moving （movies and musicals）コミュのミュージカルルドルフ The Last Kiss

RUDOLF The Last Kiss　帝国劇場　5/25 18:30-

原作：フレデリック・モートン著「A Nervous Splendor」
音楽：フランク・ワイルドホーン
脚本・歌詞：ジャック・マーフィ
追加歌詞：ナン・ナイトン
演出：宮本亜門

ルドルフ(オーストリア皇太子)：井上芳雄
マリー・ヴェッツェラ(男爵令嬢)：笹本玲奈
シュティファニー(皇太子妃)：知念里奈
ラリッシュ(マリーの友人)：香寿たつき
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝)：壌晴彦
ヨハン・パイファー(人形師)：浦井健治
ウィルヘルム(プロイセン皇帝)：岸祐二
ツェップス（ウィーン日報の記者）畠中洋
エドワード(英国皇太子)：新納慎也
ブラットフィッシュ(ルドルフの御者)：三谷六九
ターフェ(オーストリア首相)：岡幸二郎

【男性アンサンブル】
青山航士,乾あきお,小野田龍之介,小原和彦
笠嶋俊秀,後藤晋彦,杉山有大,砂川直人
谷口浩久,田之内清章,中井智彦,中山昇
原慎一郎,ひのあらた,松原剛志,横沢健司
横田大明
　
【女性アンサンブル】
飯野めぐみ,家塚敦子,岩﨑亜希子,樺島麻美
栗山絵美,黒川鈴子,後藤藍,史桜,谷合香子
中山旦子,森実友紀,やまぐちあきこ

ハプスブルク家の皇太子・ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの悲恋の物語。

もう千秋楽も過ぎてる舞台ですが、今頃･･･。
ま、いつものことですね^^;

帝国劇場の実力を思い知った舞台でした。
って、日本語としてかなり変だけど。
でも、大きい舞台って、それだけで素晴らしいんだな、と。

久しぶりのフルオーケストラの音も心地よくて最高でした。
舞台セットも豪華なだけではなく、ソロの時にはシンプルなセットや
セットなしでキャストに視線を集中させるようにしたりと
ツボを心得たものになっていました。
それに、額縁の中には、ちゃんと絵が描いてあるしｗ

名画の一部を背景にしたセットが面白かったなぁ。
これは席の位置によって印象が変わりそう。

そして、内容ですが、これもすごく良かったんだなぁ。
ルドルフが、だんだんと羽をむしられて動けなくなっていく鳥のように見えて、
もう進むべき道は全て閉ざされてしまったという気持ちがよく分かったし、
（信じていた者に裏切られるのが一番辛いよなぁ･･･）
マリーの一途な気持ちもよく分かって、２人の選んだ道がどーしよーもなく
ハタ迷惑なのは分かるけど、それでも、しょうがないよね、という気に。

ターフェは、迫力がありました･･･。
とりあえず、彼に全てを任せれば国政は問題ないだろうという雰囲気ｗ

皇帝（父親）も、ルドルフ目線では分からずやの頑固者だけれども、
ソロ曲では息子への愛とか親としての苦悩も感じられたし、

ステファニーは、･･･彼女は彼女で崖っぷちだよなぁと思ったし、

ラリッシュは、マリーとの視界＆視点の違いが面白かったし、

エドワード皇太子は、いい人だったし、
（５分間しっかりオペラグラスで追い続けましたよ、新納さん！）

「タンビエットの唄」ですっかりファンになった畠中さんは
美声を聴かせてくれたし、
あ、そうそう、ハンガリー独立派の人たちは「モーツァルト！」で
おなじみの人たちが多くて、懐かしかったなぁ。
（でもって、砂川さんは、やっぱりそーいう役柄なのね^^;）

あと、白塗り＆赤や緑も入ってます･･･のヨハンも良かったなぁ。
いつもと歌声が違う雰囲気で素敵だったし、動きが綺麗。

とまぁ、全てがうまくぴったりとはまったパズルのようなキャスト。
それぞれに感情移入できる作品でした。

･･･････････
この日はトークショーがありました。
笹本玲奈さんは急病で欠席。
舞台に立っている時は、そんな状態だとは全然気付かなかったので
凄いなぁ･･･、と。

ということで出演者は司会の井上さん＆新納さんと
ゲストの知念里奈さんと香寿たつきさん。

司会の毒舌２人組が「エリザベート」初演時の知られざるエピソードを
披露し、それから４人であれこれと。

一番面白かったのが、史実と自分達の演じる役とのギャップ。
ラリッシュはルドルフと同じ30歳くらいで、
ルドルフの風貌はハゲで髭面だったとか、
エドワードは48歳だったとかｗ

新納さんの演じているプレイボーイ風エドワード、
実はフリス（by「レベッカ」）みたいな風貌だったのねｗ