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文芸の里コミュの覚え書き

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   ☆


清流の生け簀に16尾の鮎が戻っていた
この中の一尾にだけダイヤが光る



夜の港に停泊するクルーズ船に
何千という灯りが瞬いていた
実際はたった一つの灯の反映だった



目の薬効があるという果実を
租借していると
その一粒一粒が黒い瞳に見えてきた


溝鼠が線路の枕木に来て
日なたぼっこをはじめた
ホームにいた鳩があざ笑った
溝鼠が胴震いして鳩を追い払った
鳩はたまらず舞い上がり
上の電線に留まって毛繕いならぬ
目づくろいをはじめた


溝鼠は知っていたが
どら鼠の存在は知らなかった



寒い朝電車のホームに
鳩が一羽うずくまっていた
どうしたのかと
手を出してみる
鳩は首を伸ばし
餌がないとみて飛び去った
鳩の余力が嬉しかった



この季節夕日がことのほか大きく見える
暖をとるには大きいほうがいいに決まっている


ミニトマトを見ると
あの娘を想い出す
赤信号を抱えたような人だった
才媛の妹だと思っていたが
従姉妹であるらしい
詩は書けないらしいが
何らかの形で頭角を現してくるだろう
そんな人が他にも何人かいる
かく言う私も書けない口で
こんな詩ともつかないものをやり出した


   ☆

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