ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

文芸の里コミュの俳句ノート NO18

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

編集中です



◇競ふかにパラソル花の上に立つ
◇ひろびろと視界遮るものなくて一本の道つづいてをりぬ
◇上よりも横に広がる噴水を人にたとへし牧師ありけり
◇噴水の鳩嘴に水のせて
◇あの家にも星の王子ゐて天瓜粉
◇氷水毒々しさも季節感
◇牧の杭一つ忘れて夏帽子
◇これも愛扇の風をくるる人

   ☆

身に余る不幸を負ひて生き迷ふ
人の幸せ祈るこのごろ

   ☆


◇夕焼けに翼を焦がし鳴く鴉
◇炎天下虫とぶぬるき風起こし
◇片陰に少女かがみてバスを待つ
◇うつすらと青嶺の走る旅の窓
◇夏休み犬連れてゆく蛇の山
◇滝壺に猫の目となり魚を追ふ
◇いざゆかむ鬱つき抜けて五月晴れ
◇地獄ほかにあるとは見えず五月闇
◇滝落ちて胸中安らぐ町にをり
◇青芒しなやかなれば月似合ふ
◇青葡萄自我のごとくに種宿し
◇草原に置いて忘れし青林檎
◇山登り泉の上に口置けば鳥の来てをリ人に先譲り
◇せせらぎの軽やかにする傍らに水鳥の歌絶頂にして
◇堅き岩泉湛ふる隙間あり渇けるものの拠り所とし
◇うすもののなにか放電あるごとし
◇うすものに放電ありて怖れ寄る
◇空蝉を抜けて忙しき身となりぬ
◇春昼や岩にぬくまるトカゲあり
◇タラの芽を摘めば鳥きて空を切る
◇校庭に名前百人チューリップ
◇涼風を求めて泳ぐ魚一つ
◇朝涼し屋根にゐる猫みな涼し
◇抜きん出て雲掃くポプラ夏の空
◇蒼嵐かけゆく獣親持たず
◇入梅といへば憂鬱濃く迫る
◇犬がゐて人楯とする蛙かな
◇ブレザーを着流し薄暑の街をゆく
◇白梅やいくつ灯ともす暗き夜に
◇夕立や葉陰の雀目をあはす
◇五月雨や赤青電車すれちがふ
◇五月雨のなか駆くる電車光ひき
◇埋もれず咲くは菜の花よいところ
◇満開も凋落もなく菜花咲く
◇卵むき車窓に流る夏蜜柑
◇太陽を沈ませて剥く夏蜜柑
◇日没を待ちて皮剥く夏蜜柑
◇太陽の静まるを待ち蜜柑剥く
◇菜の花や一面光る黄の海に
◇菜の花や揃ひて笑ふ子らを容れ
◇朝顔の藍を目に入れ猫現はる
◇どの路地も朝顔ばかり花盛り
◇携帯に朝顔収め路地めぐり
◇路地を行く我蝶となりうらぶれて
◇朝顔に敬礼し行く人ありて猫ふしぎ顔に見るもをかしく
◇蔓延べて大きく開く朝の顔
◇乾燥を好むあやめとは露知らず水を浴びせて悪びれてをり
◇湿地好む水辺の花よ杜若積年あやめと取り違へてをり
◇蟻の道白雲浮かぶかなたまで
◇車窓には闇に抗ふ烏賊釣り火旅に出て知る命の深さ
◇イチゴ摘む乙女の爪の赤きこと口に運べば唇も赤
◇糸トンボ今日も暮れなむまた明日
◇どう救ふひ弱な羽音糸トンボ
◇浮巣には雛の一羽が残りをり
◇苦しさはひとりのみ知る泳ぎかな
◇打水のおもしろきこと虹を生む



コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

文芸の里 更新情報

文芸の里のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング