このようなお知らせをするのは、本当に心苦しく、悔しいことです。
しかし今回の第24回ポエケットは、残念ながら1999年の開始以来、初めての中止決定をせざるをえなくなったことを、お伝えしなければなりません。

江戸博が使用できなかった一昨年はbuoyで開催するなど、場所を変えてでも続けており、今回も実現の可能性をギリギリまで探ってまいりました。

しかし本日、江戸博から「東京都の指示で参加人数を40名に絞って欲しい」旨、連絡がありました。東京都の指針として通達されたとのことで、会場を使用する以上は、私たちも従わざるをえません。

しかしポエケットはもともと交流を目的に始まったもので、人の出入りは自由なものとしてきました。
また出展者の詩集も、不特定多数の参加者が手に取り、戻し、別の人が手に取る、ということが繰り返されます。

もちろん検温･消毒は徹底するつもりでしたが、出展者だけで20人に達するため、入場制限は不可避と思われます。
すると「自由に出入りして交流する」というポエケット本来の主旨を充分に達成するにはきわめて厳しい環境を強いられると言わざるをえません。

さらにここ数日、東京ではコロナの感染者が再び増加しております。週末、そして来週は、さらに感染者が増える可能性も出てきました。

なによりもポエケットの開催は、会場にいらっしゃる人々の健康と安全の確保が大前提にあります。
しかし、現状では十分な安全の確保は困難であると言わざるをえません。

十分な交流もできず、安全の確保も難しい。
まことに苦渋の決断ですが,今年のポエケットは中止との結論に至りました。

参加するために様々な準備を進めて下さっていた皆様、当日を楽しみにしていて下さった皆様には、力及ばず、本当に申し訳なく思っております。

来年か再来年、安全が確保された中でのポエケット開催が可能になり、ふたたび皆様とお会いできる日が来ることを心から待ち望んでおります。

このたびは、こちらの一方的なお願いとなってしまい、誠に申しわけありません。

皆様のご健康と、ますますのご活躍を心からお祈りしております。


ポエケット代表
川江一二三