万！　出来る限りの軍兵を集めて
蜘蛛巣城に押してこーいっ！！」
のところの三船敏郎の迫力はスゴい（カメラもイイ）。
今の俳優じゃあの迫力は出せないでしょうね。

ちなみに、この映画って『七人の侍』の侍が６人も出てるんですよね。
あと爺様と利吉も。

[8] mixiユーザー 02月18日 18:10

私的にこの作品が好きなのは、
一つは特に演出がいい、ということもあります。

例えば俳優の動きですね。
『蜘蛛巣城』は能をベースに演技をつけてるそうですけど、

例えば幽霊が座るときに片足が膝立ちになってるのは
能の様式らしいですね。

確かにそういうやり方は面白いしさすが黒澤って話ですが、
でもそれはやろうと思えばアイデアさえあれば
誰だって出来るわけですよね
（まぁほとんど考え付かないとは思いますけど）。

で、黒澤サンのスゴいところは、単に形をマネるだけではなく、
「演技の動き」として、脚本の内容をより分かりやすく効果的に
見せるためにそれを使ってるところですよね。

能というのは基本的に舞台の上で行われるわけですが、
ということは観客は舞台の周りの客席でしか
見れないということですね。
ということは観客は役者のアップが観れないって
ことになりますね。
ということは役者の表情がよく分からないって
ことですよね。
じゃあどうやって表情を観客に分からせるかというと、
「体全体で表現する」わけですよね。

ということで、能の様式や表現を取り入れてる『蜘蛛巣城』では
役者のアップが非常に少ないんですよね。
で、体全体を使って表情を表してる。

例えば主人公の三船が、妻役の山田五十鈴にそそのかされて
槍を持って主君を殺しに行く場面。
部屋に一人残った山田は
血がベッタリ付いた壁の前で体全体を使って
その不安や期待といった感情を表現しますよね。
あれは面白いやり方だと思います。
顔の表情だけじゃあの感じは出せなかったでしょう。

または鷲津の戦友役の千秋実が幽霊になって
現れるシーンで、三船は思い切り剣を振り回しますよね。
このとき注目すべきはあの足音ですよね。
「ダン！ダダンッ！！ダンッ！」っていうあの足音。
あれがまた彼の動揺した気持ちを表してるわけですよね

確かに『蜘蛛巣城』はいろんな素晴らしい場面があります。
あの城のセットとか霧の使い方とか物の怪とか凄まじい矢とか。
それらは全て素晴らしいわけですが、
しかし、あのなんともいえない異様な雰囲気を醸し出す
一つの要因として、能の様式を取り入れたということも
挙げていいのでは、と思います。

[9] mixiユーザー 02月19日 13:43

手塚先生の『どろろ』コッポラの『地獄の黙示録』に凄い影響与えてるわ

[10] mixiユーザー 08月02日 15:53

弓矢が壁に刺さるシーン、そしてそれに慄く三船の顔、
物語自体にはあまり興味が湧かなかったけれど、
黒澤の映画はそれにも勝る芸術性で私に迫ってきます。

1カットずつがとにかく素晴らしい。綺麗に画面に
おさめているなぁといつも思います。

[12] mixiユーザー 03月08日 23:38

何といっても山田五十鈴さん

そしてラストの嵐のように放たれる矢のシーン

テレビ放映もあります

BS③NHK-BSプレミアム
【プレミアムシネマ】
「蜘蛛巣城」1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明原作:シェイクスピア(『マクベス』より) 脚本:小國英雄、菊島隆三、橋本忍、黒澤明撮影:中井朝一音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬、浪花千栄子、宮口精二、稲葉義男、木村功、加藤武、小池朝雄
3/9(月)13:00

[13] mixiユーザー 06月06日 01:02

《午前十時の映画祭12》を振り返る

───・・・黒澤明とシェイクスピア・・・───

「蜘蛛巣城」〈4Kデジタルリマスター版〉1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明原作:シェイクスピア(『マクベス』より) 脚本:小國英雄、菊島隆三、橋本忍、黒澤明撮影:中井朝一音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬、浪花千栄子、宮口精二、稲葉義男、木村功、加藤武、小池朝雄

これも何度も観ている作品ながら4K画面が鮮明に感じた

京都シネマ

#午前十時の映画祭12
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#山田五十鈴
#志村喬
#京都シネマ

[14] mixiユーザー 02月06日 13:43

先日の「七人の侍」に続き
本日はシェイクスピアの『マクベス』を翻案した黒澤明監督の名作「蜘蛛巣城」

これも京都文化博物館フィルムシアターや午前十時の映画祭などで何度も観ている作品📽

初めて観た時には山田五十鈴さんの演技とラストの弓矢のシーンに圧倒されました🏹🏹
現在のCGとは違い弓矢の名手たちを雇い実際に弓を射っているんで三船さん演じる鷲津のあの表情は本当に恐怖に包まれている

※このシーンのあと三船さんが酔っぱらって黒澤明監督の家の周りを『黒澤のバカヤロー

』と叫んで回ったと伝え聞いています

それぐらいの恐怖だったのでしょうね

#京都文化博物館フィルムシアター
#午前十時の映画祭

BS①NHK-BS

「蜘蛛巣城」1957年/東宝/モノクロ/109分
監督:黒澤明原作:シェイクスピア(『マクベス』より) 脚本:小國英雄、菊島隆三、橋本忍、黒澤明撮影:中井朝一音楽:佐藤勝
出演:三船敏郎、山田五十鈴、千秋実、久保明、志村喬、浪花千栄子、宮口精二、稲葉義男、木村功、加藤武、小池朝雄

2/6(火)13:00

#蜘蛛巣城
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#三船敏郎
#山田五十鈴
#志村喬

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