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moving (movies and musicals)コミュの宮廷画家ゴヤは見た

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映画GOYA'S GHOSTS
いすミロス・フォアマン

ハビエル・バルデム /ロレンソ神父
ミシェル・ロンズデール /異端審問所長
ランディ・クエイド /国王カルロス4世

ナタリー・ポートマン /イネス・ビルバトゥア
ホセ・ルイス・ゴメス /トマス・ビルバトゥア
マベル・リベラ /マリア・イザベル・ビルバトゥア

ステラン・スカルスガルド /フランシスコ・デ・ゴヤ

ナタリー・ポートマン /アシリア

メモ「アマデウス」「カッコーの巣の上で」の巨匠ミロス・フォアマン監督が、
スペインの天才画家ゴヤが活躍した激動の時代を背景に、非寛容・非人間的な
異端審問がもたらした一つの悲劇を描いた歴史ドラマ。純真無垢な少女イネスと
威厳に満ちた神父ロレンソが辿る数奇な運命を、2人の肖像画を手掛けるゴヤの
目を通して繊細かつ重厚に描く。(by allcinema ONLINE)

チャペルネタばれになってしまったなぁ・・・。

そりゃ、もうびっくりさ!・・・って、意味不明だなたらーっ(汗)
いやー、すごかった。
ナタリー・ポートマンって、すごい。
ふぅ。

えー、さてさて。

ネット(Wikipediaなど)で、ゴヤの生涯とスペインの異端審問について
簡単に知識を入れておくと作品に入り込み易いかも。

異端審問にかけられた少女と、ある修道士の話です。
タイトルに名前が出てくるゴヤは、彼らを見守るポジションの人物。

予告を観た時点で、少女が死ぬか解放されるかで話が終わるのかなーと
思ったら、全くの予想ハズレでした。
それからが、長い長い〜。
フランス革命の波がスペインまで襲ってきたり、その反動がきたりと、
歴史をばりばりと突き進んでいくような感じ。
元々数十年に過ぎない一生のほんの一部の期間で、
価値観が目まぐるしく変化していく時代。
自由や平等などステキな大義名分と裏腹なフランス軍の侵略の様子や、
価値観が360度変化したことにより権力を取り戻した人間が、
かつて自分を糾弾した人物に対して、同じ処罰を与える皮肉、
そして、皮肉な運命を意外な行動で受け入れる人物などなど・・・。

原題の“GOYA'S GHOSTS”は、どういう意味だろうなと思いながら観ていたら、
最初の方で、顔が描かれていない肖像画を観たイネスが、ゴヤに誰かと尋ねて、
ゴヤが「幽霊だ」と答える場面がありました。

これがタイトルにつながるとすれば、ゴヤが描いた人々が幽霊なのかもしれないな。
例えば、イネス。そしてロレンゾ神父。
(あ、イネスもロレンゾ神父も架空の人物です。)

ゴヤ役のステラン・スカルスガルドは良かったなぁ。
どっかで観た顔? と思って調べてみたら、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のビル・ターナー役でした。
(ウィル(=オーランド・ブルーム)のパパね)
ビルはまともな顔でいることは少なかったけど、
なんとなーく面影があったかな、・・・目の辺りとか。

この作品でのゴヤは、利己的な面と人間らしさを持つ人物でした。
お金の為なら誰の絵でも描く姿勢と、イネスを助けるために奔走する姿
という相反する2つの面を持つ人物。

人の相反する面を描いているのは、他の人物にもいえることで、
神父なら、拷問による懺悔を神聖なもの言い張る前半の非人間性や、
自分の欲望や権力の為に行ったイネスに対する仕打ちの数々と、
激動の時代の中で自分の中に生まれた信念を貫き通した姿。
(ま、これは単にゴヤに対して意地をはったのかもしれない(おい^^;))

イネスに関しては、純粋さと狂気。
彼女の場合は狂気になれたから純粋でいられたのかもしれない。
また、彼女が生き抜いたのは多分、子供の為。
となると、神父の行為も、彼女にとっては福音だったのかもしれない。
すごく皮肉な見方だけれども。

イネスを演じたナタリーは、審問にかけられる前と解放された後では
全くの別人で、あとイネスに生き写しの子供(アリシア)の役も演じているので
実質3役を演じている感じ。

一番強烈な印象を残すのが、解放された後のイネスの姿。
まるで亡霊のような、痛めつけられた姿に言葉を失いました。
(・・・って、映画観ながら喋ることはないけどw)

神父役のハビエルさんは、表情によって性格まで変わったように見えたなぁ。
精悍に見える時と、脂っこく見える時と。
ま、どっちにしろ、爽やかではないな。やっぱり、悪人顔かも。

数多くのゴヤの絵がオープニングとエンディングに登場。
暗い絵、気味悪い絵が多かったです。
そういう時代、だったんだろうなぁ・・・。

コメント(4)

重厚なんだけど、妙にユーモラスなシーンもあったりして、語り口のうまさはさすがという感じ。

当時の版画の造り方とか、考証面も楽しめました。
クローバーMBT☆TYPE-90さん
そうそう、重厚なんだけど、エンターテメント作品でもありましたよね。
芸術的で眠くなるんじゃなくって、「これからどうなるの!?」と
目まぐるしい展開に目が離せないって感じ。

版画は、今と違うのでしょうか?
私は、「版画はこうやって仕上げるのかー」と単純に感心してましたあせあせ(飛び散る汗)
観て来ました!

カトリック神父と純粋な少女の悲恋なのかと思いきや・・・
時代と権力と人権と聖と俗と・・・色んな要素が詰まった映画でしたね。


2時間の中に良くもここまでの内容を、破綻なく詰め込めることが出来たものだと・・・。
なかなか衝撃的でした。


個人的には王妃をありのままに描いたゴヤに、
スペイン王の安心した表情が一番面白かったです(笑

でもロレンゾのその後で、
家族の乗った馬車の安全を最後まで目で追ってるシーンに心うたれました。

イネスの狂気もまた。

一貫して正気を保っているのがゴヤのみというのも興味深かったです。



正気と狂気。

全てが狂ってると感じながらも、
時代というものがそれを規定するのなら、
あの時代はあれが正気だったのだと・・・悲しくも不思議な映画でした。
クローバーまんまるちゃんsan
ご覧になりましたね!
ほんと、濃〜い作品でしたよね。
もう一度観たら、まだまだ発見がありそうな気がします。

イネスを観ていると、狂気というのも自分を守るための武器で
あるのではないかという気がしました。
狂気でいるから、変わらずにいられるというパラドックス。
狂気になれたからこそ、『真実の愛』も手に入れたし、
『子供』をとり返すことができたとも思えるし・・・。

ゴヤの描く王妃は、それなりに美しかったですよねウッシッシ
私は、ご本人の性格が出ていてステキだなと思いました。
なんで気に入らなかったのだろう〜w

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