moving （movies and musicals）コミュのノーボーイズ，ノークライ

THE BOAT

キム・ヨンナム

渡辺あや

妻夫木聡 /亨
ハ・ジョンウ /ヒョング
貫地谷しほり
チャ・スヨン
イ・デヨン
徳永えり
柄本佑
あがた森魚

オンボロのボートで韓国から日本へ密輸品を運ぶヒョング。
送り先は日本で成功した闇組織のボス、ボギョン。その手下で、
ボートの出迎え役をしている冴えない男、亨。ある日２人は、･･･。
（by allcinema ONLINE）

面白かった。

たまたま脚本が渡辺あやだってことに気が付いて、
たまたま会員カードの更新に行く用事があったので
観たのだけど、『あたり』でした。
（期待度が低いから高評価になったのかもだけどｗ）

日韓合作の作品。
ということで、主役も日韓それぞれ１人づつ選出。
でも、韓国人の方（ハ・ジョンウ）がナレーション担当で、
彼の目線の映像の方が多かったかも。

言葉も韓国語の方が多かったかも。
でも、日本語の本音のつぶやきがおもしろいから、
日本語が母国語の方が楽しめるかも？
（あ、韓国語の本音のつぶやきは理解できてないから
　比較のしようがないか^^;）

日本人の主役は妻夫木聡。
イメージを大切にする国内資本ではやらせてもらえないような
ダークな人間臭さが面白かったです。
特に、妹に対して吐く言葉の数々には、驚愕～。
例え血が繋がっていても、セクハラ発言だよーっ！

でも、そんな台詞を吐かせても、家族思いだという部分が
ちゃんと伝わってくるのが、脚本が良いのか、それとも
役者が良いのか分からないけれど、どっちにしろ上手いなぁ。
「ギルバート・グレイブ」のギルバートとキャラ的に
重なる部分が多かったかも。

ついでに、笑わない無愛想な妻夫木くんて、結構不細工。
（そんなところも楽しかったのだけど。）
キャスト情報なしで観ていたら、彼だって自信が持てないくらい
変な人、つーか、知らない人だったもんなぁ。

アイドル的な余計なサービスをしてない感じが
良いんだよなー。
同じ『妹』相手の演技でも、「涙そうそう」の
嘘っぽさにはがっかりしたけど、今回は、良かった。
うん、見直したｗ

ストーリーでは、２人の主役の関係性がどんどん
変化していく様子が面白かったなぁ。
突然の形勢の逆転があったり、距離が縮んだり
遠のいたり。
体格や性格も対照的だったしなー。
境遇も全然違うようで、でもリンクする部分もあって。

そして、ラストも粋だったかな。
ファンタジーと現実の映像の組み合わせ方には
一瞬とまどったけれども。

あと･･･。
客席で笑ってる人はほとんどいなかったんだけど･･･。
『おかしみ』という意味でも秀逸だったんだなぁ。
極上のキムチとか、野外カラオケとか、
ツボにはまったエピソードが多かったです＾＾