ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

TOKYO ポエケットコミュのポエケットで出会った詩集・『メメントポエティカ』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
★アンソロジー詩集『メメント ポエティカ』浅見恵子・山口順子・泉麻里・関根由美子・堤美代著

群馬在住のちょっと捻くれた?三十代から八十代までの女性詩人たちが集い、浅見恵子の企画編集で出来上がった詩集。特に堤美代の作品に心奪われた。忘れえぬ悔恨が、最小の鼠の喉から宇宙の彼方まで広がりまた収縮する無間の焦燥感が震える。

骨をひとかけらください/と願ったが/叶わなかった
生きているうち/噛み切っておくのだった
屋根裏で鼠が/獲物をかじるように/飲み込んでおくのだっ た/鼠の喉を降りてゆく/億光年のひかりの破片
                (堤美代「骨箱」抜粋)

ヘチマがどこで首を吊ったのか、知らせがなくても私はそれを知っている。ヘチマの首を吊ったのは、私
私も首を吊る理由を持っていて、既に吊っている。
              (浅見恵子「ヘチマ」抜粋)

奇妙な詩である。ヘチマはどうやらあちこちで首を吊っているらしい。想像すれば可笑しいのだが飄々と描かれているのが、かえって怖い。人間は軽いヘチマと同等という皮肉だろうか。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

TOKYO ポエケット 更新情報

TOKYO ポエケットのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング