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クラシックマジック研究コミュのマジシャンズ・ワックス Magician 's wax

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マジシャンズ・ワックス Magician 's wax

 特別に調合されたワックス(蝋)であり、ふたつの物質を簡単にくっつけることができ、なおかつそれらを簡単にはがすことができるもの。
 使用目的は様々で、多くの現象を可能とするのでマジシャンにとっては秘密兵器に等しい。数百年前からあったと考えられ、ターベルコースにも紐切り、コインバニッシュなど様々な応用が記載されている。コインバニッシュにおいては、1584年のレジナルド・スコット著『ディスカバリーオブウィッチクラフト』にも記載されていて、16世紀には既に使われていたことが伺える。
 日本ではあまりポピュラーではなくなってしまったが、現在でも「天井に張り付くカード」やインビジブルスレッド、ダブルカードなどに用いられる。
 市販のマジシャンズ・ワックスが手に入らない場合は、ほとんどの使用目的には、ビー・ワックス(蜜蝋)にテレピン油もしくはそれに類するものを加えても同様に行える。

コメント(4)

MWといえば、ITの端に付けたり、カードの張り合わせに使ったりと、ワックスそのものを使うことが多いと思いますが、
ワックスを消しゴムのように紙に擦り塗ることで、付箋(ポストイット)の糊のような効果が得られることをテッド・レズリーの作品で知ったときは感動しました。それ以来、文房具としてもMWを活用しています。
このような使い方(塗って使う)も、古くからあるのでしょうか。。。
>>[1] おそらく相当昔からあったと思います。ターベルコースではカードのマーク(ピップ)をワックスを使って貼り付けていますが、ワックス玉ではなく、むしろ塗りつけていたと思われます。インビジブルスレッドなどの糸にワックスをつけるのはすでに『ディスカバリー〜』(1584)に書かれていますからそれ以前から存在したはずです。
イギリスではカンジュラーズ・ワックス(conjurer’s wax)というが、アメリカにおいてはマジシャンズ・ワックスというのが一般的である。
ビー・ワックス(bee wax)すなわち蜜蝋を用いるよう書かれているのは1876年のホフマン教授の本である。ここではスレッド(糸)とカードに使われる。ギリシア時代から膏薬として使われているダイアキロン(Diachylon)をカードに用いたのは18世紀半ばのオーストリアのマジシャンJ.N・ホフジンサーであるが、このことは長年秘密とされ1918年ホフマン教授『レイテスト・マジック』によって明らかになった。

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