飲食店独立開業で成功する正攻法コミュの再飲食店開業への道「13実際に事業計画書を作ってみよう！?」

今回で「事業計画書」については最終回となります。

■「利益は計画して残す」

売上高予測をどう算出するか？

私は、まず自分が開店する地域商圏を基にある程度予測を立て、アレンジ・検討を加えながら落とし込みをしていきました

想定できる客数、客単価、回転率、営業日数から計算する売上高予測をし（１日、１ヶ月、１年間）、自己の調査結果から精度を上げていくことがポイントとなります。

この時、季節変動や天気・気温や湿度など、業態によって有利不利がありますので、それも要因に加えて「好調時」、「普通時」、「低調時」と売上高に変化をつけてみるのも大切です。

「売上高予測＝客（席）数×客単価×回転率×営業日数」

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【小さな飲食店の一例】※あくまで一例です。実際は予算内で収めることが必要になります。
・店舗面積約20坪（賃貸坪単価12.000円＝家賃240.000円）
・客席30席
・営業時間11：30～22：30（仕込み＆休憩15：00～17：00）※実営業時間9時間
・スタッフ　本人、社員1名、アルバイト1名　計3名

■初期費用合計　18.480.000円　＋　運転資金

Ａ「店舗物件取得費」　2.880.000円
・保証金10ヶ月　2.400.000円
・仲介手数料1ヶ月　240.000円
・前家賃1ヶ月　240.000円

Ｂ「店舗デザイン費＋施工費」　14.300.000円
・パースデザイン費　300.000円
　・店舗デザイン、設計、施工監理　1.000.000円
・内外装工事※坪400.000円と仮定　8.000.000円
　・設備工事（厨房機器、給排水、空調、防災、トイレ含む）　5.000.000円

Ｃ「店舗備品費」　10.000.000円
・調理器具、食器類、ユニフォーム、レジ、電話回線、インターネット回線、有線、清掃用具など

Ｄ「広告宣伝費」　300.000円

Ｅ「運転資金」月経費の3～6ヶ月分余裕をもっておきましょう。
　・人件費、開業前家賃、仕入れ費※事前に掛かるものです。

■総資金　20.000.000円

・自己資金　6.000.000円
・両親や兄弟からの出資金　4.000.000円
・国民生活金融公庫融資　5.000.000円
※年利2.0％、5年回収（60回払い）、月約92.000円返済（仮）
・銀行融資（信用保証協会付）　5.000.000円
※年利2.5％、5年回収（60回払い）、月約94.000円返済（仮）

■果たして、収支は？

「月売上高」※実際は何種類ものシュミレーションを行ってください　2.184.000円
昼：客単価　800円×30席×1.5回転×26日＝ 936.000円
夜：客単価　2.000円×30席×0.8回転×26日＝ 1.248.000円
　
「月経費」　2.001.000円
・仕入費※原価率30％で計算　750.000円
・人件費　本人（300.000円）社員（250.000円）アルバイト（150.000）　700.000円
・家賃　240.000円
・光熱費※5％で計算　125.000円
・借入返済金　92.000円＋94.000＝186.000円
　※実際は「減価償却費」があるので、その分のキャッシュは出ていきません。

■さあ、利益は出ましたか？

売上高 2.184.000円　－　経費 2.001.000円　＝　利益183.000円
※ここで利益が出なければ、必ず事業計画を見直す必要があります。
くれぐれも甘い見積もりをしないことが「小さな飲食店を成功させる正攻法」となります。

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