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★健康美CLIPコミュの人口冬眠

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今、自ら死を選ぼうかと悩んでいる人は、もう少しだけ待つべきかもしれない。眠っているだけで新しい未来にたどり着ける技術が近いうちに実現されるかもしれないからだ。何のことを話しているかというと、かつてはNASAが惑星間の有人宇宙飛行に応用しようとしていたものの、研究を断念して久しい“人工冬眠”の話である。
“The Sunday Times”が伝えるところよると、米国では昨年晩秋以来、人工冬眠の実用化競争に再び火が点いた。いったんは、実用化があきらめられた人工冬眠だったが、ある男性の奇跡の生還が再びその可能性に光を当て、研究資金がつぎ込まれるようになったのだ。

この実用化競争には、ロサンゼルス、ボストン、およびピッツバーグの3つのチームが名乗りを上げている。

ボストンのチームを率いるのは、マサチューセッツ州の総合病院で外科医を務めると共に、米陸軍のコンサルタントを兼任しているハッサン・アラム医師である。彼は、ボランティアを募り、本年度末までに世界に先駆けて人工冬眠の人体実験を実施しようとしている。

アラム医師は、人工冬眠を救急医療に応用したいと考えている。彼のプランでは、救急車に“血漿増量剤”と呼ばれる清浄な食塩水を常備する。自動車事故などの現場で、この食塩水を重傷者の体内に注入する。

“血漿増量剤”を注入された患者の体温は、37℃から10℃まで急激に低下する。これにより、代謝が下がり、ショックの発現が遅れると共に、怪我によるダメージが抑制される。

アラム医師は、既に体重50キロのヨークシャー種豚を使った動物実験に成功している。この実験では、血漿増量剤の注入により豚の心拍と脳電気信号を最長で2時間にわたって停止させた(つまり“仮死状態”に至らしめた)。その後、血漿増量剤を暖かい血液で置換したところ、豚が元どおり息を吹き返した。長期にわたる影響は認められなかったという。

この血漿増量剤は、前線の兵士への応用も考えられている。戦地で重傷を負った兵士の多くは、治療を受けるまでの時間が長すぎることで命を落としているが、人工冬眠状態に至らしめることで生存可能性を高めることができると期待される。

このようにアラム医師のチームは、一刻の猶予も許さない救急搬送の現場で人工冬眠技術を応用することに主眼を置いている。

それに対し、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)およびピッツバーグ大学サーファー蘇生学研究所のチームは、もっと応用範囲の広い青写真を描いている。UCLAメディカル・スクールの研究者曰く。「最初は20分程度で実験を行いますが、その後は、数日、数週間、数ヶ月というふうに冬眠期間を延ばして限界を確かめていきます。今のところ、限界は不明ですがね」

さて、20年も前にNASAが実用化をあきらめた人工冬眠技術が再び脚光を浴びているのは、昨年の晩秋に、ある男性が奇跡の生還を果たしたニュースが世界を駆け巡ったことによる、と“The Sunday Times”の記事は述べている。その男性の名は、打越三敬さん。そう日本人である。

神戸の六甲山で昨年10月7日に遭難して意識を失った後、同月31日に救出された、あの男性である。たとえば、当時の「日刊スポーツ」は次のように伝えている。

焼き肉のたれじゃなく冬眠で生き延びた

 兵庫県の六甲山で約3週間遭難し「焼き肉のたれで生き延びた」と伝えられた西宮市職員打越三敬さん(35)が19日退院し会見。遭難2日後の10月9日に意識を失い、31日に発見されるまで20日以上食べ物だけでなく、水すら飲んでいなかったことが分かった。

 会見に同席した医師は「体温が約22度という極度の低体温症だった。動物の冬眠に近かったのではないか。驚異的な生命力だ」と説明。保護時はほとんどの臓器が機能停止状態だったが、現在は後遺症を残さずに回復した。


“The Sunday Times”の記事には、“fell down a snowy mountain”(雪山で倒れた/転落した)とする不正確な記述もあるが(10月の六甲山に雪はない)、このニュースが世界を駆け巡ったおかげで、再び人工冬眠の実用化研究に資金が拠出されるようになったらしい。ただし、欧州宇宙機関では、既に2004年から人工冬眠の実用化に本腰を入れていた。

“The Sunday Times”の記事では、神戸の医師のコメントが次のように引用されている。「彼がそんなに長く生き延びた理由は、私たちにもわかりません。しかし、彼の体は1ヶ月近くにわたって氷漬けになっていました。そして、今は普通の生活に戻っています。この仕組みが理解できたらなら、将来、多くの人命を救うことができるようになります」

もしかしたら、数ヶ月などといわず、数年、数十年もの長期にわたる人工冬眠が可能になるかもしれない(『夏への扉』などのSFに出てくる“冷凍睡眠”とは異なるので、数十年はさすがに難しいかと思うが)。ただし、冬眠期間の限界を延ばしていくには、必ず人体実験が必要になる。誰が被験者になるのか。

本稿の冒頭では「眠っているだけで新しい未来にたどり着ける」と書いたが、これは実は不正確。人工冬眠では、実際には睡眠するのではなく、仮死状態に陥るのである。その状態で人体実験が失敗に終わると、それは被験者の死を意味する。

だが、現世に望みを持てない人や既に不治の病にかかっている人が長期にわたる人工冬眠の被験者に志願することは十分ありえる。むしろ、数日程度までの短期の人工冬眠実験の方がボランティアを集めにくそうに思える。

http://rate.livedoor.biz/archives/50384852.html

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