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★健康美CLIPコミュの誤解されやすい ヘルペスの知識  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3286089

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本田まりこ先生他、  2003.5.31 

【ヘルペスの現状】
Q.「ヘルペスウィルスはほとんどの人が持っているというのは本当ですか?」
A.いいえ、持っていません。衛生観念の発達(授乳時の乳首の消毒や口移しで食べ物を与えないようにするなど)により、抗体を持たない人が増加しています。昔(昭和33年頃)では9歳で50%の人が感染していると言われていましたが、現在では?型?型を合わせても、30代までは50%以下、40代からが以上の理由で70%となっています。

Q.「性器ヘルペスの増加について」
A.10代、20代の性器ヘルペスが増えてきています。思春期学会などが調査しているのですが、今の高校生で男女とも性の経験がある子が30%、大学生で70%と言うように15歳を過ぎると一気に男女の関係が密接になっているのが原因の一つでしょう。
また、パートナーが一人ではなく、4〜5人はいるというのがかなり多く、昔の常識とは違っています。結果、去年が性器ヘルペスにかかる女の子が一番多かったです。そして、性器ヘルペスにかかると、梅毒やエイズなど、他の病気にもかかりやすく、それをなんとかしようと今、性感染症学会などでコンドームの使用を呼びかけるなどのキャンペーンを行っています。

Q.「ヘルペスの専門医または知識を十分持っている医師が少ない?」
A.ヘルペスは誤診されやすく、性器ヘルペスだった患者さんに聞いたところ自分は性器ヘルペスを持っていると認識していた人はたったの20%他の60%は誤診によって他の病気と間違われてしまっていました。残りの20%は無症候性でした。
間違われやすいのは他に、口角炎や固定薬疹を口唇ヘルペスと誤診してしまうなどがあります。

Q.「きちんと検査してくれないのはなぜ?」誤診が多いのは?
A.病状をみればわかる場合(何回も同じ場所に出る)はだいたいヘルペスだからです。また、初感染かどうかを調べる検査法が今の保険で認められていないのです。また、値段の安い抗体検査では性器ヘルペスの34%が陰性になってしまうことがあり、それを知らない医師が多いのが現状です。また検査自体の意味を知らない(検査にどういう意味があるか知らない)医師も多いようです。

Q.「医師会で抗体検査?」
A.単純ヘルペス?型を持っているのか、?型を持っているのかわかる検査は各都道府県の医師会で受けることができます。
ちなみに名古屋では2000円でした。また、型まではわからないけれど、ヘルペスの抗体を持っているかないかの検査であれば、各医療機関で検査してもらえます。

【妊婦と女性】
Q.妊婦さんの感染状況は?
A.今から2年前の報告では日本人で13%、アメリカで30%と報告があります。ただし、海外ではエリアによって感染者数が大きく違います。また、韓国での感染者数は日本より多いことがわかっています。

Q.赤ちゃんに遺伝しますか?
A.遺伝はありません。

Q.出産と子供への感染について
A.2年ほど前の新生児ヘルペスの統計をとると、母親からの感染がほとんどで性器ヘルペスからだけでなく、母親または父親または家族などからの感染も報告されています。病院によっては母親に唇ヘルペスがある場合3週間は母子別室で授乳もさせません。
新生児期(1ヶ月)は特に危険なので気をつけましょう。
しかし、新生児期を過ぎれば抵抗力もついてくるので問題ありません。
また、親がヘルペスを持っていれば、生後6ヶ月間は抗体があるので新生児ヘルペスの危険性も少ない。

Q.抗ウィルス剤服用による胎児への影響は?
A.抗ウィルス剤を服用した妊婦さんから生まれる奇形児の確立は、一般に生まれる奇形児の確立と全く同じです。でも危険性はないだろうけれど一応DNAに関係する薬なので妊娠の初期はやめましょうということになっています。アメリカでは初感染の妊娠中期以降なら使いましょうということになっています。

Q.出産方法について
A.今まで妊娠10ヶ月目で発症した場合、抗ウィルス剤を飲んだら帝王切開しなくてすむのではないかと言われていたが、分娩より3週間に近い場合は帝王切開した方がよいでしょう。

Q.妊娠中の抗ウィルス剤の服用、使用について
A.抗ウィルス剤はDNAに関係する薬なので、妊娠初期は使用しません。しかしアメリカでは、初感染の場合、妊娠中期以降なら飲ませましょうということになっています。
また、日本でも水疱瘡や初感染など症状がひどい時は中期以降(妊娠7ヶ月〜8ヶ月)なら飲ませています。ただし、妊娠初期(20週まで)の場合だとガンマグロプリン(水疱瘡の抗体価の高いもの)を打ちましょうということになっています。
妊娠後期であれば薬の服用は問題ありません。

Q.不妊とヘルペスの関係
A.不妊の一番多い原因はクラミジアです。しかし、性器ヘルペスの患者さんで統計をとると、90%ほどの人がクラミジアの抗体を持っています。

Q.自分のヘルペスが何型かを知っておくことはたいせつ?
A.1番困るのは自分は?型を持っているだけだと思っている人でも実は?型ももっていて、無症候(症状がなく発症している人)でウィルスを排出している場合があることです。きちんと検査してもらって自分の持っているウィルスのタイプを知っておきましょう。

【そのほかの質問】

Q.ヘルペスウィルスの感染力は強い?
A.健康な皮膚ならウィルスをつけても絶対感染しません。しかし皮膚にアトピーやささくれ、湿疹など疾患がある人は注意しましょう。

Q.抑制療法について
A.今の日本では1回に処方される薬の量が決まっていますが、この抑制療法は、毎日低容量の抗ウィルス剤を飲むことで再発を抑えようというものです。
ヘルペスウィルスは症状が出てから飲みなさいという事になっていますが、その方法だとウィルスがまた神経の根元に戻り神経細胞の核の中にずっと潜みます。そうするとまたちょっとした刺激で再発を繰り返します。
そこで抑制療法はでは毎日低容量飲んで再発を防ぐ、再発しなければ新しい部分でのウィルスは増えないから再発も減ります。
ある種の神経細胞は(脳の細胞も死んでいくというように)死んでいきます。つまり感染した細胞減るのではないかと考えられているのです。

Q.塗り薬と服用薬、どちらが効く?
A.塗り薬は発症してからそれ以上広がらないようにするだけのものであまりおすすめしません。症状のでているところにだけ塗っても、唾液や精液などから排出されているウィルスを抑えることができないからです。内服薬で元からブロックすることが重要です。むしろ発症前に内服薬を飲んで抑えることに意味があります。

Q.塗り薬など抗ウィルス剤の市販はありますか?
A.まずありません。上にもあるように塗り薬はおすすめできないし、間違った使用(ヘルペスではないのに塗る)で悪化やヘルペスの性質を変えて新しいウィルスができてしまうことなどが考えられるため一般に市販化することはないでしょう。

Q.再発を繰り返すと症状が軽くなる?発症回数が減る?
A.再発を繰り返すと言うより免疫が高まっていくとある程度は減っていきます。

Q.ヘルペスの人は献血できない?
A.できます。ヘルペスは大丈夫です。ただし、初感染の最中はだめです。今、若い人は知らないと思いますが、ピアスの穴を開けて1年間は献血はいけません。献血したとしても捨てられます。それは献血前の問診表などでわかります。また、献血後に検査もしますから本人が知らなくても使えるか捨てるかしているので大丈夫です。

Q.なぜ感染しても発症を繰り返す人と、全然発症しない人がいるのですか?
A.それはまだわかっていません。その辺もまだやること(研究)があります。例えばエイズのウィルスに合う鍵穴ってのがあって、その鍵穴を持っていない人はエイズにならない。だから例えば鍵穴が2つないとかからないとかそのあたりが関係しているかもしれません。

Q.早く治る方法は?
A.早く抗ウィルス剤を服用することです。

Q.プロポリスはヘルペスに効果ありますか?
A.プロポリスは殺菌作用があるからって事だけど、あれは飲むと逆に薬疹が出ます。すごいかぶれ症状を起こしたりね。それから銀杏やイチョウの葉とかそういうものもはいっているので。
プロポリスは蜂の巣のろうから抽出しているのですが、あれは私達が実験でうさぎやねずみなどにアレルギーなどを起こさせるためにわざわざそのろうをMIXさせて注射したりして使用しているくらいのものなので、むしろアレルギーを起こしやすくなります。

Q.一番早く治す方法は?
A.水疱をつぶしてアルコール消毒するのが一番早く治ります。(ゆかっち:「つぶしたら痕が残って危険と何かで読んだことがあるのですが…」)
そうです。バイキンが入るといけません。そこでアルコール(エタノールなど)でヘルペスウィルスの膜(エンベロブ)をはがしてしまうのです。そうすると感染力がなくなるので早く治ります。(ゆかっち:「しかしつぶしたら水疱内の内容液で患部の周囲に広がる危険もあるのでは…?」)
だから気をつけてつぶしてすぐにアルコール消毒してください。ただし、アルコール消毒はめちゃくちゃ痛いです。
でもアトピーなど皮膚に疾患のある人は広がる可能性があるのでやめましょう。

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本田先生プロフィール:東京慈恵会医科大学医学部皮膚科
ヘルペスの研究では日本でもトップにいらっしゃる先生で、皮膚科などで頂けるヘルペスに関する小冊子「口唇ヘルペスってどんな病気?」などでお名前をご存知の方も多いはずです。

★其のままです。
http://www.ne.jp/asahi/patient-site/herpes/news.htm

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