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文芸の里コミュの俳句ノート NO17

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                  Adagio in G Minor (Albinoni)


 俳句ノート NO17



◇春の季語反故となる前夏近し

◇帰る雁また来る空の深さかな

◇雁帰るみつけし仲間ひきつれて

◇帰る雁ふと路地猫の顔をあぐ

◇雁帰る人もいつかは通る道

◇鳴き交はし路地を横切る帰る雁

◇雁帰るあの子は今年二十歳かな

◇雁帰る天上蒼く深く澄み

◇蒼々と深まる天へ雁帰る

◇澄み渡る天へ落ちゆく帰雁かな

◇飛行機の雲ひくごとし帰雁かな

◇飛行機の雲細く曳き雁帰る

◇細々と長く吹かれて帰る雁

◇忙しなき声の掛け合ひ雁帰る

◇鴨一羽雁に混じりて発ちにけり

◇沈丁花見知りの猫もきてをりぬ

◇香を立てて己は沈む沈丁花

◇鼻に強く目を眩ませる沈丁花

◇何の花匂ひの花よ沈丁花

◇沈丁花蟻の行列千鳥足

◇沈丁の下に猫の目光る夜

◇口開けて庭占領す雀の子

◇雀の子鳴けば鴉もしかめ面

◇赤ん坊となけば分はあり雀の子

◇雀の子物干し竿はやや太く

◇雀の子親ばかり追ひ人を見ず

◇菫ほど小さくあればまた強し

◇通るたび歩道の菫目合ひす

◇小国の旗手の帽子に菫花



   ☆

知らぬ間にあの子成長してをりぬ
迷ひを抜けて静けさをおび

   ☆

埃風舞ふ駅頭に群れる鳩
血統鳩はここにはをらず

   ☆

あの鳩はいづちの空を飛びをらむ
青ひといろの四月の空に


   ☆

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