moving （movies and musicals）コミュのトールキン　旅のはじまり

Tolkien
ドメ・カルコスキ

ニコラス・ホルト/Ｊ・Ｒ・Ｒ・トールキン
リリー・コリンズ/エディス・ブラット
デレク・ジャコビ/ライト教授
トム・グリン＝カーニー/クリストファー・ワイズマン
コルム・ミーニイ/フランシス神父
アンソニー・ボイル/ジェフリー・スミス
パトリック・ギブソン/ロバート・ギルソン
ハリー・ギルビー/Ｊ・Ｒ・Ｒ・トールキン（少年時代）
アダム・ブレグマン/ジェフリー・スミス（少年時代）
アルビー・マーバー/ロバート・ギルソン（少年時代）
タイ・テナント/クリストファー・ワイズマン少年時代）

「トム・オブ・フィンランド」のドメ・カルコスキ監督が『ホビットの冒険』『指輪物語』の作者Ｊ・Ｒ・Ｒ・トールキンの若き日の物語を映画化した伝記ドラマ。両親の死や戦争など過酷な運命の中でかけがえのない出会いを重ねて成長していくトールキンの愛と友情の前半生に焦点を当て、偉大な作家の創作の原点に迫っていく。
(by Allcinema)

[m:181］トールキン　旅のはじまり　
教授の言語オタクなエピソードが愛しい。
「サム！」から始まるミドルアースに繋がる言語や映像に想像の翼を広げる。
教授の半生に癒えない傷を負ってしまったフロドを重ね、
『仲間』という言葉の重みに涙する。

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背の高いニコラス・ホルトは、教授（＝トールキン氏）の役に
ぴったりだなーと思いつつ観賞。

「指輪物語」や「ホビット」の作者、
Ｊ・Ｒ・Ｒ・トールキン氏の半生を描いた作品。
彼の半生が、これらの作品の下敷きになっていることがよく分かる。

フロド（指輪物語の主人公）に教授を重ねながら観てしまったけど、
フロドに重ねるべき人物は、クリストファーの方かもしれないな。
戦場から帰還したけれども、精神を病んでしまったクリストファーの姿は、
指輪を棄てる旅から帰還したフロドの姿に重なる。

それに、教授自身は、エディス･･･、もといエルフの乙女に恋したベレンに
自分を重ねているしねぇ。

ニコラスの青い瞳が本当に綺麗で引き込まれる。

教授が子供に物語を語ろうとしている場面で、
LOTRで”サムワイズ、ザ、ブレイブ”と言ってるフロドの表情を思い出す。

エンドロールの影絵イラストに、
指輪物語をモチーフにしたものが色々登場。
ガンダルフだったり、
グワイヒアだったり。

この作品、もう一度見たいなぁ。

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ということで、２回目。
やっぱり、 観て良かった。
これは自分の中で 何回でも観れる作品。

ギンレイでも上映してくれないかなぁ。
（と思っていたけど、今は映画館自体が休館中。）

２回目なので、教授の友人達の顔も見わけがつくようになって一安心。
（１回目は、ちょっともやもや）

仲間の４人の内、２人が戦死。
残ったのが、もう一人の金髪の青年。
その後の彼の（映画上の）人生には、もう登場しないんだな。

こんな風に若者たちを殺してしまう戦争って、やっぱり必要悪では済まされない。
そして、指輪物語は教授にとってのONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD的癒し
（現実の悲劇をリメイクする手法）だったんだな、と胸が痛む。

イメージ映像が彼の作品にリンクして、
想像の翼がどんどん 広がっていく 。

エンドクレジットの背景の、動く影絵のような映像にも、色々な 発見が。

戦争の象徴のように登場するブラック・ライダー。
オルサンクのような塔も発見。

木の下にたたずむ小さい人のシルエットは、
初回は４人に思えたけど、今回は３人かもなと。
（西へ行くフロドを見送るホビッツということ）

そういや、戦争シーンのクライマックスで、煙がゆらゆらと動いて、
サウロンと思われるシルエットが現れてくるね。

子供の頃の田舎を離れる場面で振り返って目に焼き付ける風景は、
ホビットの住む村のようだし、
ロンドンの 公害で荒んだ風景は、モルドールのイメージに近いかも。

後は、エディスがトールキンに、『（戦地に向かっても）生き抜いて、戻ってきて』
と伝える台詞は、 LOTRでアルウェンがフロドを生還させる場面に繋がったな･･･。

トールキン役の子役が、美少年でした。
子役の頃のニコラス・ホルトよりも麗しいかも。。
横顔が、（子役の頃ではなく）現在のニコラスに似てました。