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リバー・サンクチュアリコミュの琵琶湖・四万十川報告

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kiyotakoです.
このお盆に西のほうへ行ってきたのでついでに(むしろこっちが目的)琵琶湖,四万十川の見学および軽く水質調査を行ってきました.
写真があればよかったのですが,カメラを忘れたのと,わざわざインスタントカメラを買うのもばかばかしかったので写真は無しです.

1:琵琶湖
とにかく広かったのと強行軍だったので左岸のみとなりましたが,見るべきものは右岸に比べると多かったように思います.
周辺の土地利用ですが,下流に瀬田,中ほどに彦根などといった市街地や,その間を繋ぐような水田,農耕地など,琵琶湖を水源とした人間の生活,経済活動が活発な地域と言えます.また,観光地としての施設,ホテルや旅館,湖水浴場なども多く存在していました.これは両岸に共通したことであると見られました.
水質はCOD,硝酸態窒素,アンモニア態窒素のすべてにおいて低い値を示し,廃水処理などは非常によく機能していると思われます.また,バクテリア数も少なく湖水浴なども安心して行えるほどでした.
最下流から車で一時間ほど行ったあたりに県立の博物館,上流付近の『道の駅』に野鳥の観察小屋(指導員常駐,資料が豊富)の見学もしてきました.いづれも周辺や近県からの来訪者が多く,内容も平易で非常にわかり易くまとまっていました.特に観察小屋の指導員のレベルが高いことにはとても驚きました.渡り鳥に関する約30年のデータの蓄積,カワウの増加とその原因,影響に関する現状分析などは興味深いものでした.

2:四万十川
水質に関してまず驚いたのは源流から四万十市(旧中村)のすぐ北までの間で水質がまったく変わらなかったことでした.おそらく流域からの人為的影響は軽微であるためだと思います.
しかしながら人為的影響の指標とされているCODは琵琶湖の5〜10倍と,都内の河川や霞ヶ浦も及ばないほど高い値を示していました.源流でも同じ結果を示していたため,人為的な影響ではないと考えられます.測定ミスの可能性も考えましたが,それにしても大きな値と考えざるを得ません.答えは大体わかっているのですが(枯葉などが分解しきらず有機物の形で流入したことが高CODの原因),このことをはっきりと言うためにはより細かい化学分析が必要になるでしょう.
資料館のようなものは見当たらず,むしろ自治体が地元住民への広報活動を行うことが主体となっており,琵琶湖に比べるとビジターには少々物足りなさを感じるかもしれません.が,『日本最後の清流』を名乗っているだけあって車で(時間があれば徒歩で)川沿いを移動するだけでも心地よさを感じるよいところでした.

本当は帰りに長野県の諏訪湖,木崎湖を回る予定でしたが,事故を起こしてしまい断念して帰ってきました.

長文になり申し訳ありませんでした.

コメント(14)

琵琶湖と四万十川、うらやまし〜!
特に四万十川は、一度カヌーで川くだりしたいものです。

調査、長丁場でお疲れ様でした。車で行かれたんですね。事故のほうは大丈夫だったですか? 

先日BE-PALに四万十川岸の空き地が売りに出ているなんて記事があり、まじに仕事に熱が入ったり、サマージャンボ買ったりしてしまいました。(大儲けして買いたい)

青海苔、ゴリ(でしたっけ)、なんとかガエル、川魚、赤目(汽水域の海水魚)など、見るべきところは沢山あると思うんですが、「自治体の地元住民への広報活動」というのがどういう内容のものか気になりますね。
CODの値が高いというのも意外で驚きました。

琵琶湖は、岸辺のアシなど抽水植物がどんどん減っているということも聞きましたが、20年以上も前から取り組んでいる、武村知事主導の無リン洗剤(石鹸)化が効を奏したということでしょうか。フナ鮨のフナや在来種の魚が減っているということでもあり、水質とともに生態系が気になるところです。

ワタシもどぶ川ばっかりでなく、きれいな川のレポートがしたい・・・
マンモ 様

御指摘の通り!
四万十川の水棲生物層は種数に於いて多様です.おそらく魚たちも人間に対して恐怖心を抱いてないのでしょう.こちらが川の中に入っても足元に何かの稚魚たちが寄ってきました.これには感動.また,固有種なども数多いとか.この辺りは興味深いところです.
広報活動に関しては青少年への教育活動,社会人への啓蒙活動(この言葉はあまり好きではないので使いませんでした)が主ですね.植林をしてみたり,生物観察会をしてみたり….あくまで人間は自然にとってビジターであるとのスタンスですね.それ故あれだけの『清流』が保てるのでしょう.

琵琶湖の抽水植物に関してですが,復活に向けて頑張っているようです.全湖岸の2割ぐらいは群落になっていたでしょうか.この活動に加えて洗剤の見直しも水質にかなり効いているとの考察がされていました.富栄養化に対するアクションが成果を挙げていることを確信しました.
在来魚は水質というより,むしろ外来肉食魚(バス類)やカワウの影響が大きいようです.バスのリリースを止めるよう促すポスターが張られていたり調理法紹介などが行われていました.カワウの桁違いな増加(ここ数年)に関しては詳細不明としながらも恐らく愛知県の知多あたりから来たのでは?と言われているようです.魚に対する食害もさることながら,糞害により陸上植物が枯死しているとの報告もありました.実際,彼らのねぐらとなっている竹生島は大変だそうです.

ちなみに事故は車庫出しの際にコンビニの看板に後ろから突っ込み,リアウインド全壊,透明なビニールシートで応急処置をして中央高速を帰ってきました.体は無事ですが,心と財布が深手を負いました.

またまた長文失礼しました.なんかまだ書いてないことがありそうな気が….
カワウは確か上野の不忍池にもいたと思ったけれど、ウミウだったか・・。糞が凄いそうで、木が枯れてしまったりするらしいですね。東京湾の干潟あたりが彼らの餌場だったと記憶しています。(ウロ覚えばかりですいません)

知多(半島?)あたりから来たとなると、干潟の減少が影響しているのかもしれませんね。調べてみます。

車のリアウインドウ、ワタシも購入したての車でやったことがあります。10万円近く掛かりました。お気の毒さまです。
一昨年の夏に四万十川に遊びに行ったのですが…
潜るとブラックバスやブルーギルがかなりの数で繁殖していました…
il||li _| ̄|○ il||li

しかも,あいつらは好奇心が強くて,潜ってるとわざわざこっちに近づいてきます(;′Д`A ```
これが日本最後の清流と名高い四万十川か…とがっくり来ました。
水質も風景もきれいなんですけどね…
悲しいことです。
日本の自然生態系はどうなってしまふんでせうね・・・。
ルアー釣の業界って時々アメリカの銃業界(死の商人)みたいに思ふことあります。

琵琶湖は仕事柄、高校訪問でよく一周しました。
長浜港に浮遊してゐる何種類もの水草を採集して家の水槽に放つと、なかなか渋い純日本産アクアリウムとなるんですよ(写真は五年程前)。
Sasagasさん、ようこそ

四万十川にブラックバスやブルーギルですか・・・。確かにショックですね。最後の清流が単純な生態系の釣堀化してしまうんでしょうか。天敵はいないものか。

バス釣ファンの言い分にも一理あるけれど、彼らの言う「生物愛護のためのキャッチ・アンドリリース」にはかなり違和感を感じます。

動物愛護は大切だけど、「生態系という生き物」ももう少し大切にしてもらいたい。

ルアー釣りファンは自然大好きな人たちだけに、再放流禁止派とは近親憎悪的な関係になりやすいのかも知れません。

ところでcogi toさんのアクアリウム渋いですね。タナゴなどにはぴったりです。うちの水槽もいつの間にか和風になってます。
皆様お久しぶりです.

>Sasagas 様
私が見た稚魚たちもブラックバスだったのでしょうか…魚類には疎いので解りませんでしたが.
しかしながら,四万十の生産力を考えると長期間に渡りブラックバスやブルーギルを支えきることは難しいと思います.
楽観的に見るならばバス類群集は崩壊する可能性のほうが高いと思われます.
気持ちとしては悲しいことには違いないですね.

>cogito 様
素晴らしいアクアリウムですね.
私も自分で自分の世話をできるようになったら創ってみたいです.
魚たちはメダカ(ヒメダカではなく)でやるのが夢ですが,はてさてそれまでメダカたちは居てくれるのか….
ちなみに瀬田の某ビジネスホテルにも似たような水槽がロビーに設置されていました.調査中には虚しさともどかしさと怒りを感じて気が立っていたのですが,それを見た瞬間心が安らぎました.

>マンモ 様
私も生物愛護というのはどうも胡散臭さを感じています.
うまく言語化できるまでには思考は進んでいないのですが,都合の良いときに都合の良い意味で使われている気がします.
「生態系という生き物」,スケールを大きくするとガイア仮説などがそれに当たるのかも知れませんが,その意味を理解することの難しさがあるのでしょうか.
>kiyotako 様

>バス類群集は崩壊する可能性のほうが高いと思われます.

外来種の群集が崩壊する前に在来種の群集の方が先に崩壊するのでは無いでしょうか? 小さなため池などの場合,在来種は捕食圧に耐え切れず個体群はほぼ壊滅してますが,ブラックバスとブルーギルは個体群をある程度維持し続けているように感じます。
楽観視はできないんじゃないでしょうか?
>マンモさんkiyotakoさん
ホントはハリヨを泳がせたかったんですけどね。
その後この水槽は大変なヤツがわやくちゃにしてくれました(汗)。
だからSasagasさんの意見に賛成です(笑)。
ちなみにこ奴はお国の為にブラックバス退治の願ひを込めて放流されました(ウソ 大きくなって手に負へなくなっただけ)。
↑カウイフイイカゲンナニンゲンガ、ワニトカピラニアトカ、ハナスンダロウナー(=_=;)反省。
>Sasagas 様

本当にバス群集が崩壊するかどうかは別として,琵琶湖に代表されるような富栄養湖で問題視されるほどには問題にはならないと思います.
理由は河川自体の植物プランクトンが少ないことです.
付着藻類(水槽の表面とかに付く緑色のヤツ)を餌とする在来種は別ですが,肉食性のバスなどの稚魚は一般に動物プランクトンを餌としています.動物プランクトンが植物プランクトンを餌としている以上,肉食魚の餌は少なくなるはずです.とすると,肉食魚は大暴れするほど増えることはできない,私はそう考えます.悪くても微妙な平衡状態ができると思います.
まぁ,ちょっとした変化で四万十川が琵琶湖に変わってしまうかもしれませんが.ダムでも作ったら一発ですね.
↑この可能性が一番高いかも….

>cogito 様
亀さんにとっては手狭だったのでしょうかねぇ.
>kiyotako様

ブラックバスの稚魚はプランクトン食ですが,5cmを超えたあたりから(琵琶湖では3.5cmという報告もあります)魚食性に変ります。5cmまで成長できないほど餌が無いようには思えません。 だとしたら在来種は繁殖してません・・・
また河川の場合では,稚魚の餌は動物性プランクトン以外にも水生昆虫があり,そのほとんどは植物プランクトンが餌ではないので,植物性プランクトンの量,富栄養化しているかどうかだけでは判断できないと思うのですが,どうなのでしょうか?

少なくとも外来魚の捕食圧が在来種にかかり続ける事は確かなはずです。微妙な平衡状態が保てればよいと思いますが,最悪の場合消滅してしまう地域個体群も現れてしまうでしょう
ブラックバスの稚魚はプランクトン食なんですか・・・知らなかった。少しほっとしますね。
ただ、ウチの近くで採取したブラックバス=オオクチバスの稚魚は1.5cmくらいのときに、1.2cmくらいのカダヤシの稚魚に、頭からパクリと喰らいついていました。飲み込めなくて難渋していましたが、執拗に追いかけている姿を見て驚いたことがあります。
エサとしてブラインシュリンプを入れていましたが、それには眼もくれず。

結局死んでしまいましたが、プランクトン食だったのでお口に合わなかったということか・・・
図鑑には稚魚の記載がなく、確かにブラックバスだと同定できる訳ではないのですが、口の大きさと口吻の形、スズキを思わせる姿、体色などからみてたぶんブラックバスだと思います。

いいかげんな観察ですので何ともいえませんが、5cmまでプランクトン食だというのは、プランクトンが豊富で他の稚魚が少ないなど、環境によって異なのかも知れません。
(決してケチを付けている訳ではありません。旺盛な食欲を見て悲観しているだけです)
>まんもさん
間違えました``p(・∀・;) ポリポリ
5 cmに成長すると“完全に”魚食性になるでした・・・
2〜3 cmでも魚食傾向はありますよ。カダヤシを食べてもおかしくありません・・・
記入ミスで誤解を生んですみませんでした。
> Sasagas. 様

>琵琶湖では3.5cmという報告もあります
むむむ…これは存じませんでした.さらに言えば落下昆虫,水棲昆虫の存在を失念しておりました.河川,特に渓流環境では重要な炭素源でしたね.となるとそれなりに成長するということになりますかね….

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