ところで上記の例でいうと、startが現在完了になっているのはyetがついているからですか?
それとも、内容的に「始まったばかり」という意味合いが含まれているからでしょうか?
この間、授業中に「クラスが始まった」という文を英訳したとき、
クラスメイトの一人がthe class has started.にしたんです。
多分、授業中だったため、「現在も続いている」ということが言いたくて現在完了にしたと思うのですが、
先生は「startは時間が瞬間的なので、正しくはthe class started.だ」と言っていました。
そのときは納得したのですが、上記のarrivalの例を見たとき、混乱してしまったんです。
私の辞書には、その他にも「start」の項目に以下のような現在完了の例文がありました。
He has just started a new job.
You have really started something new.
The writer has started on a new work.(その作家は新作にとりかかった)
この場合、「may have observed」→「might have observed」
のほうがnative的にしっくりくるみたいです。
先生は、mayを過去形にしないと、と言ってました。
そして、この文は現在完了ではなく、past tense mordenだと言ってました。
わすれな草さんならご存知かなと思って、
past tense mordenが何か…とまでは聞かなかったんですけれど、
いかがでしょうか???
たとえば、NHKビジネス英会話7月号の次の文章では、以下のように同じhave beenが両方の意味に使われています。最初の現在完了は「現在」を含んでいますが、2番目の現在完了は「現在」を含んでいません。
David and Cora at long last! Every time I’ve been here in LA, you’ve been elsewhere.(デイビッドとコーラ、ようやく会えましたね。私がここLAに来ている時にはいつも、あなたがたはほかのところに行ってしまっているのですから。)
1.「過去表現」は大別すると、?過去の中のどこかを示す過去(いわゆる過去)、?以前からずっと現在までの過去(現在完了)、?以前からずっと過去のある時点までの過去(過去完了)の3種類があります。
2.「have(持っている)」+「過去分詞(〜された状態で)」という形を取る現在完了は、「〜された状態を現在まで続けている」ことを表します。
3.現在完了進行形は、単に現在完了+進行形(動作が進行中であることを表す)です。
4.現在完了が含意する「現在」は意識としてはわずかである(過去の意識に比べると現在の意識は弱い)ため、文章により「現在」を明確に含む場合から「現在」を実質的に含まない場合まで色々な状況があり得ます。
5.「had(持っていた)」+「過去分詞(〜された状態で)」という形を取る過去完了は、「〜された状態を過去のある時点まで続けていた」ことを表します。
6.過去完了とは、現在完了の「現在」を単に「過去のある時点」まで移動させたものです。
7.仮定法過去完了は、以下のように通常はIf節が過去完了形で、主節が(過去の助動詞+現在完了形)と形式的に見ると過去完了の時制となっています。但し、過去の助動詞はふつう過去ではなく仮定や可能性や許可を表します。If I had known his address, I would have written to him.(彼の住所を知っていた『過去完了』なら、彼に手紙を出していた『現在完了』だろうに)
8.仮定法過去は、以下のように通常はIf節が過去形で、主節が(過去の助動詞+動詞の原形→現在形)と形式的に見ると過去の時制となっています。但し、過去の助動詞はふつう過去ではなく仮定や可能性や許可を表します。If I had enough money, I would buy that guitar.(十分お金があったら『過去表現→条件』、あのギターを買う『現在』のに)なお、日本語の「〜だったら」も過去ではなく仮定条件や反事実などの条件や契機を表す表現です。すなわち、英語と日本語は見かけの過去表現が条件や契機を表すという類似の表現形式を持っているように思われます。従って、英語の仮定法は日本語との比較で教えれば理解しやすくなるのではないでしょうか。