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クラシックマジック研究コミュのサムチップ Thumb Tip

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サムチップ Thumb Tip

 親指の形状をしたアパラタス。金属製、ゴム製、プラスチック製がある。シルクやタバコなどの小さなアイテムの出現、消失、変化等に用いられる。これよりも小さくて細いものは、ファンガーチップと呼ばれる。近年ではスワミライター(予言)、ディライト(指先が光る)や空中浮揚にまで使われる。まさに様々な現象を起こすことが出来るユーティリティデバイス、すなわち万能なマジック道具である。
 様々な使い方があるが、最もポピュラーなのは手の中でシルクが“出現”“消失”するものであろう。日本でも“掌中のハンカチーフ”のタイトルで販売されている。この手順を究極までに高めたのがポーランドのサルバノ(Salbano 1929〜2006)である。
 考案された頃はシルクバニッシュ、あるいはリボン切り、破った紙の復活に使われていた、と思われるが定かではない。いずれにせよ当初はそれほど話題になるような道具ではなかったが、20世紀初頭に火のついたタバコや塩、水をも消せる道具として認知された時からマジシャンにとっては欠かせない道具となった。
 1885年頃のイギリスのプロフェッサー・ハーウィン(Professor Herwin)の考案と考えられている。しかもこの実物のサムチップはロンドンのマジックサークルのミュージアムにあるとの事。これが現存するもっとも古いものとなる。なお、ホフマン教授著『レイターマジック』(1903)によれば、考案者をジョセフ・ハーツ(J. M. Hertz)としている。

松田道弘著『クロースアップ・マジック』 金沢文庫 1974(のち『即席マジック入門』としてちくま文庫。2005年東京堂出版から復刊)。
ターベルシステム・レッスン2
雑誌『ザ・マジッカ第81号』(2009 京都堂出版)片山工房

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コメント(3)

「サムチップはもともと、破った紙片を1枚の紙片にすりかえる道具としてのみ用いられており、その頃はあまり売れるものではありませんでした。しかし、それがタバコや塩や水を消す道具として使われ始めたとき、たいへんな数が売れるようになったのです。読心術者ですら、彼等のトリックに用いるようになりました。」

ターベルコース第二巻『観客を楽しませるには』p18より
「切ったリボンをつなげるのに使われていたサムチップを、火のついたタバコを消すのに使って、センセーションを起こしたのと似ています。」

ターベルコース第五巻『ターベルのヒンズーロープミステリー』p297より
サムチップ thumb tip

親指の形状をしたアパラタス。金属製、ゴム製、プラスチック製がある。
ユーティリティデバイス、すなわち万能なマジック道具である。
これよりも小さくて細いものは、ファンガーチップと呼ばれる。

2007年度の電子図書のマジック百科事典によると、1885年頃のイギリスのProfessor Herwin考案となっている。しかもこの実物のサムチップはロンドンのマジックサークルのミュージアムにあるとの事。これが現存するもっとも古いものとなる。

なお、ホフマン教授のクレジットでは、考案者をJ. M. Hertzとしていることも書かれており、1988年のT. A. Watersのマジック百科事典でもHertzをクレジットしている。これは、レイターマジックのホフマンの記載を元にしている可能性が高い。

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