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TOKYO ポエケットコミュのポエケットニュース16号最新刊!

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第16回ポエケットは2012年7月22日(日)に開催されました。出展グループは40組。
少なめではありましたが、時間もゆったり取れて居心地は良かったと思っております。
「他のフリーマーケットでは寂しい思いをしたけども、ここは暖かい」と、ご自身のブログに書いてくれた出展者の方もいらっしゃいました。
今回のゲストには杉本真維子さんと及川俊哉さんをお招きしました。
ゲスト・リーディングの感想や会場の様子など出展者の方にレポートをお願いいたしましたので、お楽しみ下さいませ(川江)。

       ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【第16回ポエケットレポート】 
                夏野雨

福岡から参加しました。ポエケットに参加するのは3年ぶり、4回目の出展でした。
 会場は、いつもと同じ江戸東京博物館。ポエケットのときしかここに来ないので、会場に向かう途中の、駐車場わきのちょっと変わった長い通路を歩いていると、「ポエケットに来たなー」というかんじがします。さらに言うなら、両国の駅で電車を降りたときから、そのかんじはすでにしています。
 会議室前で、久しぶりの方とお会いし、ご挨拶。出展者集合時刻になり、会場に入って、参加者で机を並べます。いつもみなさん大変手際がいいので、負けるもんかー、と、椅子をまとめたりするのですが、いつもなんだか出遅れてしまいます。
 配置もすっかりできて、自分のブースに落ち着き、販売物の準備をします。机をふたつ並べた半分が1スペースで、わりとゆったりと座れます。
 一般開場の時間になり、扉がひらいたとたん、怒涛の人が押し寄せ、大波小波、というようなことはなく、かといってぜんぜん閑古鳥、ということもなく、ひきもきらず来場者の方は続き、わたしの出展ブース「福岡ポエトリー」にもお立ち寄りいただきました。はじめの数時間は、ずっとどなたかとお話していたような気がします。自分の作品のほかに、福岡から、また近県から、あるいは友人の作品をお預かりしてきていたので、なんとかこの場でご紹介したい、という気持ちでいっぱいで、あとからおもえば、ずいぶん積極的な売り子でした。 
 そうしているうちに、ひさしぶりにお会いする方や、お名前や作品は存じ上げていたけれども、お会いしたことはなかった方が、お声をかけてくださったり、こちらからお声をかけることができたりして、短い時間のなか、うれしかったり、ものすごく緊張したり、ジェットコースターのようになりながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。
 ゲスト朗読は、杉本真維子さんと、及川俊哉さんでした。杉本さんは、とても真摯な朗読で、詩の言葉が直接きこえてくるようでした。ふるえるようなお声がいまも耳に残っています。及川さんは、祝詞をおもわせる朗読で、こちらも、とても印象深いものでした。会場が、きゅうに異空間になったような、けれどそれがあたりまえのような、不思議な感覚になりました。
 ゲストの方の朗読の後、やっと他のブースを回る余裕ができました。にぎやかに飾りつけてあったり、シックだったり、一点集中販売だったり、店番が宇宙人だったり、どのブースも、すごく個性的でした。わたしとおなじく、地方から参加されていらっしゃる方もいて、ここぞとばかりに詩誌を購入したり、お話したりしました。
 ポエケットのいちばんの魅力は、なんといっても、詩の作者と直接お話しできるということだと思います。わたしはいま福岡在住ですが、以前東京に住んでいたこともあり、東京の詩友も多いです。ポエケットにいけば、あの人に会える、あの人にも会える、かもしれない、そういうふうに、わたしにとっては、めじるしになっている貴重なイベントです。
 じつは、ポエケットに何度か参加させていただいて、たのしかった経験から、詩友ら有志にて、福岡でも、詩誌を中心とした文学系同人誌の即売会「福岡ポエイチ」というイベントを、2012年の6月に開催しました。ポエケット会場には、そのことを知っていてくださっていた方もいて、うれしかったです。「福岡ポエイチ」のほうも、毎年続けてゆきたいと思っていますので、福岡観光がてら、ぜひお立ち寄り下さい(最後は宣伝!)。                  
       ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


五十嵐倫子

 TOKYOポエケットには、2008年〜2010年に「もーあしび」として出展参加、去年の2011年から「Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空」として出展しております。
 私は2011年2月13日に、「詩とアートが楽しめるカフェ」をコンセプトに「Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空」というカフェを開店しました。西武池袋線の江古田駅と東長崎駅の中間くらい、千川通り沿いにあります。お店情報はホームページをご覧下さい!http://nakaniwanosora.web.fc2.com/
 中庭ノ空ブースでは、当店で委託販売させていただいている、詩誌・詩集・CDを展示販売しました。当店でも手に取ってくださるお客様はいらっしゃいますが、常連のお客様はカフェを目的にご利用くださる方が多いので、詩人の集まるポエケットでも、多くの方に手に取っていただきたくて出展しました。また今回は中庭名物「中庭サブレ!」も販売しました。中庭ノ空ロゴマークの入ったオリジナルサブレです。こちらは、ご好評につき即完売となってしまいました。来年はもっとたくさん持ってこよう!!
 この「中庭サブレ」のパッケージ内側に、皆様からご応募いただいた「なかにわのそら一行詩」を掲載しています。“あなたの一行詩が中庭サブレをお買い上げくださったお客様へ手渡されます”をコンセプトに、詩の先頭が「な・か・に・わ・の・そ・ら」のどれか一文字から始まり、20字以内の一行詩を随時募集しておりますので、ぜひご応募ください。詳細はお店のホームページからご確認お願いします。お店の紹介はこの辺にして。。

 TOKYOポエケットでは、年に1回、色々な形で詩に関わっている方々にお会いできるのが何よりの楽しみです。皆さんそれぞれに素敵な詩誌や詩集などを作られていて、刺激を受けます。出展者だけでなく、ご来場くださる方々とも、久しぶりの方や遠方からの方と再会できたり、新しい出会いがあったりと、TOKYOポエケットで様々な交流から、人と人の繋がりが生まれるのが魅力です。またゲスト・リーディングも毎回素晴らしくて楽しみにしています。
 ただ少し、一般の方には閉じたイベントになっているような気もするのは、残念なところです。
私が「詩とアートが楽しめるカフェ」を創めたのは、「詩をもっと多くの人にひらいてゆきたい」という想いからです。詩に(今はまだ)興味のない人たちにも、詩っていいものなんだなぁと気づいて広がってゆくことを期待しています。中庭ノ空は1年半が経ち、それは微細ながらも、手応えを感じています。
 私の想いにもう一つ、「ひと時の帰る場所」でありたいという願いもあります。そうしていると、時々、人生に立ち止まってしまった人や、いま苦しい現実と向き合わなくてはならない人や、また日常生活を普通に過ごしていても、何か心にもやもやを抱えている人などが、立ち寄ってくれます。そんな方と語らう内に、私は詩をお届けしたくなって、詩の朗読をさせてもらうと、本当に聞き入ってくださって、時々涙ぐんでくださる方もいらっしゃいます。
 また普段は興味のない方が、ふとした時に、本棚にたくさんある詩集へ手を伸ばしてくださることがあり、何かその人の心に、言葉がひっかかるようなのです。その、ふと詩集へ手を伸ばした時というのは、きっと詩を求めている時で、その方の心がひらかれている時なんじゃないかと思います。
 そんな風に、中庭ノ空で日々お客様と接しているのですが、今回TOKYOポエケットで面白いと感じたのは、(印刷物としての)詩誌や詩集をただ販売するだけじゃなくて、詩や言葉を通してお客さんとコミュニケーションするような工夫をしていたり、詩を気軽に楽しめるアイテムを作っていたり、詩の新しい表現をされている方と出会ったことです。
私が「おっ!」と注目したのは。。

「彩&おも茶箱ブース」

お客様がカードに言葉を一つ書くと、そこに言葉を足して五行詩を作ってくれるという、ワークショップみたいなサービス。

「平田真紀 一人書店ブース」

詩のお楽しみ袋 100円。封筒の中に、詩のカードが3枚と、おまけ(私が買ったのは、ティーパック&クッキー♪)入り。とても楽しいアイテムでした。
「中山将ブース」
中山将さんは、ポエトリー系シンガーソングライターということで、詩の朗読と、歌を組み合わせた新しい表現に注目!
 こんなアプローチは、詩人だけではなくて、(今はまだ)詩に興味のない人にも、詩への扉を開いてゆけるのじゃないかなぁと思いました。中庭ノ空でも、カフェという不特定多数の方に開かれている空間で、詩への扉が開かれるようなアイテムの販売や、アプローチができたらいいなぁと思います。
 それから、個人的に興味深かった詩誌は。。

「ami.meブース」

韻文と散文の本「ami.me 2号」です。
特集が(((朗読 声にして読むための、)))と言うことで、詩と短歌のテキストの最後に、QRコード・URLが付いていて、mp3の再生可能な環境で朗読音声が聴けるという仕組み。印刷物でありながら、テキストと朗読音声を楽しめるという、美味しい企てです。テキストを読んだ後、朗読音声も聴いてみると、この音声がまた凝っていて、とても面白かったです。ただの詩誌じゃない!これはすごい!と思いました。
 また来年も、素晴らしい出会いと、詩がもっと多くの人へひらいてゆきますように。
 後日談。TOKYOポエケットに出展されていた詩人のkikiさんが、後日、中庭ノ空へご来店くださり、「あなたに詩を書きます」コーナー(毎週金曜日+気まぐれ曜日 13時頃〜17時頃まで)を、開催してくれることになりました。
 その場で、お名前を伺って、その人の瞳を見つめたkikiさんが鏡となって、あなたへの詩を書き上げてくれます。詩に触れていない方にも、詩の言葉であなたが表現されることを味わっていただけると思います。詩への扉はどこにでも開かれていますね。ありがとうございます。

        ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

●出展グループ
amaOTOKAMen,ami.me,牛尾洋介,えこし会,ガーネット,kader0d,北畑正人,後藤理絵,彩&おも茶箱,サクラコいずビューティフルと愉快な仲間たち,佐藤由希子,七月堂,酒乱/喜和堂,為平澪,ともともり,TOLTA,poem&Gallery Café 中庭ノ空,中山将,福岡ポエトリー/夏野雨,南原魚人,白灯蛾珈琲館,反響波動,反射熱,雲雀料理,平田真紀一人書店,フォトシネマ,Brian Hipp,プリシラ・レーベル,閉熱線,松岡宮,三木悠莉,三角みづ紀,minifumi,みゅう,メランコリア,モーアシビ,やすまる,夢乃月愛花,ユリイカの新人,Poem Rosetta

●ゲスト
 杉本真維子、及川俊哉

     ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【第16回ポエケット 連詩 2012.7.22】

*連詩とは、前の行を受けて展開し次々と繋げていく詩の形式

青い風がうずまいて
コトバがひとりで時を見る           ヤリタミサコ

時の中で東京タワーが成長する
あと5メートルをガリガリ君を頬ばり見つめる 
                       南原魚人
ああ つまらねえ
コトバがそう思ったかどうか
コトバにはつまらねえなんて
つまらねえものは ないから          平田真紀

詰まるところ と口にしたとき
ストローの中の動きが止まる          横山絢音

ガラス張りのエレベーターが
ふたたび動きだすのは             シロヒトリ

昼と夜の逢魔が刻 二人きり
空に誘う真空の中               小儀昌弘

逢魔が時に誘われ二つの風車
カラカラ乾いた音で泣く            為平澪

空気の澄んだ所へ
コトバの澄んだトコロへ            芦田みのり

静かに流れる五行の歌
今日も明日も                 風祭智秋

明日って 足多かもしれない
何かがむかうで 待っている          ボルカ

違うんやないか
あさって
トライアングル笑って             縫ミチヨ

明日はないのでは?
今、思う明日 今、思う昨日
今は狭い部屋だけど 両手広げる        kiki

やちん3万円のところに
いました                   廿楽順治

四畳半の部屋に横たわり
震える窓外から
夜空を割る 花火の音が
夢のなかに響きます              服部剛

寝汗。寝汗がジトジトギトギトと
伝う。冷房無き部屋に
乱暴なる熱帯夜                広瀬犬山猫

ファックオフ熱帯。
私、夏のない国だったら
戦争に行こうと思うんです。          三木悠莉

アスファルトに舞い上がるビニール袋
つぶれている空き缶 落としたと思っても
飛翔している 知らなくても          北爪満喜
  
かくかく 覚悟はできています
微かにビニール袋 発酵して          呉生さとこ

ねばねば熟成して湧き上がる
想いが体の中から 心の底から         中庭ノ空 のん

サイダーいっきのみでゲップした        ブリングル

パン食べたい                 中山将

アイスコーヒを一気に飲みたい         夢乃月愛花

それから すっぱだかで
玄関から飛び出し 猛ダッシュしたい      S・T

花壇の上に飛び乗って
たねまき たねまき              夏野雨

花弁のしおれているのを
お前、
嬉しそうにむしり取ってさ           小林坩堝

沈むままに息をつぎながら
目のうえの光だけがまぶしかった        森川雅美

パイ投げしようぜ!
カメラまわして
テクノながしてさ               魚屋スイソ

ピヤニカテクノクルクルレコード
おくちでかけてる
テクノろ路。                 ともちゃん9さい

どうなっちゃうんだろ
本当に
下着の女の子たちが楽しそうに
踊りながら緩慢に死んでく           モリマサ公

パイ見たつもりの鴉さん
ガラスの仮面をつけている           あおば

ひつまぶしを“ヒマツブシ”と
毎回言い間違える夫と名古屋          北村しいこ

あなたは、そう、いつも大真面目に
言うけれど、私は私で不真面目なの       相川徹也

部室にて 歌詞を食べて
万画読むなり カワイルカ           大澤正智

わたしの見たカワイルカは
ポンポンみたいな兵児帯しめて
浴衣着て わたあめをたべていた
あいらしい あいらしいものの代表       栖木真

愛癌犬 かわいがって
いたのですけどねえ              松岡宮

選択と集中、即時即決。
かわいい人、また明日。            カワグチタケシ

翌朝、憎む。
奏でても 奏でても
昨日に指を触れたまま。            三角みづ紀

宙に浮いた昨日だったのに、
今日 きみのおかげで出会った数秒先
待たない姿勢で 太陽の尾をつかむよう。    後藤理絵

もしつかむことができたなら
この痛みだけを抱きしめていこう
足下もおぼつかないけれども          川江一二三



      ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

16回アンケート結果

【ゲストに呼んで欲しい詩人は?】

 ・白石かずこ
 ・ジュテーム北村


【ポエケットについてご感想他】

・作品をネットや雑誌でしか拝見したことのなかっ
 た為平澪さんとお会い出来て嬉しかった
・原口さんのピアニカがおもしろかった
・えこし通信のブースがおもしろかった
・mixiコミュのイベントかトピックに日時を早めに
 告知して欲しい
・少し地味になったような気がします
・プリシラ・レーベル、ともともり、三木悠莉
 夏野雨、えこし会のブースがおもしろかった
・及川さんの朗読は、お経の読み方リーディングだ
 と思いました
・一年に一度、会える詩人や買える詩集、詩誌があ
 るポエケットの場は貴重です
・杉本さんの朗読が良かった
・毎年ごくろうさまです。ポエケットに参加できる
 ように詩集を作ろうと思い3年が過ぎました。
 来年こそはがんばりたいと思います。


*今年のポエケットは17回を数えます。
 いろいろありました。苦しいことも平気でありました。
 楽しいことも普通にありました。
 わたしたちは淡々と進んで(生きて)いくのです。




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